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アウトロー作家に聞いた!刑務所帰りの男がよくやること5個

中田綾美

中田綾美A.Nakata

 

ホリエモンこと堀江貴文氏の仮釈放記者会見は記憶に新しいところ。マイナス30kgという激ヤセぶりもさることながら、その低姿勢ぶりというか全身から発するオーラが収監前とはすっかり変わったことに驚いた人も多いのではないでしょうか?

堀江氏自身も会見で語っていたように、獄中生活が心身に及ぼす影響というのははかりしれないようです。

そこで、『刑務所ぐらし』などの著作があるアウトロー作家の中野ジローさんから、服役経験者がシャバでもついやってしまう行動5個を教えていただきました。

 

目次

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■1:動作が兵隊のようになる

「まず、カタギの人が服役して驚くのが動作訓練ですね。出所後もしばらくは訓練のクセが抜けません。

つい歩き方が兵隊さんみたいになったり、挨拶する際、背筋を伸ばして45度の角度でお辞儀してしまったりします。普通の人が急に自衛隊の隊員さんになったと思えば、想像つくのではないでしょうか」

 

■2:誰に対してでも敬語を使う

「所内では年齢問わず敬語が基本ですから、後輩に呼ばれても、つい“はい!”と答えてしまったり、語尾が礼儀正しく“です”、“ます”になったりします。

お店でも、普通なら“店員さん、これとこれね”と注文するところを、“すいません、これ頼んでもよろしいですか?”というふうに、妙に気を遣ったような言い回しになります」

 

■3:家でくつろいでいるときも急に姿勢を正すことがある

「1人でゴロゴロしているときでも、誰かの気配がしたら、それが家族であっても、慌てて居住まいを正します。正座かあぐらかで太ももに両手の五指を揃えて座ります。

これは人の気配が厳しい看守だと思ってしまう所内で身に付いた習慣です。

所内では室内の壁にもたれて座るのを禁じている刑務所もあるので、出所後に自宅で壁にもたれて座っていても、人の気配で急に壁から身体を離すということもあります」

 

■4:動作がとにかく速い

「食事は、所内だと限られた時間内に食べなければならないので、必然的に早食いになります。例えば右手で味噌汁椀やご飯椀、左手は箸でオカズを持ち、左右からかきこむという感じでしょうかね。

入浴でも、つい頭と身体を一緒に洗ってしまう。着替えのときも下着と上着を一緒に脱ぐなど、とにかく常に何かに急かされているかのような動作になりがちです。

それでよく“おい、そんなに焦るなよ”とか指摘されてはじめて“あっ、ここはシャバだった”と我に返ることもあります」

 

■5:女性に過剰反応してしまう

「基本的に、服役中は異性との接触が断たれ、男だらけの環境ですから、出所後は女性なら誰でも美人に見えます。胸がドキドキしてうまく話せなくなるほどです」

 

以上、刑務所経験者がシャバでもついやってしまう行動5個をお届けしましたがいかがでしたか? 中野さんのお話によれば、刑期の長さや所内で課される作業内容などによってもいろいろ変わってくるそうですが、とにかく塀の向こうの厳しい世界は経験しないで済むに越したことはありませんね。

 

【取材協力】

中野ジロー・・・元暴走族リーダー。元暴力団幹部。現在は、作家、ジャーナリスト、覚せい剤違法薬物撲滅運動家、中野ジロー連合会バンド(リーダー)などを務める。著書に『刑務所ぐらし』(道出版)『刑務所の奇人変人』(道出版)『歌舞伎町チンピラのココロエ』(第三書館)『裏社会 噂の真相』(彩図社)など。

 

【画像】

by.B. Charles Johnson