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こんなことで!? 意外とみんな知らない婚約破棄の原因9つ【3/3】

中田綾美

中田綾美A.Nakata

 

前回の記事、および前々回の記事では、NPO法人花婿学校代表の大橋清朗さんのお話をもとに、婚約破棄に至る原因9つのうち6つまでを紹介していきました。では、残り3つの原因を見ていきましょう。

今回は、7:婚約後にとんでもない嘘や隠し事が発覚、8:婚約を機に開始した同棲でトラブル発生、9:特に理由はない漠然とした結婚への不安、の3つです。

 

目次

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■7:婚約後にとんでもない嘘や隠し事が発覚

彼からのプロポーズを承諾して、「幸せいっぱい!」なのもつかの間。相手のとんでもない嘘や隠し事が発覚して、婚約がパーになるという悲惨なケースもあるのです。

たとえば、彼に借金問題や離婚経験がある、さらには隠し子がいた……など、婚約後に初めてわかったという場合、誰でも結婚を考え直したくなりますよね。仮に、あなたの彼への愛が揺らがなくても、親など周りの人間が黙って見過ごすわけがありません。

もちろん、男性側の事情だけでなく、女性の嘘や隠し事(年齢のサバ読みなど)が発覚したのが原因で、婚約解消になることもあります。

嘘や隠し事は、発覚した時期が遅ければ遅いほど、相手の受けるショックは大きいです。相手に嫌われたくないがための嘘や隠し事は、なるべく早く誠実に打ち明けるほうがお互いにとって幸せではないでしょうか。

 

■8:婚約を機に開始した同棲でトラブル発生

カップルのなかには、婚約を機に同居をスタートする人もいます。ところが、ラブラブの新婚ムードを味わうどころか、これまでのデートではわからなかった相手の一面が見えて、破局に至ることもあるのです。

たとえば寝起きが異様に悪いとか、部屋を片付けられないとか、実際に共同生活を送ってみないと見えてこないことはたくさんあります。多少の欠点なら、「お互い様」と譲り合うべきですが、どうしても許せないことだってあるでしょう。

同棲によって、相手の致命的な欠点や、埋めようのない生活習慣の溝を発見し、婚約破棄に至るのは残念なことではあります。

ただ、知らないまま結婚するよりはずっとマシなので、結婚前の準備として同棲するのは、けして悪い選択肢ではありません。

 

■9:特に理由はない漠然とした結婚への不安

「本当にこの人でいいんだろうか」という、いわゆる“マリッジブルー”による婚約解消は、圧倒的に女性に多いです。

男性の場合、婚約に至るまではグズグズする人が多いのですが、いざプロポーズして婚約が決まった時点では「この女性と一緒になる!」という腹が決まっています。ですから、それ以降は、少々のことではその意志がブレないのです。

とはいえ、婚約後、結婚準備を進めていくなかで、女性のわがままぶりや金銭感覚のズレなどが露呈した場合には、男性だって「本当に彼女とやっていけるのか?」と不安にはなります。

ですから、お互いに「こんなはずじゃなかった!」とならないためには、婚約前の段階から、腹を割った本音の付き合いをして、婚約してから急に態度を豹変させるようなことは慎みたいものですね。

 

以上3回にわたって、婚約破棄に至る原因9つをお届けしましたがいかがでしたか? 全体を通していえるのは、結局、“相手の本当の姿が見えていない”というのが原因で、せっかくの婚約をふいにしてしまうパターンが非常に多いということです。

また、今回お話をうかがった大橋さんは、「婚約期間中に何かシコリがあれば、その場は我慢してやり過ごしても、結婚後に必ず爆発することになる」と力説されていました。

いつまでもグズグズするのも考えものですが、後悔のない結婚生活を送るためには、お互いにマイナス面までよく熟知したうえで婚約に踏み切りたいものですね!

 

【取材協力】

※ 大橋清朗・・・『NPO法人花婿学校』代表。「婚活」という言葉がないころから、独身男性を対象に講座やセミナーを開催、「必ず結果を出す」と話題になり受講生が殺到するまでに。今やカップル成立は年間200組を超えるほど実績を上げている。著書に、『また会いたくなる人』(講談社)『「婚活」の会話にはツボがある!』(青春出版社)『ずっと一緒にいたい人』(PHP研究所)『本当に頼れる男の見極め方』(大和出版)がある。