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結婚してからじゃ遅い!離婚のプロ直伝「夢みる自己啓発男」を見抜く方法

タニハタ マユミ

タニハタ マユミM.Tanihata

彼は夢の大きな男らしい人。いまは安定していないけれど将来は“なにか”やってくれそう……。

離婚カウンセラーの阿部貴子さんによれば、このような男性を結婚相手として選択するのは、非常にリスクが高いとのこと。

「“彼に少し不安な部分はあるけれど、きっと大丈夫!”と、覚悟して結婚するケースは、実はとても危険なんです」

“覚悟婚”の背景には、いったいどのような落とし穴があるのでしょうか。

 

■幸せになるために脱サラ&セミナーに通う自己啓発男

「このケースの多くの場合、男性は自営や起業の夢をもっています。人柄的には決して悪くない。でも自分で語る夢に見合った準備や能力に不安要素があり、女性は結婚前から密かに、あぶなっかしさを感じているんですね。

ところが、長いつきあいだからと彼の夢にのって結婚に踏みきってみる。でもいざ、事業がうまく回らず夫の収入がコケてしまうと、やはりそれは家庭に影響するんです。

先日も30代女性から、転職、無職をくり返していた夫が勝手に起業準備を進めだし、“この夫では絶対に失敗するのがわかりきっているので、もうここで離婚したい”という相談があったばかりです」

 

■彼との会話から“浅さ”を感じとる

雇用情勢が不安定な時代だけに、“もしかして、この人なら起業に成功するかも”と、彼にかけてみたくなる気持ちはわかりますが、ここはぜひ、彼がどこまでできそうなタイプか、見極めたいもの。

「これも実際にあった話なのですが、たとえば“自分はできる!と暗示をかければ、目標は達成できる”、みたいな、簡単な暗示で目標達成できることをあおるような自己啓発本ばかり何冊ももっていたら、ちょっと疑ってみてもいいと思います。

彼が、それなりに時間をかけて準備をしているのであれば、パートナーとしてぜひ、そのプランをじっくり聞かせてもらってみてください。その力もないのに夢を見ている人の話には、浅さや薄っぺらさが感じとれるはずです。

またあなたが“じゃあ、ここはこうしてみたら?”となにか提案しても、聞く耳をもってくれなかったら、度量が狭い証拠だし、なによりこれからの長い人生、ふたりで苦楽をともにするのは難しそうですよね。

パートナーがセミナーのカモになってしまう前に、“今、ここで会社を辞めないほうがいいんじゃないかな”と、立ち止まってみる機会をもってみてはどうでしょうか」

 

自己啓発が大好きな彼になにか意見しても、言い負かされることもあるだろうし、話しを聞いてもらうのも難しいかもしれません。でも、ふたりの建設的な将来のためには、必要なことですよ。

 

【取材協力】

※ 阿部貴子・・・離婚カウンセラー・行政書士。クウェート生まれ。一橋大学経済学部卒業。大手生命保険会社総合職を経て、結婚。専業主婦へ。7年のブランクを経て行政書士を開業。仕事を通じて離婚の悩みや夫婦の関係修復に携わるケースを経験、離婚カウンセリングを開始する。ときには愛人撃退のため、妻を全力で支援する熱血カウンセラー。公式サイト『女性をしっかり支える離婚相談センター』。

 

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by mer chau