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知ってた?「節分の豆まきは暗くなってから」した方がいい理由
森 ジャックJ.Mori
バレンタインデー前に、カレと二人で日本の伝統行事を再確認してみませんか? 今年は2月3日火曜日が、立春の前日で節分に当たります。和文化研究家である三浦康子さんのご協力をいただいて、節分とはどんな行事か、伝統と由来をお話しましょう。
<本来、節分とは季節の節目である「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のことをいい、年に4回あります。ところが、旧暦では春から新しい年が始まったため、立春の前日である節分は、大晦日に相当する大事な日でした。(略)
昔は、季節の分かれ目には邪気が入りやすいと考えられており、さまざまな邪気払い行事が行われてきました。>
■1:豆まき
豆まきは、邪気の象徴である鬼を追い払うことです。邪気とは、災害、病、飢饉など、人間を襲うあらゆる不運を意味します。豆を煎ることで“魔の目を射る”に通じます。使用される煎った大豆は、「副豆」と呼ばれます。豆まきの後は、1年の厄よけを願い、自分の年齢よりも1つ多く豆を食べましょう。
北海道や東北は、殻付きの落花生(ピーナッツ)を使います。殻付きなら家も汚れないし、豆も無駄にならないので若いカップルにお勧めです。鬼は真夜中に訪れるので、豆まきは暗くなってからのほうが効果的です。仕事から帰ったカレと、二人で落花生で豆まきをしてもいいですね。
■2:恵方巻き
<恵方巻は、その年の恵方を向いて丸かじりすると願い事が家内、無病息災や商売繁盛をもたらす縁起のよい太巻きです。(略)七福神にちなんで7種類の具を入れ、巻き込んだ福を逃がさぬように丸ごと1本、恵方を向いて無言で食べきるとよいとされています>
三浦さんによると2015年の恵方は西南西やや西です。最近はコンビニでも恵方巻きの予約を受け付けるので、早めに予約して、今年もいい運が舞い込むように、二人で恵方を向いて、恵方巻きを丸かじりしましょう。
■3:外国人にはどう思われるか
中国の旧正月、最大のイベントである春節と、節分の確たる共通点は見つかりませんでしたが、2015年の春節は2月19日です。中国の学校は春節休みを含め1ヶ月から2ヶ月休みになりますから、節分の時期と重なります。
台湾、韓国、ベトナム、シンガポール、マレーシア等、アジア全体で春節を祝うので、アジアのカレと互いの文化を語り合うことも楽しいでしょう。
欧米人にとって、アジアの文化は常に魅力的です。変わった美味しい料理を食べて、絶対に理解できない言語で話す女の子が、自分の国の文化を祝うことは、欧米人の男にとって不思議な魅力となり、節分を祝うあなたを必ず尊重してくれるでしょう。
いかがでしたか? 今年は節分を見直して、カレと節分の豆まきや恵方巻きかじりをしてみませんか?
【参考】
※ 日々これ活き活きー暮らしの歳時記 【節分】三浦康子 – 私の根っこプロジェクト
【取材協力】
※ 三浦康子・・・和文化研究家/ライフコーディネーター。わかりやすく親切な解説とお洒落なレイアウトが支持され、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、ウエブ、講演、商品企画等で活躍中。日本の行事を子ども達に伝えることを提唱している。『ひるおび!』、『ノンストップ!』他 テレビ出演。『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』『イラストでわかる おうち歳時記』等、著作6冊。