本当に弁護士は2ちゃんねるの事件を解決してくれる?【前編】

以前、インターネット掲示板で娘に対する誹謗中傷があったとして、タレントの麻木久仁子さんが裁判所に発信者情報(IP)開示を請求し、これが認められたことが話題になりました。(※1) 麻木さんのような芸能人に限らず、一般人に対…
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以前、インターネット掲示板で娘に対する誹謗中傷があったとして、タレントの麻木久仁子さんが裁判所に発信者情報(IP)開示を請求し、これが認められたことが話題になりました。(※1)

麻木さんのような芸能人に限らず、一般人に対してもネット掲示板での誹謗中傷が行われることが珍しくありません。女性の場合、昔の恋人やかつて振った相手などから逆恨みされて、被害に遭うケースが考えられます。

悪質な書き込みがなされた場合、掲示板の運営者に対し、IP開示を請求したり、もしくは削除を依頼したりすることになりますが、素人が行っても、なかなか応じてもらえないおそれがあります。

なので、弁護士に依頼し、裁判所のIP開示及び削除仮処分決定をもらうのが遠回りなようで実は近道の解決法ですが、我々は普段、弁護士と関わる機会なんてめったにないので、敷居が高いというのが実情ではないでしょうか。

そこで、当記事では、こうした案件を数多く手がけている弁護士の神田知宏先生からうかがった話をもとに、2ちゃんねるでのIP開示請求や削除依頼についてまとめてみました。今回はその【前編】です。

 

■どんな弁護士に依頼すればいいの?

インターネット掲示板の書き込みをめぐる争いは、比較的新しいタイプの紛争であり、また技術的な要素も強いため、弁護士であれば誰でもOKというわけではありません。

特に、運営者がシンガポール法人である2ちゃんねるを相手とする場合、手続きに難しい面もあることから、過去に2ちゃんねる案件を手掛けたことのある弁護士に依頼するとよいと思われます。

では、そうした弁護士をどうやって探し出せばいいのかというと、1つに2ちゃんねるのアクセス規制情報板を見るというのが有効です。アクセス規制情報板では、『債権者代理人:甲山乙郎:○○地方裁判所平成23年(~)第●号』といったスレッドが多く見られます。ここで債権者代理人として名前が挙がっているのが、2ちゃんねる案件を手掛けている弁護士です。(※2)

それ以外には、法テラスや地域の弁護士会に相談して、この分野に強い弁護士を紹介してもらうという方法もあります。(※3)(※4)

 

■何か準備しておくべきものは?

まず、弁護士に依頼する前に、どこにどのような誹謗中傷の書き込みがあるのか明確にしておく必要があります。スレッドのURLと番号を把握していれば、スムーズに依頼することができます。

また、問題の書き込みをプリントアウトすることをすすめている本もありますが、神田弁護士によると、印刷したものは証拠として認められない場合があるとのこと。特に、自分でローカルに保存したものを印刷しても、URLが“C:\”で始まるため、ネットにあった情報であるとの証明が難しいことがあるそうです。

繰り返しになりますが、『誹謗中傷のあるスレッドのURLと番号』をおさえるのがベスト。神田弁護士の場合、まずはメールでURLと番号を依頼者から教えてもらうそうです。

また、事務所に相談に訪れる際は、その場で委任状を作成する場合もあるので印鑑が必要です。免許証などの本人確認書類も忘れずに。加えて、消したい投稿が名誉権侵害やプライバシー侵害だと思うのであれば、それを証明できるような証拠も準備しておきます。

 

いかがでしたか? 事件の早期解決のために、まずは『誰に依頼するのか?』『何を準備しておくべきか』についてお分かりいただけたかと思います。次回は【後編】として、依頼の料金や解決までの期間について解説します。

 

【監修】

小笠原六川国際総合法律事務所:神田知宏弁護士

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