恋のなやみに効くメディア

努力してワガママになると?「なぜか男性にモテる」心理学的な理由

賭弓郁穂

賭弓郁穂I.Kakeyumi

目次

隠す

1:人間は尽くすことで好意を強める

人間には、もともと矛盾する2つの事を認識するとストレスを感じるという性質があります。

このストレス状態を解消するために、人は無意識のうちにそのものに対する考え方を変えて、矛盾がなくなるようにし、自分自身を納得させるような心理が働きます。

これを心理学用語で、“認知的不協和”と言います。

“認知的不協和”は恋愛においても当てはまり、例えば、自分が尽くすという行為をした場合、「尽くすのは相手が好きだからだ」という心理が働きます。それは、相手のことが嫌いなのに尽くすという行動に矛盾を感じてしまうから。

なので尽くす側というのは、知らず知らずの内に相手への好意をどんどん強めていくことになります。

つまり尽くされる側にはたいして心理学的影響が無く、むしろ尽くす側の方がどんどん相手にのめり込んでいくだけなのです。

たまに“ダメンズに尽くす美女”という構図を見かけますが、これはこういった心理が働いているからだと思われます。 

2:男は尽くすことでプライドを満たす

男性は尽くされることで喜びを感じていると勘違いしていませんか?

実は、男性は尽くされるよりも尽くすことで自分のプライドを満たして喜びを感じる生き物なんですよ。

男性は、自分の力量や実績を重視し、それを認められることで喜びを覚える性質を持っています。

女性に尽くすことで男性は、「俺にはこんなこともしてあげられる」「俺は彼女をこんなにも喜ばせられる」と自分の力量を高く評価することができるのです。

逆に尽くされすぎると「自分はこんなこともできない人間だと思われている」「俺の力を信頼してくれていない」というように男性自身の力を低く評価されていると感じるのです。 

3:尽くすことは自分の価値を下げる

男性に尽くしすぎる女性は、自分に自信がない傾向にあります。

劣等感があるからこそ、男性に好かれたくて、一生懸命に尽くしますが、これでは自分の価値をより低めてしまいます。

なぜなら「尽くさないと愛してもらえない」を裏返すと「尽くさなければ愛される価値もない」ということに繋がってしまうからです。

この考えにも“認知的不協和”が働きます。

彼女がすがるように自分に尽くす姿は、彼女が自分に自信をもっているということと矛盾してしまいます。

すると男性の中で、尽くしてくる=自分に自信がない=尽くさないと価値がない女という図式が成立してしまうのです。 

このように、心理学的に見ても“尽くす”ことがいかに逆効果なのかよくわかりましたよね。

彼に尽くすなとは言いませんが、なんだかんだモテる女性というのは「これしてほしいな」「あれやっちゃダメかな」と、上手く男性に尽くさせるテクをもっています。

「わがまま=嫌われる」「尽くす=好かれる」という考えは、一度捨ててしまった方がいいかもしれませんね。