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茶こしで!? 彼も感動「サードウェーブコーヒー」の美味しい淹れ方
此花さくやS.Konohana
最近よく聞く“サードウェーブコーヒー”という言葉。これは約15年前からアメリカ西海岸で台頭して来たコーヒームーブメントのことだとは、ご存知でしょうか?
そして、サードウェーブコーヒー愛飲者は実は女性より男性が多いのだとか。あなたの彼はコーヒー好きですか? 今日は、世界から峻別されたコーヒーだけを提供する『ミカフェート』で、店舗マネージメントやセミナー講師として活躍する正木俊樹さんに“コーヒーを美味しく淹れる秘訣”を伺いました。
■サードウェーブコーヒーってなに?
サードウェーブコーヒーとは“シングルオリジンコーヒー”のこと。コーヒー豆の生産地、農園名、品種が明確で他の豆とブレンドされていないものを指します。なんと全流通量のうち、ほんの数%を占める稀少なコーヒーだそう。
「コーヒーもワインと同じように産地や品種にこだわって、その農園にしか出せないコーヒーの風味と特性をじっくり味わってほしいんです」と語る正木さん。では、厳選されたコーヒー豆をどのように淹れたらいいんでしょう?
■ハンドドリップが一番おいしい!
ペーパーフィルターに挽いた豆を入れ、上からお湯をそそいでコーヒーを抽出するのが、ハンドドリップ。喫茶店文化を誇る日本人にはお馴染みの淹れ方だと思います。ただし、ここで一手間かけるとコーヒー好きの彼を大いに唸らせちゃうんです。
■ペーパードリップの前に“茶こし”!?
コーヒー豆を挽き、部屋に充満する豆の香りを優雅に味わったあとは、ペーパーフィルターに豆を入れて……ちょっと待って! ここが肝心! 正木さん曰く、挽いた豆をペーパードリップで抽出する前に、一度“茶こしでふるいにかける”のが上級者。
どんなに性能の高いミルで挽いても、雑味の原因となる豆の微粉が出てきます。茶こしで微粉をふるい落とし、茶こしに残った良質の粉だけを抽出することによって、よりクリアで豆本来の風味を味わうことができるそうです。
■お料理のようにレシピにもこだわって!
「コーヒー豆をきちんと計量するのも、美味しいコーヒーを毎日飲むコツなんです。料理をするみたいに、豆の挽き具合を決め、豆の量やお湯の温度を計ることによって、コーヒーの苦味や酸味を自分流に調節できるんです」
基本的な豆の量はお湯200ccにつき25グラム、湯温は85~90度が目安だそう。熱すぎるとコーヒー豆のにがみ成分が早く溶けて苦味が強くなるらしいのです。
コーヒーショップには豆の個性にあったオリジナルレシピが置いてあるので、豆の挽き具合、分量、お湯の注ぎ方などに気をつけながら、ぜひ、色々な淹れ方を楽しんでみてくださいね。
「忙しい朝、彼女がじっくりハンドドリップでコーヒーを淹れてくれるなんて、男性はかなり嬉しいと思います」と正木さん。
コーヒーとロマンスの香り漂う朝コーヒーって素敵ですね。この機会にあなたもサードウェーブに乗って、彼と新たなコーヒーライフにトライするのはいかが?
【取材協力】
※ 正木俊樹・・・コーヒーに興味を持ち大手コーヒーチェーン店に入社。10年間、お客様や社内向けにコーヒーの啓蒙活動を行う。自社のコーヒーのみならず社外のコーヒーについても積極的に学んでいく中で、コーヒーハンター川島に出会い、本当のコーヒーの美味しさを知る。2012年に株式会社『ミカフェート』に入社し、店舗のマネージメントやセミナー開催、トレーニングなどを行う。
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