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女子には理解不能?「男子校出身者」にありがちな特徴9個【3/3】
中田綾美A.Nakata
前回の記事、および前々回の記事では、育児・教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏からのお話をもとに、男子校出身者によくある特徴9個のうち、6個までをお届けしました。
それでは、残り3個の特徴を見ていきましょう。
■7:男女の役割分担にアバウト
昔とくらべて、「男だから」「女だから」という凝り固まったモノの見方は少なくなっているものの、今でも文化祭などの学校行事では、“男子は力仕事、女子は細やかな仕事”という役割分担がなされていることが多いです。
一方、男子校では当然、男しかいないわけですから、性別で分業するという感覚が薄く、“できる人がやる、得意な人がやればいい”という意識が自然と身に付いています。
このため、社会に出てからも、「男はこうあるべきだ」「これは女のやることだ」といったこだわりは少ない傾向にあるでしょう。
そういう意味で、「常に男性にはリードされたい」という女性にとっては、男子校出身者は少々モノ足りなく感じられるかもしれません。逆に、「女のくせに生意気」といった決めつけに辟易している女性にとっては、彼らは心地いい相手といえそうです。
■8:卒業後もずっと仲が良い
異性の目を気にしない分、男子校では本音・自然体の関わり合いができるので、熱い友情が生まれることが多いです。また、いわゆる“スクールカースト”が緩く、リア充とオタク系の垣根が低いのも男子校の特徴。ここで生まれた友情は、卒業後もずっと続きます。
たとえば、同窓会の出席率を見ても、共学校より男子校のほうが高いようです。彼氏や夫が男子校出身者の場合、ふたりの記念日よりも同窓会を優先したり、あるいは、どちらを取るかでかなり悩んだりするかもしれません。
男子校の事情がわからないと、「記念日を犠牲にするなんてありえない!」と憤慨したくなるでしょうが、男子校では同窓生の絆が非常に強いのだという点は、どうかわかってあげてください。
■9:恩師との絆が強い
同級生間だけでなく恩師との絆も非常に強いです。
男子校では、教師も男性が圧倒的に多いのですが、彼らは共学校で教えるよりも、本音で生徒に接することができます。たとえば、学校行事では教師も生徒と一緒になって裸になる。授業中に、先生が率先してエロい話をするなどは、男子校ならではの光景。共学校だと、処分の対象になりかねませんね……。
“同じ男”として接するため、教師と生徒の距離が、共学校よりも近いのです。このため、卒業後も恩師との交流がずっと途切れない人が少なくありません。
以上3回にわたって、男子校出身者によくある特徴9個をお届けしました。あなたの身近にいるあの男性の言動の背景が少しわかるようになったのではないでしょうか。
もちろん“男子校”と一口に言っても校風は千差万別。なので、それぞれ独特の雰囲気や特徴があるでしょうが、彼らと接するうえでぜひ参考にしてみてくださいね!
【取材協力】
※ おおたとしまさ・・・育児・教育ジャーナリスト。1973年東京生まれ。麻布中学・高校を経て、上智大学卒業。リクルートで雑誌編集に携わり、2005年に独立。数々の育児・教育雑誌で監修・企画・編集・執筆を行うほか、講演活動、メディアへの出演も多数。心理カウンセラーの資格、中高の教員免許、私立女子小学校での教員経験がある。著書に『男子校という選択』(日本経済新聞社)などがある。11月には『中学受験という選択』、12月には『女子校という選択』を日本経済新聞出版社から発行予定。