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【連載31:AFTER】「セックスするつもりはない」屈辱を与えられ初めてのオーガズム

2016/02/22 21:00  by   | モテる女

ついに覚悟を決めて川に入ったテッサ。最初は戸惑いながらも、ハーディンとふざけ合い、楽しい時間を過ごしていました。しかし、ハーディンの両親の話に触れてしまい、また険悪なムードになりかけます。

仲直りのために、じゃれ合ったふたりは、やがて一線を越えてしまいそうになるのでした……(前回)。

 

■セックスするつもりはない

「ああ、ハーディン」腰に回した脚で彼を絞めあげる。両手を背中に回して、肌に爪を立てる。首にキスされただけで、もう爆発してしまいそうだ。

「そんなふうにおれの名前を呼んでほしいんだ、テッサ。何度も。いいだろう?」

なりふりかまわぬ必死な声に、ノーと言うことなどできない。胸の奥ではそうわかっていた。

「口に出して返事をしてくれ、テッサ」彼が耳たぶを嚙む。わたしはもう一度、激しく首を縦に振った。「ちゃんと言葉にしろよ。きみがほんとうにそう思ってるって知りたいんだ」ハーディンの手が黒いTシャツの下に伸びていく。

「ええ、いいわ……」もつれた言葉がこぼれる。彼は首筋に唇を押し当てたままほほ笑み、甘い責め苦を続けた。何も言わずにわたしの腿をつかみ、体を自分の胸まで持ちあげたまま水から出ようとする。

川岸に着くと、彼はわたしを離して先に水から出た。むずかるようなわたしの声が彼のエゴに火をつけた—それでもかまわない。いまは、ハーディンがどうしても欲しかった。彼は両手をとって、岸に引きあげてくれた。

どうしたらいいのかわからず、わたしはただ草の上に立っていた。厚手のシャツが濡れて肩にずしりと重く、ハーディンがすごく遠くへ行ったような気がした。

彼も立ったまま、すこし屈んでわたしの目を見た。「ここがいいか? それとも、おれの部屋で?」

わたしはどぎまぎしながら肩をすくめた。ハーディンの部屋には行きたくない。遠すぎて—車に乗っているあいだに、自分が何をしようとしているのか、また考えすぎてしまう。

「ここで」と答えて、あたりを見回す。見渡すかぎり誰もいない。いえ、誰も来ないことを祈るばかりだ。

「待ちきれない?」ハーディンがにやりとした。あきれ顔を作ろうとしたけど、緊張を隠そうと必死になってるようにしか見えないだろう。彼に触れられていない時間が長くなるほど、体の奥の炎がゆっくり燃え尽きていきそうだ。

「おいで」低い声でささやかれて、熱く燃えるものが戻ってきた。

柔らかな草を踏みしめて、ハーディンから何センチも離れていないところまで行く。Tシャツの裾に両手が伸びてきて、あっという間に頭から脱がされた。

わたしを見る彼のまなざしだけで頭がおかしくなりそうだ。ホルモンが暴走を始めてる。ふたたび、頭のてっぺんから爪先までじっと見つめられて手を取られると、心臓がばくばく言い始めた。

ハーディンは毛布の代わりにシャツを地面に広げた。「横になれ」わたしの手を引いて、濡れた生地の上にうつぶせに寝かせると、彼は隣に横になってひじ枕をした。こんなふうに無防備な姿のわたしを見たのはいままでひとりもいない。

いっぽうハーディンは、おおぜいの女の子を見てきた。それも、わたしなんかよりずっと見た目のいい女の子をたくさん。両手で体を隠そうとしたけど、上半身を起こした彼に両手首をつかまれて体の横に押し戻された。

「おれの前では隠したりするな」こちらの目をのぞきこみながらハーディンが言う。

「だけど……」言い訳しようとしたが、さえぎられた。

「そんな必要ない。恥じることなんか何もないんだ、テス」彼は本気で言ってるの?

「本気だ、自分の姿を見てみろ」わたしの心を読んだように彼は続けた。

「あなたは経験豊富なのに」と口走ると、ハーディンは眉をひそめた。

「きみみたいな女はひとりもいなかった」どんなふうにでも解釈できる答えだけど、深く追求するのはやめた。

「コンドームは持ってる?」セックスについてのなけなしの知識を必死で思い出す。

「コンドーム?」彼は含み笑いをもらした。「セックスするつもりはない」なんなの? 訳がわからない。わたしに屈辱を与えるゲームでもしてるの?

「ああ、そう」体を起こそうとしたが、ハーディンに肩をつかまれて、そっと押し戻される。わたしの全身は真っ赤になっているはずだ。こんなふうに、意地悪なまなざしに晒さらされたくない。

 

■初めてのオーガズム

「どこへ行く—」話し始めた彼はふと気づいたらしい。「ああ……いや、テス、そんなつもりで言ったんじゃない。ただ、きみはこういった経験がそんなに……“まったく”ないから、いきなりセックスするつもりはないって言いたかっただけだ」

そして、わたしの顔を見る。「きょうはまだ」その言葉に、胸の奥の黒いかたまりがすこしほぐれた。

「それよりまず、きみにしてやりたいことがたくさんある」ハーディンは覆いかぶさってきた。といっても、腕立て伏せをするように両手で自分の体重を支えている。濡れた髪からしずくがわたしの顔に垂れてきて、思わず身をよじった。

「きみと寝た男がまだいないなんて、信じられない」彼はつぶやいて、横にまた寝そべった。片手でわたしの首筋に触れたかと思うと、指先で胸の谷間をたどってパンティのすぐ上で止める。

ハーディンとわたしがこんなことをしているなんて。いったい、何をされるのだろう。痛いのだろうか。いろんな思いがわいてくるけど、彼の手がパンティのなかに差しいれられたとたん、それは消えていった。ハーディンは息をのみ、唇を重ねてきた。

指先がほんのすこし動いただけで、わたしは衝撃を受けた。

「気持ちいいか?」唇を離さぬまま、彼が質問する。

あそこをそっと触られているだけなのに—どうして、こんなに感じるの? わたしがうなずくと、ハーディンは指の動きをゆっくりにした。

「自分でやるときよりも?」

えっ?

「感じるか?」彼がまた尋ねる。

「な、なんのこと?」いまは心も体も自分の思いどおりにならないけど、なんとか返事をする。

「自分で触るときのことだよ。こんなふうに感じるか?」

なんて答えたらいいのかわからない。じっと見ていると、ハーディンの目が光った。

「待て……それもやったことないんだな?」驚きでいっぱいの声。でも、ほかに……欲望も含まれている? 彼はまたキスをしながら、指を上下に動かした。「こんなに反応して、もう濡れてるよ」ハーディンの言葉に声がもれてしまう。

彼が言うとどうして、みだらな台詞がこれほどセクシーに聞こえるのだろう。そっとつままれるような感触に、衝撃が全身を駆け抜けた。

 

初めてオーガズムに達してしまったテッサ。次回、一線を越えてしまったハーディンのとの関係は、どのように発展いくのでしょうか……それとも?

 

【参考】

アナ・トッド(2015)『AFTER 1』(小学館文庫)

 

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