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逆ハーレム!? 世にも珍しいチベットの「一妻多夫」制

2011/06/30 22:00  by   | 結婚

あなたはたくさんの男性を周りにはべらせたいと思ったことありますか?

7月から始まるドラマ『イケメンパラダイス』を代表として、ひとりの女性を多くの男性が取り合うという作品がありますが、もし望んだとしても、日本では一夫一婦制をとっており、法的には不可能です。イスラム社会は一夫多妻制ですが、女性がたくさんの夫をとることはありません。

では、イケパラの実現は無理なのでしょうか? いえいえ、世界は広いのです。非常にレアなケースですが、存在します。実はチベットのある地域に住む人々の間では、伝統的に一妻多夫制がとられているのです。

 

■夫同士で喧嘩しないの? そのヒミツは何と……。

「夜な夜な違う男性が通いにくるなんて羨ましい! でも、夫同士はどうやって折り合いをつけているの?」そう思う方も多いかと思います。実はチベットの一妻多夫制において、夫同士は兄弟なのです。……比喩ではなく、本当の兄弟です。

 

■チベットの特殊な地理条件が生んだ制度

チベットに住むニンバ族の人々は、険しい渓谷沿いの、非常に狭い土地に暮らしています。そこでは一家に男の子がふたり以上生まれても、分けるほどの土地がありません。その結果、長男の嫁を、次男以降も共有するという『一妻多夫制』が生まれたのです!

 

■他の男性にとられるよりは……!?

さて、この、兄弟間の妻の貸し借りですが、私たちの感覚だと「ありえない!」と思ってしまうかもしれません。しかし、遺伝学的には合理的な選択なのです。兄にとって、赤の他人よりは、同じ遺伝子を持つ弟と妻が関係するほうがメリットがあります。生まれてくる子は弟の子、つまり自分の甥か姪になるわけで、自分の血も混じっているわけですから。チベットのこの地域では、行商で男性が長期間家を離れるため、その間に“寝とられる”よりは、弟に妻の相手をしてもらうほうが“安全”というわけです。

 

■それで女性は余らないの?

「兄が留守の間に弟と……」なんて、なんだか昼ドラのようなお話ですが、当然湧いてくる疑問が「女が余らないの?」というところ。チベットのこの地域には、一夫多妻制も併存しており、つまり、姉妹3人のところに婿をとる場合は、その婿を3人で共有するのです。男女平等にいい思いができるようになっているのです。

 

いかがでしたか? 世界にはユニークな婚姻形態があるものですね。日本での生活に疲れ、「イケメンに囲まれて癒されたい!」と思ったときは、思いきってチベットに行くのもアリかもしれませんよ!

 

【参考】

※ 長谷川寿一・長谷川真理子(2000)『進化と人間行動』 東京大学出版会

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