> > 覚えておきたい「塀の中」でのオシャレ事情【知られざる刑務所世界1】

おすすめ記事一覧

覚えておきたい「塀の中」でのオシャレ事情【知られざる刑務所世界1】

2011/02/23 19:00  by   | 出会い, 男性心理, 自分磨き

人がオシャレをしたくなるときってどんなときでしょうか。

意識的か無意識的かは置いといて、『異性からよく思われたい』という潜在的欲求からオシャレをする人が多いのではないでしょうか? これは生物である以上、当然といえます。

 

でも誰かのためじゃなく、自分自身の内なる欲求でのみオシャレをする人こそ本当にオシャレな人のはず。いくら「私こそ自分のためだけにオシャレをしている!」と言い切ったところで、やはり多少なりとも異性の目が気になってしまっている可能性が。

では異性の目がまったく行き届かない場所で生活したら、人間はまったくオシャレをしなくなってしまうんでしょうか。

 

そんなオシャレDNAの強さを見極めるのに最適な場所こそ『刑務所』。

刑務所内では、異性の目がないどころか(女子刑務所には若干の男性刑務官や作業指導員がいるようですが)、全員同じ灰色の囚人服で着こなしにも明確な規定があり、また髪型も男性は全員坊主でもみあげの長さまで定められていてヒゲは禁止、女性もショート、おかっぱ、ロングと定型3パターンのどれかに刑務所内でそろえられ、化粧は禁止、またお風呂も自由に入れず、私物もほとんど持ち込めないという日本で最もオシャレをする気が失せるような環境です。

 

しかしそんな環境でも、オシャレ心を消せずにいる人たちがいるようなんです。

そこで普通に暮らしていては知ることができない『刑務所』内のオシャレ事情について探るべく、いくつかの文献(※)を紐解いてみました。

 

■刑務所内では『タオル』がオシャレアイデンティティ

刑務所内ではみなが同じ囚人服です。その中で個性を出しオシャレをする人は、私物の持ち込みが許された数少ないアイテムに力を注ぐんだとか。

中でもオシャレな受刑者の間で人気なのが『タオル』。

官品支給のものか所内で購入する人がほとんどですが、わざわざ下獄前にデザイン性の高いタオルを買い求めたり、私物としてブランド品を取り寄せたりしているそう。オシャレ受刑者には、タオルの差し入れをすると相当喜ばれるそうです。

受刑者間ではみんなと違うタオルこそ、オシャレの証。

 

■限られた道具で眉を整えるアイディア炸裂

服装も髪型も定められた受刑者たちの抑えがたいオシャレ欲求は、眉毛へと向けられるようです。しかし眉毛を整える道具は刑務所内にはありません。

そこで受刑者たちは、作業中に出た鉄くずからピンセットを自作したり、入浴時に一時的に使用可能なT字かみそりで刑務官の目を盗んで整えたり、粉歯磨きの研磨剤を指につけてすべりにくくしてから眉毛を抜いたりしているそう。

もしもこれらの行動が見つかれば重い懲罰が科せられ、出所に大きく影響するんだとか。が、それでもやめられないオシャレ欲求の強い人たちがいる模様です。

 

■中には自家製タトゥーを入れる者まで

さらにオシャレ欲求がスパークすると、なんと刑務所内でタトゥーを入れる受刑者まで現れるんだとか。

もちろんタトゥーを入れるための道具はないので、作業場などでこっそり入手した針状のものと、ボールペンのインクなどで彫るそうです。衛生的にもよくないし、道具も技術もない状態ではロクなものが彫れないはずですが……。

 

こうしてみると、刑務所内のオシャレ事情は、なんだか一昔前の校則の厳しい中学生みたいですね。

みなさんはもしも刑務所に入ったら、自分の中のオシャレ心はどうなると思いますか?

 

……入らないような生活がいちばんですけどね。オシャレでもオシャレじゃなくても。

 

【参考文献】

※ 坪山鉄兆(2009)『刑務所のカラクリ』  彩図社

※北沢あずさ(2003)『実録!女子刑務所のヒミツ―出所したばかりの元女囚が明かす! 』 二見書房(二見文庫―二見WAi WAi文庫)

※安土茂(2005)『決定版 刑務所の事典―カンカン踊りから懲罰房までこれがムショの掟だ!』 二見書房

※坂本敏夫(2005)『図解 知られざる刑務所のすべて―元刑務官が明かす、実録・獄中生活マニュアル』 日本文芸社

※八王子与太郎(2004)『刑務所で楽しく暮らす方法』 成甲書房

あわせて読みたい


最新の記事一覧

'吉田奈美'の過去記事一覧