超危険!「うつ病で自殺する男性が出しているサイン」5つ

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うつ病は女性に多いということをご存知でしょうか。実はこれ、医療の現場では常識です。でも、うつ病と聞くと、なんとなく男性で問題になることが多いように感じませんか?

それもまた、ある意味では真実です。その理由は、日本では自殺者の大部分を男性が占めていること。例えば、内閣府が発表した平成24年4月のデータによれば、自殺者の総数2,228人のうち、なんと男性は1,565人であり、女性の663人よりもはるかに多いのです。

うつ病が自殺の重要な危険因子であることを考えると、ますますその“サイン”を見逃すことはできませんね。

そこで今回は、国立精神・神経医療研究センターの勝又陽太郎氏らが、男性自殺者の家族に実施した聞き取り調査を元に、うつ病を患って自殺してしまった男性が、その直前に見せた“サイン”を、危険度の低いものから高いものへと順に紹介していきます。

 

■5位:どうしても喜べない、または、興味が湧かない(57.6%)

この調査では、死亡時の年齢が20歳以上であった男性69例が対象となっています。平均年齢は46.4歳であり、調査は33の都道府県で行われました。全69例のうち、死亡時にうつ病に罹患していたのは33例で、この家族に質問をしています。

内容は、うつ病の診断基準にもなるエピソードです。そして、自殺者に見られたエピソードのうち、5番目にその割合が高かったのが、“興味・関心の喪失”という項目でした。

具体的には、“音楽を聞かなくなった”こと、“テレビを見なくなった”こと、あるいは“将棋や囲碁、スポーツなどの娯楽や社会活動に参加したがらなくなった”ことなどが挙げられます。

多くのことに興味をなくしたり、以前は好きだったことが好きでなくなったりしたら、その男性のことを少し気にしてみてもよいかもしれません。

 

■4位:憂うつな気分や気分の落ち込み(63.6%)

一見すべての事例に当てはまりそうですが、違います。危険度の第4位は“抑うつ気分”という項目でした。

“一日中苦痛の表情を浮かべていた”や、“話しながら泣いていた”はさすがに心配になりますが、そうでなくても、“ため息をついていた”や“消極的または悲観的な考えを述べた”などの様子も警戒対象であるようです。

 

■2位:ほぼ毎日疲れている、元気がない(69.7%)

■2位:自分には価値がない、役に立たない、失敗者だと思い込む(69.7%) ※同率

危険度第2位は同率です。うつ病患者の男性自殺者のうち、約7割に“疲労感”と“無価値観・罪悪感”のエピソードがありました。このあたりになると、周囲も“ちょっと危ないぞ”と感じるのではないでしょうか。

特に、自分のことを「良い夫ではない」、「良い親ではない」などと発言したら注意深く見守りましょう。自己評価が急激に低下するのは危険です。

 

■1位:不眠・過眠(81.8%)

さて、危険度がもっとも高いのは、なんと睡眠関係のトラブルでした。一般的には“落ち込み”のイメージで知られるうつ病なので、これは意外な結果と言えますね。

自殺の2週間前くらいから、“夜眠れない”や、逆に“寝過ぎる”などの症状を訴えることが多かったようです。睡眠薬を必要としたり、増量したりするのも特徴的です。

生活の基本となる“睡眠”の“質”は、どうやら命に関わるものであるようです。

 

いかがでしたか? これらの“サイン”をしっかりと押さえ、見逃さないことで、男性の自殺は防げます。救える命は救いたいですよね。

周囲の男性にこのようなエピソードがあれば、ぜひその人が病院に受診するよう、働きかけてみてください。職場や家庭などで共有できれば、きっと自殺は少なくできるはずですよ!

 

【うつ病シリーズ】

※ 大切な人がうつ病のときにあなたがやるべき9つのこと【前編】

※ 大切な人がうつ病のときにあなたがやるべき9つのこと【後編】

※ 一人暮らしは「うつ病リスクを80%高める」ことが明らかに

※ 赤身肉を摂取しないと「うつ病」リスク高まることが判明

 

【参考】

※ 月別の地域における自殺の基礎資料(平成24年4月) – 内閣府ホームページ

※ 勝又陽太郎ら(2012)『男性自殺既遂者におけるうつ症状の世代別特徴』 臨床精神科学・27巻4号