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こんなことで!? 意外とみんな知らない婚約破棄の原因9つ【1/3】

中田綾美

中田綾美A.Nakata

 

とにかく煮え切らない男性が増殖している昨今、まず彼からプロポーズの言葉を引き出すまでが一苦労となるわけですが、いざ念願のプロポーズがあり、それをあなたが受け入れさえすれば、それでハッピーエンド! ……となるわけでもありません。

婚約が決まっても、結婚に至るまでにさまざまな障害があって、結局ご破算……なんてカップルも多いのです。こうしたゴールイン寸前での破局は、単なる失恋よりもエネルギーを消耗しそう。悔やんでも悔やみきれませんよね。

では、婚約破棄や解消は一体どんな原因で起こるのでしょうか? 『NPO法人花婿学校』代表の大橋清朗さんからうかがった代表的な9つの原因を、3回にわたってお届けします。

今回はまず、1:相手の親との折り合いが悪い、2:親とのトラブルでパートナーが味方してくれない、3:宗教上の理由、の3つです。

 

目次

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■1:相手の親との折り合いが悪い

大橋さんによれば、婚約破棄の原因として、最も多いのがこれ。

親が子の婚約者にケチをつけるなどしてトラブルが発生することもありますが、両家の親同士がいがみ合うというケースも少なくないようです。

特に、カップルの出身地がかなり離れている場合には、トラブル発生のリスクは高くなります。地方ごとに風習が異なることから、たとえば結婚式の挙げ方でも、自分たちのやり方が正しいと思って両家が譲らずに、「おたくの考えは非常識だ!」なんてことになりやすいのです。

ただの恋人関係であれば、本人同士が好き合ってさえいればよいのですが、結婚となるとそうはいきません。古い考えに思えるかもしれませんが、やはり“家同士の付き合い”が非常に重要になってきます。

「彼のことは本当に大好きだけれど、ちょっとあのお義母さんとはやっていけない!」なんてことにならないためには、彼だけを見るのではなく、なるべく早い段階で親の人柄などをチェックしておくべきです。

後々後悔しないように、ある程度交際が深まった時点で、親を交えた食事会を開いたり、あるいは、お互いに実家を訪問し合ったりしてみてはいかがでしょうか。

 

■2:親とのトラブルでパートナーが味方してくれない

前述のようなトラブルが生じた場合、カップルが“ふたりの見解”というものをきちんと持っておかないと、ますます仲が険悪になります。

たとえば、息子の婚約者に対して母親が、「結婚したら当然、仕事は辞めるわよね」などとプレッシャーをかけているケースについて考えてみましょう。

この場合、夫婦の労働形態について、カップルで決めたことを、息子が母親にきちんと伝えなければなりません。たとえば、「自分たちは共働きでやっていくつもりだから、押し付けはやめてほしい」というふうにです。

ところが、きちんとカップルで話し合いもしないまま、彼が「そういえばお袋の言うことも一理あるなぁ」と母親の肩を持ったり、あるいは「とりあえず表面的に話だけ合わせておけばいいよ」などと根本的な解決にならないようなことを提案してきたりするようでは、女性としては不安になりますよね。

もちろん、女性にも同じことがいえます。たとえば、あなたの親が、彼氏に面と向かって「そんな収入で本当にやっていけるの?」なんて嫌味を言う場合は、ちゃんと彼氏の味方をしてあげてください。

いずれにせよ、婚約となれば、親が何かと口出ししてくることが多いです。そのときに自分の親の顔色ばかりうかがったり、パートナーの意向を無視したりするのではなく、カップルで結束してトラブルを乗り越えていかなければなりません。

 

■3:宗教上の理由

日本人は宗教への関心が低い傾向にありますが、カップルの一方または双方が、特定の宗教の熱烈な信者であるという場合、それが結婚への障害になることもあります。信教の違いといえば、最近トム・クルーズの離婚原因にもなりましたね。

また、本人にそういう気配が全くなくても、親が宗教に傾倒していて、トラブルにつながることも。これは、高島彩さんのケースですね。

上でも述べたように、結婚するとなれば、相手だけを見つめていては思わぬ落とし穴にはまることがあります。

最近では、「結婚式当日まで、相手の親と顔を合わせたことがなかった」なんてカップルも増えているそうですが、遅くとも婚約が決まった時点で、お互いの実家を訪問して、宗教上の齟齬がないかも確認しておくべきでしょう。

 

まずは、婚約破棄の原因9つのうち3つをお届けしましたがいかがでしたか?

 

【取材協力】

※ 大橋清朗・・・『NPO法人花婿学校』代表。「婚活」という言葉がないころから、独身男性を対象に講座やセミナーを開催、「必ず結果を出す」と話題になり受講生が殺到するまでに。今やカップル成立は年間200組を超えるほど実績を上げている。著書に、『また会いたくなる人』(講談社)『「婚活」の会話にはツボがある!』(青春出版社)『ずっと一緒にいたい人』(PHP研究所)『本当に頼れる男の見極め方』(大和出版)がある。