孫正義氏のアノ「やりましょう」は心理学的に効果絶大!?

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ソフトバンクの創始者・孫正義氏といえば、Twitter上で積極的に発言する人物ですが、今後の壮大な事業プランまで「やりましょう」というフレーズとともに発表してしまうことで有名です。

孫氏がなぜそのような活動を行っているのかというと、「有言して己を追い込んでいる」ということが、先日のTwitterでの発言で明らかになりました。(※1)

彼がすごいのは、単につぶやくだけの“狼少年”ではない点。孫氏の「やりましょう」の進捗状況をまとめたサイトによれば、2011年7月現在でなんと125件もの「できました」案件(つまり「やりましょう」を実際に達成した案件)があるのです。(※2)

ところで、孫氏のように“有言”することは、成果をあげるうえで本当に効果があるのでしょうか? 「孫さんは特別な人だから」なんて諦める必要は一切なし。当記事では、“有言実行”の効果について解説します。(※3)

 

■「やりましょう」はピグマリオン効果の起動力

心理学用語で、“ピグマリオン効果”というものがあるのをご存じでしょうか? 実は、孫氏の有言実行とピグマリオン効果との間には深い関係があるのです。

そもそもピグマリオン効果とは、“人間は期待された通りの成果を出す”という傾向のことです。由来は、ギリシャ神話のピグマリオンという王が、美の女神アフロディーテをモデルにした彫像を深く愛していたところ、女神がその思いに打たれ、その彫像を人間にしたというエピソード。

つまり、ピグマリオン効果には、「信念が強ければ、困難なことでも実現する」という意味合いもあります。

孫氏はtwitterで「やりましょう」をつぶやいたり、その進捗状況を公開したりすることで、行動を自分に課し、目標遂行への意識を高めます。そして、本当に遂行してしまうことで、周囲や自分に対し、「こいつはすごい!」「やればできる!」という印象をますます強固にするのです。

こうして、“期待された通りの成果を出す”というピグマリオン効果が孫氏に強く働いて、困難な課題でも次々とクリアできてしまいます。つまり、「やりましょう」は、成功の良い循環の起動力となっているといえるでしょう。

 

■誰でも活用できるピグマリオン効果

では、こうしたピグマリオン効果は、誰でも活用することができるのでしょうか? 自己啓発本でも「目標は紙に書け」「口に出せ」といったアドバイスを目にすることはよくあります。実際にやってみて、本当に夢を叶えた人もいるでしょうが、期待するような効果が得られなかったという人も少なくないのでは?

実は、ピグマリオン効果を活用したいなら、宣言するのは“最終目標”ではなく“行動”のほうがいいのです。しかも、実行が不可能ではない身近な行動が望ましいです。

これまで“有言”しても“実行”にまで至らなかったという人は、もしかすると「10kgダイエットする」「彼氏を作る」などと、最終目標を宣言してきたのではないでしょうか?

そうではなく、「明日は甘いものを口にしない」「明日は○○さんに笑顔であいさつする」など、実行可能な行動を宣言するのがミソ

最終目標を宣言しても、「そんなの無理」と潜在意識では思ってしまうので、実現に向けての行動がとれないのです。その結果、自分のことをますます信じられなくなるという悪循環に陥ってしまいます。

宣言は、自分ひとりだと拘束力が少ないので、友達などに打ち明けるか、もしくは孫氏と同様にTwitterで公開するのもよいでしょう。そして、宣言したことを実行できたら、そのこともつぶやいて、達成感を強めます。

もし、身近な行動のつもりで宣言したことが実行できなかったら、さらに行動を細分化・具体化するというのもアリです。たとえば「明日の17時以降は甘いものを口にしない」「○○さんにあいさつしやすいように、10時10分の電車に乗る」などです。

 

■彼にもピグマリオン効果を使っちゃおう!

自分の夢を実現させるだけではなく、彼氏や夫の能力を伸ばすのにも、もちろんピグマリオン効果は使えます。

まずは、彼のいいところはどんどん褒めてあげること。褒めて期待をかけることで、男はそのとおりに行動しようとします。彼の欠点ばかりが目について、いつも不平不満を漏らしているようでは、サゲマンになってしまいますよ!

また、野望は大きいけれど行動が伴わない彼氏や夫をお持ちの場合、彼の野望を実現するために必要な行動で、今すぐ実行できることを一緒に考えてあげましょう。

そして、彼に行動の宣言をさせて、それが実行できたら褒める。これを繰り返すことで、あなたのパートナーも孫正義氏のような大実業家になってしまうかも!?

 

いかがでしたか? 夢を実現するためのピグマリオン効果についておわかりいただけたかと思います。あなたとパートナーがふたりで“ちょっとした日々の改善行動”を繰り返すことで、どうか明るい未来が切り開けますように!

 

【参考】

※1.”やりましょう”はいくつできた?孫さんがTwitterで約束をする理由 – ITライフハック – ライブドアブログ

※2.@masason 「やりましょう」進捗状況 | SoftBank

※3.ゆうきゆう(2005)『相手をホネヌキにする魅惑の心理テクニック』 PHP研究所