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ハイスペック男性でもダメ!離婚カウンセラーが教える「妥協婚」の落とし穴

タニハタ マユミ

タニハタ マユミM.Tanihata

「今付き合っている彼はそんなに好きじゃないけど、このまま独身はイヤだし……」

なんて、妥協婚が脳裏によぎりかけている『Menjoy!』読者のみなさん。ハートの伴わない妥協婚には、意外な落とし穴があるって知っていますか?

女性を支える離婚カウンセラー・阿部貴子さんに、妥協婚が招く悲劇についてうかがいました。

 

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■断る理由がない、高学歴高収入男の落とし穴

阿部さんによると、最近離婚相談に訪れる30~40代の女性の中には、かなりの割合で“妥協婚”を選んだ人が多いのだとか。

「結婚に踏みきった理由を聞くと、“旦那のことが好きすぎるんです!”と公言するタレントの鈴木奈々さんのような一途な女性は少なく、“そんなに好きじゃなかったけど、断る理由もなかった”とか、“私も30歳を超えてたから……”などと、あきらかに妥協婚だった方が増えています。

妥協婚女性が選んだ夫に共通するのは、高収入で世間的にちょっと知的なにおいのする職業の男性であることです。

断る理由が見当たらないハイスペック男性と、特に気持ちが盛り上がったわけでも、人柄に惹かれたわけでもないのに、結婚に踏みきるケースが多いようです」

恋愛して気持ちが盛り上がったから結婚するのではなく、それほど好きでもないけど、相手におかしなところもないから、結婚する。

これは、結婚相談所やお見合いサービスで出会った可能性が高そうですね。

 

■ハイスペック男性は人としての温かみに乏しい

「実際に、条件がいいので妥協婚してみたら、夫は恐怖のドケチ男だったというケースがありました。

交際中のデートのときには普通だったのに、いざ結婚したら夫の態度が豹変。買い物をするレシートを確認し、きっちりそのぶんだけ渡すという締まり屋だったのです。

この手のタイプに多いのは、奥さんを無能扱いするモラハラ男。夫に人間的な温かみがなく、家事を頑張っても“ありがとう”のひとこともない。奥さんは遂に耐えられなくなり、離婚相談にやってきたというわけです」

今の世の中、ついつい妥協婚したくなってしまう気持ちはわからなくはないものの、できれば結婚前に相手のことをじっくり知ってから、踏みきりたいものですね。

 

■相手のご両親の夫婦としての雰囲気をチェック!

では、男性の本性を見抜くには、どのような点に気をつけたらいいのでしょうか。

「ヒントは、ズバリ、彼のご両親にあります。

たとえば、お母さんが夫と息子に非常に気を使っている場合。

お父さんが非常に高圧的で、彼もお母さんを虐げているような空気が感じられたら、要注意です。ましてやお母さんから“あなたも耐えてくださいね……”的なコメントが出たらまずアウト。結婚は考え直したほうがいいと思います」

人の性格は、育った家庭環境の影響が大きく作用しますので、交際中に、ご両親に会って話してみることは、重要ですね。

 

生涯をともにするパートナーに、人間的な温かみがあることは、大切な条件のひとつです。気持ちが焦るあまり、それほど好きでもないのに結婚に踏みきるのではなく、ちゃんと人間的な部分でお互いに惹かれ合った結婚をしたいものですね。

 【取材協力】

※ 阿部貴子・・・離婚カウンセラー・行政書士。クウェート生まれ。一橋大学経済学部卒業。大手生命保険会社総合職を経て結婚。専業主婦へ。7年のブランクを経て行政書士を開業。行政書士として離婚相談や夫婦関係修復依頼を受けたことを機に、離婚カウンセリングを開始。ときには愛人撃退のため、妻を全力で支援する熱血カウンセラー。公式サイト『女性をしっかり支える離婚相談センター』。

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