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ワケアリ多数!実は怪しい深夜カラオケボックスの従業員たち

小川沙耶

小川沙耶S.Ogawa

飲み会やコンパ等の二次会と言えば、やっぱりカラオケが定番ですね。終電がなくなってしまって、“朝までオールでカラオケ!”なんてことも、多くの人が経験したことがあると思います。

新宿や渋谷のみならず、駅前の繁華街では、居酒屋やキャバクラの呼び込みに混じってカラオケボックスの呼び込みをやっているスタッフを目にすることも、割と当たり前の光景だと思います。

夜遅く、あるいは朝方まで働いている彼らはどのような人々なのでしょうか。

「大手の有名どころはそうでもないのかもしれませんが、個人経営のところや中堅以下の店舗になってくると、深夜帯のスタッフにはワケアリの人が多い印象ですね」

こう語るのは、数々の職業を体験してきた作家のyanagiさんです。

 

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■若いフリーターや学生は店内恋愛を!

「高卒のフリーターや、大学生のアルバイトとしては、カラオケボックスは定番のアルバイトのひとつです。

深夜帯は時給も昼間より高いので、人気もあります。仕事としては単調な部類に入るので、定着率はあまり高いとは言えません。

しかし、同年代の子同士で意気投合して、そのまま付き合うというようなことは、割とよくある話です」

特にワケアリという感じはしませんね。普通のアルバイトっぽく感じるのですが……。

 

■30代以上にワケアリ率高し!

「ワケアリになってくるのは、30代以上のスタッフです。カラオケボックスの社員は間違いなく交代制で、店舗数が多いところでは転勤が当然のようにあります。

深夜は特にアルコールを提供する関係上、酔っ払い絡みのトラブルやクレームも多く、労働環境もあまり良いとは言えません。

学歴や職歴が特に必要な職種ではないので、異業種からの中途入社組が多く、“他の仕事がうまくいかなかったから転職してきた”というワケアリパターンも少なくありません」

 

■30歳を過ぎたフリータースタッフが特に異色!?

「社員よりも、“30歳を超えたフリーター”スタッフのワケアリ率は、かなり高くなります。

昼の仕事が低賃金過ぎてそれだけでは食べていけない、借金返済のためかけもちで働いている、刺青があって正社員として雇って貰えない……など、様々なワケアリさんたちが集まってきます。

私が実際にアルバイトをしていたカラオケボックスでは、深夜帯のメンバーが全員離婚していて、元の奥さんに取られてしまった子供の親権を取り戻す方法について相談し合っている、ということもありました。

何か引き寄せられるものでもあるのかもしれませんね……」

 

いかがでしたか?

若い子には定番なアルバイトでも、年齢が高まると別の色合いが見えてくるのですね。他の定番アルバイトにも、実は何かあったりして……?

 【参考】

※ yanagi・・・1978年生まれ。作家、フリーライター、心理カウンセラー、サプリメントアドバイザー。

メールカウンセリングサイト『ysカウンセリングルーム』、ライタースタジオ『スタジオY』主催。元バーテンダーでもあり、キャバクラ・スナック等のネオン街の裏事情にも明るい。現在、電子書籍サイト『ヨミーバ』にて、yanagi名義で『ネオン街三部作』等、キャバクラを舞台にした小説を多数発表中。また、栁木悠利名義でも執筆活動中。