なぜ妻とは別れない?科学で明らかになった不倫男の実態【後編】

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なぜ、男性は婚姻関係を維持したまま、ほかの女性と恋愛関係を形成しようとするのでしょうか。

前編では、不倫男性は、妻を愛しているものの、婚姻関係では希薄になってしまったときめきやドキドキといった感情を、不倫相手を代替として得ているという実態を紹介しました。

この後編でも引き続き、立命館大学大学院先端総合学術研究科の松本健輔氏の調査結果をもとに不倫男性の実態に迫ります。

 

■不倫によって妻への愛が深まる

妻以外の女性とつきあうということは、時間的にも経済的にも大きな負担だと思われます。また、不倫が露呈する不安などから、精神的にも負担だと思われます。

しかしながら、不倫男性たちは意外なことに、むしろ不倫によって精神的余裕ができ、家族に対して向き合えるようになると考えていました。

そして、妻との関係を自分にとってはなくてはならないもの、生涯連れ添う人と意識できるようになったというのです。

このことは、社会的・倫理的な罪悪感や不倫相手を過剰に求めることができないもどかしさなどが、妻の存在を再評価させているといえます。

不倫によって、妻を意識的に大切にできるようになるというのです。

もちろん、不倫の後ろめたさを解消するために、妻を大切にしていると思い込んでいる可能性もあります。

 

■不倫を正当化する

理由はどうであれ、妻がいる既婚男性がほかの異性と恋愛関係を形成することは、社会的にも倫理的にも許されてはいません。

そのため、不倫男性には罪悪感と葛藤が生じます。

妻を大切にしつつ、恋人との関係も大事にしているという現状を、自分のなかでポジティブに意味づけていくことによって、不倫男性は自分の精神状態を安定させようと試みます。

そこで用いられるのが、「好きだから仕方がない」という理由です。妻は大切で愛している。しかし、ほかにも好きな人がいるのだから仕方がないというのです。

中には、「ヒンズー教には浮気をしている神様の絵があり、神様も浮気をするのだから仕方がない」という理屈で、罪悪感を低下させようとする不倫男性も存在します。

不倫男性は、少なからず罪悪感を感じているため、こういった方便を思いつくのです。けれどもその一方で、不倫男性は楽観的な部分もあります。

もし不倫が妻にばれた場合について、不倫男性は自分は妻を大切にしてきたのだから、妻も同じように思ってくれているはずだと考えていることがわかりました。

つまり、自分にとって妻が大切で一生連れ添う存在であるように、たとえ自分が不倫をしても、妻にとっても自分は大切で一生連れ添う存在だから大丈夫だと考えているのです。

 

いかがでしたか。

前編と後編を通じてみえてきた不倫男性の実態は、けっして妻に不満をもっているわけではないということ、不倫相手に対しては性的な関係以上に精神的な関係を求めていること、不倫に葛藤と罪悪感をもちながらも不倫によって妻との関係がより良くなるととらえていることがわかりました。

もし、自分の夫が不倫をしていることがわかったのなら、ただ責めてもだめだといえます。

なぜ不倫をしたのかという理由と、その罪悪感を低下させている方便がいったい何なのかを探ったうえで、じっくりと話し合うことをおすすめします。

 

【不倫シリーズ】

※ 背筋がゾクッ…本当にあった男女の怖い修羅場エピソード

※ ネットで話題の「人妻」不倫率…原因は環境と夫への不満!?【前編】

※ ネットで話題の「人妻」不倫率…原因は環境と夫への不満!?【後編】

※ これだけは絶対に許せない!禁断の「不倫」パターン4つ

 

【参考】

※ 松本健輔(2010)『婚外恋愛継続時における男性の恋愛関係安定化意味付け作業』 立命館人間科学研究