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精神科医が分析!「ドラクエ5」の花嫁選びでわかる男心【ビアンカ編】

中田綾美

中田綾美A.Nakata

『ドラゴンクエスト』といえば、ゲームに全く興味がなくても知らない人がいないほどの超人気ロールプレイングゲームのシリーズ。

そのシリーズの第5作目にあたる『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(以下、『ドラクエ5』)では、ゲームの途中である重大な決断を迫られます。

その決断とは、なんと主人公である勇者の花嫁選び! 幼馴染のビアンカか、お嬢様のフローラか、いずれかを生涯の伴侶として選ばなければなりません。任天堂DS版では、さらにフローラの姉デボラが花嫁候補に加わります。

『ドラクエ5』が最初に発売されたのは1992年。それから20年経った今もなお“ドラクエ5で誰を花嫁に選ぶか”という問題は男性を悩ませ続けています。

ネット上でも、「ビアンカに決まってるだろ!」「俺は断然フローラ派」「ではデボラは僕がいただきますね」などと熱い議論が繰り広げられているのです。

筆者はふと思いました。もしかすると、花嫁を誰に選ぶかによって、その男性の性格や攻略法が分かるのでは……?

そこで、ゲームマニアの精神科医・西井重超先生に、ビアンカ派・フローラ派・デボラ派それぞれの性格と攻略法について分析してもらいました。

3回にわたって、その分析を紹介していきます。今回はまず【ビアンカ編】です。

 

目次

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■幼馴染に萌える“ビアンカ派”の性格とは?

西井先生によれば、ビアンカ派の男性の性格は、“情が深いけれど、やや受動的で流されやすい。また、どちらかといえば女性に引っ張っていってほしいタイプ”と分析することができるとのこと。以下、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

(1)情が深い

3人のキャラのなかで、最も愛着があるから……という理由でビアンカを選ぶ男性は少なくありません。

ビアンカは、主人公より2つ年上の幼馴染。少し気が強いけれど、健気で面倒見がよく、主人公のために指輪探しを手伝ってくれたこともあります。どうやら主人公に好意を抱いているような気配も……。

一方、フローラ・デボラ姉妹は、富豪の娘ですが、花嫁選びの時点で主人公とはほとんど面識がありません。

つまり、逆・玉の輿にホイホイと乗るよりも、昔から馴染みのある女性を選んでいるという点で、ビアンカ派は情が深いと分析できるでしょう。

 

(2)やや受動的で流されやすい

実は、『ドラクエ5』の制作者である堀井雄二氏自身は、「プレーヤーの9割がビアンカを選ぶと考えていた」とのこと。ゲームパッケージに描かれているのも、花嫁候補のなかではビアンカのみ。

実際に、ビアンカ派の男性のなかには、あまり深く考えずに「ストーリーの流れ的にビアンカがヒロインだから何となく選んだ」という人がかなり多いです。

この点をふまえると、自分の好みに合う女性を積極的に選ぶというより、やや受動的で流されやすい一面もあると分析できるでしょう。

 

(3)女性に引っ張っていってほしい

3人のキャラのなかで、最もてきぱきと家事をこなしそうなイメージがあるのがビアンカ。姉さん女房でもありますし、夫のちょっとだらしがないところを許して引っ張ってくれる妻を好むような男性にビアンカはウケがいいと思われます。

 

■攻略法:とにかく世話焼き女房になれ!

ビアンカ派の男性を攻略するためには、とにかくマメに接触を図り、見込みがなくても交友関係は維持することが大事。

“気が付けばずっと君がそばにいた”状態を築けば、情の深いビアンカ派の男性はきっと心が動かされるのでは?

ただし、受動的なビアンカ派の男性の場合、“友達以上、恋人未満”の関係で安住してしまうおそれもあります。なので、彼があまりにも煮え切らない態度をとるなら、「ハッキリしてよ!」とあなたから急かすことも必要です。

ちなみに、デートの際、ビアンカ派の男性のなかには同じ店ばかり選びたがる人もいます。お気に入りの店を大事にしているためでもありますが、単にお店選びをめんどくさがっているのかもしれません。

なので、デートプランを彼まかせにするのではなく、「新しくできたイタリアンの店に行こうよ!」というように、自分の要望をはっきり伝えることをオススメします。

あなたのほうが彼より年下であったとしても、姉さん女房のつもりで彼の尻を叩くノリでいきましょう。「やっぱりコイツがいないと」と相手を依存させることが出来たら勝利は目の前です。

 

まずは、ビアンカ派の男性の性格と攻略法について分析しましたがいかがでしたか? 次回は、【フローラ編】です。お楽しみに!

 【取材協力】

※ 西井重超・・・元非リア充オタク精神科医。学生の頃は家に引きこもりゲーム三昧。作った攻略サイトは雑誌に載り、格闘ゲームに関する内容は業界一のアーケードゲーム情報誌ゲーメスト編集者が参考にした。

ゲームのやりすぎで学内の友だちがほとんどおらず成績は100人中98番という窮地に立つ。最終的にモンスターハンターにハマり留年、わずかな友だちとも学年が別になりゼロからの人間関係の再スタートを余儀なくされる。

その後ネットのオフ会で1,000人以上と出会い、精神医学を学び人間関係が苦手でも出来る自己愛を利用したコミュニケーションを提唱。恋愛に関しては現代女性の心理をうまく利用した『姫メソッド』など、恋愛術をもつ。

自身は友だちゼロからの逆転を果たし、ブログ・セミナー・執筆を通して簡単にできる人間関係のヒントを伝えている。現在は臨床医と看護学校専門学校講師を兼任、看護学生専門誌プチナースにて連載中。遠くは8時間かけて通院する患者もいる。

ドラクエは全シリーズプレイ。現在第二次スーパーロボット大戦Z再世篇をコツコツやる毎日。下の写真のコスプレは『コードギアス 反逆のルルーシュ』のゼロの衣装を白くしたもの。