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司会者に聞いた!結婚式で「正直キツかった」エピソード4つ【後編】
小川沙耶S.Ogawa
前編では、結婚式の司会者のツラいエピソードをふたつ伺ってきました。この後編では、残りのふたつを引き続き放送作家の中込さんに伺っていきます。
■3:新人プランナーのミスでギャラがもらえない!?
「こちらも司会業をしているナレーターさんから聞いた話ですが、たまに全く経験の無い新人のプランナーの方とタッグを組まされることがあるそうです。
当然、新人なのでミスもしますし、不慣れな部分もあります。しかしある結婚式の最中、新人プランナーがあまりの緊張で頭の中が真っ白になってしまったそうなんです。
進行も忘れ、音響の方も“あれ?次の流れは?”と不安になり、ナレーターさんとふたりで彼女に駆け寄り、“君がしっかりしないでどうするんだ!”と、奮起してもらおうと激を飛ばしたそうです。
すると式の最中、プランナーの方が“うぉんうぉん”泣き出してしまったそうで……。
それを聞きつけた式場の方が走ってやってきた瞬間、ふたりに“何泣かしてるんだ!お前らにギャラなんか出せるか!”などと言って泣きじゃくる新人プランナーの肩を抱き、去っていったそうです。
式は他のベテランの代役の方が引き継ぎ無事に終了し、ギャラも頂いたそうですが、あまりの滑稽さにその場にふたりで立ちすくしたと聞きました」
仕事の最中に泣かれるのは勘弁して欲しいところです。
■4:ギャラの低下
「最後は、エピソードというかお金の話です。確かに結婚式の司会者のギャランティは気になるところですが、みなさん口を揃えて“ギャラが下がった”と言います。
近年、スマート婚などという言葉もよく聞く様になりましたが、要するにお金をかけずに結婚式を挙げたいカップルの急増にも関係しているのかもしれません。
長年司会業をフリーで行っている方が“以前は一回で、最低10万円以上はもらえたのになぁ”と嘆いていていました。現在は相場で2万円から8万円程度だそうですが、“これからも下がり続けるのでは?”と司会業の方達は肩を落としています。
素敵なお仕事とは思うのですが、現実は厳しいようです」
いかがでしたか?
憧れのブライダル業界にも隠れざる真実が沢山あるようですね。もし、今から結婚式を考えている方は、司会者の苦労も頭に入れておいた方が良いかもしれませんね。
【参考】
※ 中込公一・・・1984年生まれ。フリータイターの傍らTVデイレクターと放送作家を兼業して生きている適当がモットーの自遊人。全くためにならない日常を書き記したブログもあり。担当番組イッツコムチャンネル『おかえりfromサテスタ』『二子玉川Goodchoice』