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そういうことだったのか…相談から「恋愛に発展」する心理的理由
平松隆円R.Hiramatsu
恋愛相談をしているうちに、なぜかそのひとといい関係になって付き合いだした。
そんな話を、よく耳にします。
本当は、べつのひとのことが好きだったはずなのに、どうしてなんともおもっていない相談相手のことを好きになってしまうのでしょうか。
じつは、そこにはある心理学的な理由が隠されていたんです。
今回は、その秘密にせまりたいとおもいます。
■秘密を打ち明ける
相談というのは、基本的には秘密の話です。
特に恋愛となれば、オープンに話せるものではありません。
ひとが自分に関する情報を、ありのままに隠さず相手に伝えることを自己開示とよんでいます。
そして心理的には、自己開示がすすめばすすむほど、その自己開示した相手との心理的な距離が縮まるとされています。
つまり、恋愛相談である必要はないものの、なにかしらひとにはいえないような自分の話を誰かにすることで、そのひとと親密な関係になることができるんです。
そして、ひとの行動には返報性という「お返しをしないといけない」という心理が働きます。
相手が秘密を打ち明けてくれれば、「じつはボクも……」と相手も秘密を打ち明けます。
つまりは、より自己開示がすすんでいくんです。
■相談のたびに会う
そして、恋愛相談は1回で終わらないことがほとんど。
何回か会うということになります。
そして、相談ですからどうしてもコソコソ話しますよね。
何回も会うというのは、心理学でいう単純接触効果が生まれるということ。
ただ単純に会うだけでも、ひとは相手に対して好意をもってしまいます。
そして、大きな声で話せない相談だからこそ、相手に近づいて話すことに。
これも、相手との心理的な距離を縮めることにつながるわけです。
いかがですか。こんな理由も関係して、恋愛相談から恋愛に発展するということが起こるんです。
もし意中の男性から恋愛相談をされたら、嫌な気持ちになるかも知れません。
ですが、それが案外自分が彼女になるきっかけになるかもしれないため、相談は聞いてあげたほうがいいかもしれませんね。
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