「自分の秘密を話すとその相手に好かれる」心理学的な理由

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恋愛以前に、人間関係を成立させるためには、まず相手のことを知る必要がありますよね。でも、人に好かれたいと思えば、まず自分の好意を相手に伝えなくてはいけませんし、自分がどんな人間かを伝える必要があります。

“自分がどんな人間かを相手に伝える”ことを心理学の世界では“自己開示”とよび、相手と仲良くなるためには重要な役割を果たしていることが知られています。つまり、人は自分の秘密を打ち明けられると、それに応じて相手と仲良くなり、好きになってしまうことがあるということなのです。

いったいどういうことか、解説します。

 

自己開示からの好意

心理学的には、自己の内面を打ち明けると、相手からもそれに応じた程度の自己開示が返ってくると考えられています。

 アメリカの心理学者ジック・ルービン氏は、“実験者が自己開示をすることにより、 見知らぬ人がどの程度自己開示を示すか”を調べる実験をしました。その内容は以下のとおりです。

ある空港で、実験者はロビーにひとりで座っている人をみつけ、「筆跡調査のため、サンプルを収集しているので、協力していただけませんか」と依頼します。そして実験者は、筆跡調査として用いられた紙に、文章例としてひとつの自己紹介のような文章をその場で書き、その文章の下に、その人自身のことについて何か書いてくれるように頼みました。

このとき実験者が書く自己紹介的のような例文は、会う人ごとに書く内容を変え、自己開示度を調節しました。すると、実験者側の自己開示の度合いが高ければ高いほど、相手も同じようにそれに合わせて高い自己開示度の内容の文章を書くことが明らかになったのです。

これは、相手に対して自己開示をおこなうと、開示された相手は「自分を信頼して話をしてくれたのだ」と感じて、自分も自己開示をしてしまうからだと考えられています。そして、お互いに信頼し合っているのだという気持ちから、好意を覚えるようになるとされています。

 

いかがでしたか? 

好きな人ができると、自分をわかってほしい、知ってほしいと思うようになりますよね。それは同時に、自分のことを好きになってほしいという心理があらわれた行動だったのです。好きになってほしいから自己開示をするわけですが、仲良くなってからも自己開示することで、より仲良くなれることが実験で、証明されています。 

ただし、何でも自分の秘密を話せばよいというわけではなく、“さすがにこれは引かれるかも”という内容は、あまり好ましくないとされています。好きな人ができたら、話題に気をつけつつ、自分の秘密を打ち明けてみてくださいね。

 

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【参考】

※ Zick Rubin(1975)『Disclosing oneself to a stranger: Reciprocity and its limits』Journal of Experimental Social Psychology