今一番熱い!「裁判傍聴デート」を面白くする10の方法【前編】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存

近年、お金をかけないデートが注目されています。

今の時期だと『お花見』が盛んだと思いますが、それ以外にも『工場見学』や『カップル登山』、『神社仏閣参拝』、『番組観覧』、『廃墟探索』、『パワスポ巡り』、また変わり種だと『カップルでフリマ出店』、『ふたりで献血』、『お互いの母校見学』や『ラブホのパネル見学デート』なんていうのもひそかに流行っているんだそうです。

 

いろいろ楽しそうなものがありますが、中でも私がもっともオススメしたいのが、『裁判傍聴デート』

一昨年あたりから裁判傍聴をテーマにしたドラマや映画があったり、またノリピー裁判や押尾裁判などの影響で、『裁判傍聴』にスポットが当たる機会が増え、普段私が通う裁判所にも若いカップルがわんさか訪れるようになりました。

知的好奇心も下世話な好奇心も一気に満たされ、しかもタダというのが『裁判傍聴』最大の魅力。

ですが稀に「行ってみたけどよくわかんなかった」、「面白くなかった」という声を聞くことも。『裁判傍聴』は特にマニュアルもありませんので、『見方を間違えると』せっかくの面白さが伝わらないことがよくあるんですよね。また、ひとりで行くのとカップルや友達同士で行くのとでは、傍聴の仕方も違ってくるんです。

 

そこで10年以上裁判所に通い続けた傍聴マニアである私が、『裁判傍聴をより面白くするための10の方法』をご紹介します。

 

■1:『地裁刑事事件』の『新件』を選ぶ

裁判所に入ると、どの裁判所でも入り口付近にその日どんな裁判が行われるかがわかる『開廷表』というのが置いてあります。裁判所に入って最初にすることは、この『開廷表』のチェック。

『開廷表』は『地裁刑事』、『高裁刑事』、『地裁民事』などといくつかの冊子に分かれています(地方にある裁判所では、裁判件数が少なくひとまとめになっているケースも)。裁判傍聴に慣れるまでは、裁判がわかりやすく面白いと言われる『地裁刑事』の冊子の中からその日見る裁判を選んでみましょう。

初心者の場合は『新件』(その日が第一回目の裁判)と書いてある事件がオススメ。また『窃盗』や『覚せい剤取締法違反』などの場合、『新件』で判決直前までひと通りの裁判の流れを見られることが多いので、まずは裁判の基本を知るために『新件で軽めの罪状』を見ておくといいかと思います。

 

■2:被告人が日本人の事件を選ぶ

最近は外国人の裁判が非常に増えています。ですがこの外国人裁判を選んだ場合、通訳さんが間に入ることもあり、そうなってくると、“弁護人発言→通訳→被告人発言→通訳……”というように、裁判の進行がダレて見るのがつらいこと多々。開廷表の被告人名が外国人の場合、避けたほうが無難です。

 

■3:被告人が『女性』だと当たり裁判になる確率が高い

これは私の経験則から出た結論です。男性に比べ、女性の被告人は証言中、本当によくしゃべりますし、感情表現が豊かな場合が多く(急に泣き出したり激昂したり)、見ていて大変面白いです。

『彼氏や夫に勧められるがまま犯行に手を染めた』など『男がらみの事件』が多いので、下世話な好奇心が刺激されます。ただ女性の被告人は非常に少なく人気があり、時間通りに行っても傍聴席が埋まってしまって見られないことも。開廷時間より少し早めに行くとよいかと思います。

また『薫』や『博美』などの名前で女性かと思って見に行ったら男性だった、というフェイントに引っかかることもあるので要注意。私も何度ハズしたことか。被告人が男性か女性かを事前に知る手がかりは名前しかないんです。

 

■4:傍聴券交付事件は諦める

たまに勘違いされている方がいますが、ほとんどの裁判は傍聴券がなく、自由に出入りすることができます。

また傍聴券交付事件だからといって面白い裁判になるとは限りません。よほど見たい事件でない限り、わざわざ時間前に並び、厳しい倍率を掻い潜ってまで狙わないほうがいいと思います。

カップルや友達連れだと片方だけ当たった、という事態にもなりかねませんしね。以前私の近くに並んでいたカップルで、どうやら彼女だけが当たってしまい、男「諦めろ!」、女「いや、絶対見る! ひとりで行く! あなたのそういう器の小ささが前から気になってたのよっ!」と激しくケンカしているふたりに遭遇したことがありました。周りは傍聴マニアだらけなので、そのケンカ中のカップルの様子をメモしまくる傍聴マニアもいて、なんともいえないカオスな光景を楽しませていただきました。

 

■5:裁判員裁判事件は賛否両論

2009年から始まった『裁判員裁判』ですが、私は『傍聴マニア』的視点からこの制度に反対しています。理由は単純に1日の裁判時間が長くなり、ダレてつまらなくなるから。

ですが、『わかりやすくなった』、『3日程度通えばその事件をすべて追えるからむしろ歓迎』、『弁護人も検察官も気合いが入ってて面白くなりがち』、『大きい事件を見るなら裁判員裁判を避けるわけにはいかないから見るしかない』など、私とは反対の意見をもつ人たちも多いので、このへんは好みが分かれるようです。

なお、『開廷表』を見れば、どの事件が裁判員裁判なのかがすぐにわかるようになっています。

 

明日は【後編】をお送りします。

ちなみに『恋愛saiban傍聴記』(※)の中で、裁判傍聴をより面白くする見所やコツ、恋愛がらみの裁判傍聴記やそれを見分けるテクニックなどもご紹介していますので、よかったらチェックしてみてくださいね!

 

【参考】

※ 吉田奈美(2010)『裁判所は究極の愛憎劇場!恋愛saiban傍聴記』 主婦の友社