大切な人がうつ病のときにあなたがやるべき9つのこと【前編】

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厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」によれば、うつ病の患者数は平成20年には100万人を突破。12年間で2.4倍に増加しているそうです。(※1)

うつ病は、患者数としては女性の比率が高いものの、症状としては男性は深刻化しやすく、自殺のリスクは男性のほうが高いといわれています。

うつ病の患者に対しては、適切な医学的治療と周囲のサポートが不可欠です。そこで、もしあなたの身近な大切な人がうつ病になったらどう対処すべきか、アメリカの健康専門ニュースサイト『Health.Com』を参考に、9つのアドバイスをお届けします。(※2)

【前編】ではまず、1. 治療が必要だと理解する、2. 治療を後押しする、3. 症状についてよく話し合う、4. コンタクトを取り続けるの4つをご紹介します。

なお、文中に引用したコメントは、ノースウエスタン大学ファインバーク医学校のジャッキー・ゴラン博士のものです。

 

■1. 治療が必要だと理解する

うつ病は医学的治療が必要とされる健康上の問題です。家族や友人、恋人などが話を聞いたり支援したりするのは大事ですが、それだけでは不十分でしょう。

このことを覚えておけば、うつ病の人に苛立ったり、失望したりするのを防ぐことができます。どんなに頑張っても、あなたがうつ病の“治療”をすることはできないのですから。

「うつ病は眠れば治るものではなく、治療が必要です。周囲の人は患者を気にかけたり支えたりすることはできますが、それで問題が解決するわけではありません」

 

■2. 治療の後押しをする

うつ病の人のためにできる最善のことは、治療のサポートです。うつ病の友人や恋人に、うつ病は医学上の問題で、放置しても治らないことを伝えてください。

「誰かが足を骨折したら病院に連れていくように、うつ病の人も医学的治療や精神医学的サポートが必要です」

うつ病の人は、なかなか病院に足を運びたがらないことがあります。その場合、周囲の人が通院の後押しをしてあげるべきでしょう。

 

■3. 症状についてよく話し合う

うつ病の人には、あなたや周囲の人が気にかけていて、いつでもサポートできる状態であることを伝えましょう。病院に連れていくことを申し出るのもいいですね。また、もし彼が内面についてあなたに話したがっているのなら、気を付けて聞くべきことがあります。

「これは自殺のリスクを軽減します。絶望感や厭世感の兆候がないか慎重に耳を傾けてください。もし、“これはちょっと危ないな”と感じたら医療機関に電話したり、すぐに病院に連れて行ったりするのもためらってはなりません」

 

■4. コンタクトを取り続ける

うつ病の人には電話したり、ちょっと顔を見せたり、日々の活動に誘ったりするべきです。彼は「周りの人のじゃまになりたくない」と感じて、孤独感を募らせていることがあります。

うつ病の人に関わり、支えるにおいては細心の注意が必要です。

「達成感ややりがい、喜びが感じられる活動は、うつ病の改善に直接役立ちます。その人の興味がある活動を選ぶといいでしょう」

ただし、うつ病の人に何かをやらせても、すぐには興味を示さないことがあることも心にとどめておいてください。

運動したり、十分な栄養や睡眠をとるのも、もちろん症状の改善に役立ちます。

 

いかがでしたか? 冒頭でもお伝えしたように、うつ病対策としては、医学的治療と周囲のサポートの両方が不可欠です。

もちろん家族や恋人など身近な人間だからこそできること、やるべきこともありますが、一方で、身内だけで症状を抱え込んでしまうと事態が深刻化してしまうケースもあります。

あなたの大切な人がうつ病になったら、まずは医療機関での治療を受けさせることが重要。その治療がうまくいくためにも、周囲の人間が適切にサポートする必要がありますね。

次回は残りの5つのアドバイスをお届けします。

 

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※ あなたの彼は大丈夫?男性に見られるうつ病の兆候12個【1/3】

※ あなたの彼は大丈夫?男性に見られるうつ病の兆候12個【2/3】

※ あなたの彼は大丈夫?男性に見られるうつ病の兆候12個【3/3】

 

【参考】

※1.厚生労働省:政策レポート(自殺・うつ病等対策プロジェクトチームとりまとめについて)

※2.What to do – How To Help Someone With Depression – Health.com

【画像】

写真提供:ペイレスイメージズ