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裁判所で見かけた実在する「殺し屋」の生態6パターン

2011/02/16 18:00  by   | ニュース, 男性心理

逃亡中だった中目黒の住宅街で起きた元会社役員殺傷事件の犯人がようやく捕まりました。犯人の供述によると、金銭目当ての犯行だったようです。(※1)

まだ明らかにされてはいませんが、被害者と加害者との間に面識がないことや、加害者が金銭に困窮していたこと、犯行後に海外逃亡を企てていたことなどの状況を見るに、いわゆる『殺し屋』事件ではないかと噂されています。

 

でも、『殺し屋』といってもなんだか実感のない『職業』ですよね。

ウィキペディアの『殺し屋』のページを見ても(※2)、何か現実味が湧きません。

殺し屋(ころしや)とは、殺人を請け負うことで金銭的利益を得る者。非合法の仕事であり、『労働省編職業分類表』にはこの類別は存在せず、日本国内では業種別電話帳(タウンページ等)にもこの職業の掲載はない。また職務上、処刑に携わる公務員は含まれない。法治国家において殺し屋を公言することはありえず、職業として「殺し屋」なるものが存在するかは不明である。殺し屋は劇画や小説におけるフィクションの産物でしかないという意見もある。

私自身も『殺し屋』というのは、漫画や映画の世界の中だけに存在する職業だとばかり思っていたんですが、裁判傍聴を趣味にするようになってから、幾度となく『殺し屋』の事件に遭遇し、ようやく「殺し屋はこの世に存在する!」と結論づけました。

普通に暮らしていたらまず知り合うことのない(知り合いたくない)『殺し屋』。今まで殺人・殺人未遂事件の裁判を傍聴していて私が出会ってしまった20名ほどの『殺し屋』の生態についてお届けします。

 

まずはみんな気になっているであろう『報酬』について。

 

■手付金がある

ほとんどのケースで手付金はありました。その金額は100万円~500万円程度。このお金で犯行の準備をしたり、借金を返したりといった使い道があるよう。

 

■成功報酬はピンキリ

私が見た中で、もっとも少額だったものが、400万円。こんな値段で命を奪われてはたまったもんじゃありません! もちろんどんなに高額でもイヤですが。

そして高額だと、私が見た中では1億円が最高額でした。平均すると3,000万円~5,000万円程度の価格帯が多かったので、このあたりが相場なのかも!?

 

■単独犯は意外に少ない

映画や漫画の中では、1人のヒットマンが孤独に任務を遂行するというイメージですが、実際の裁判で見た限りでは、7割ぐらいは2~4人程度のチームを組んで行う複数犯です。運転手役、金銭受け渡し担当、実行犯1、実行犯2などと役割分担をしているケースが多かったです。

成功報酬の分配は、その役割の大きさによって左右する場合や、平等に分けられる場合などさまざま。

でも複数犯だと、当然のことながら1人頭の報酬額は少なくなり、想像以上に『安価』で行われているなあという印象。

 

■素人丸出しからプロ意識の高いタイプまでさまざま

用意した凶器が子ども用シャベル、男が女の声色を使い愛人を装っていたずら電話して呼び出す……といった、私から見ても「こんなんで人を殺せるわけないじゃん!」と不謹慎ながら笑ってしまうような犯行計画を立てていた殺し屋グループも(実際失敗していました)。

かと思えば、映画の中の殺し屋のように、妻子にも殺し屋であることを隠し、仕事の依頼がくると「長距離トラックの仕事がきた」と偽り、家を長く空けていて犯行に及んでいたケースも。その殺し屋は、普段からトレーニングを怠らず、山で走りこみしたり、射撃場に通って腕をあげたり、視力が落ちないようPCや携帯とは無縁の生活を送っていました。そんなストイックなプロ意識が買われてか、かなりの売れっ子ヒットマンだった模様。

どの世界にも、仕事がデキる人とデキない人がいるようです。

 

■河原で練習するヒットマンもいるので注意

私がビックリしたのは、射撃場などではなく、普通の河原で早朝、発砲練習をしているヒットマンが何人かいたことです。

知らず知らずヒットマンとすれちがっている可能性があるかも!? 早朝の「パン! パン!」音には要注意。

 

■裁判でもプロ意識が出過ぎる場合も

弾がそれ、殺人未遂に終わった事件の裁判でのことです。弁護人が殺し屋である被告人の罪を軽くしようと、「被告人は殺意がそれほどなかったからこそ、弾が外れた」という証明をしようとしたとき、突如被告人が弁護人の言葉を制し、こう言い放ちました。

「先生よぉ、失敗してもいいなんて気持ちで、プロは引き金引きませんや」

たとえ罪が重くなったとしても、殺し屋のプロとしてのプライドを守ろうとした被告人。不謹慎なことを重々承知しておりますが、女として「……やば、かっこいい」と思ってしまいました。

 

なかなか知ることのできない世界をのぞき見できる裁判傍聴、みなさんもお暇なときにどうぞ!

ちなみに2月18日(金)は、東京地裁であの伊藤リオン被告の初公判ですよ!(※3) 傍聴券交付事件なので、運に自信のある方はぜひチャレンジを。

 

【参考】

※1. 産経ニュース/【目黒夫婦殺傷】「韓国で入院中の娘の治療費が必要だった」男が供述

※2. ウィキペディア/殺し屋

 

※3. 東京地方裁判所/傍聴券交付情報

 

 

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