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「カレシに殴られました…でもまだ好きです」別れたほうがいい?
月島もんもんM.Tsukishima
みなさんはカレシに殴られたことはありますか?
「そんなひどいことをされたら、絶対にすぐ別れます!」と思う人が、大半だと思います。ですが、世の中には、カレシに暴力を振るわれても、嫌いになることができず、許してしまう女性も多いのです。
今回の相談者も、カレシに殴られたにも関わらず、まだ好きという感情があって、悩んでいるということ。
■カレシに顔面を殴られました……
「先週、カレシに殴られました。私がスマホをいじっていたら、急に嫉妬しだして奪おうとしたから、抵抗したら、顔面を思いっきりパンチされました。目の周りが、腫れ上がって、数日外出できませんでした。病院も行きました。
もう絶対に別れると思ったのですが、泣いて謝られ、かわいそうになってきました。
私もまだ好きだし、別れたくありません。でも、友達も家族も“絶対に別れなさい”と言います。どうしたらいいのでしょうか?」(24歳/蠍座O型)
■街の男性たちの意見は?
今回の話についてどう思うか、新宿・渋谷にて男子50人に街頭アンケートをしてきました。
「カレシに顔面を殴られて、数日間外を歩けないくらい腫れてしまった女性がいるのですが、まだカレシのことが好きで困っています。別れたほうがいいと思いますか?」
■別れるべき・・・39人(78%)
およそ8割。50人中39人が、別れるべきと回答しました。コメントを紹介します。
「そいつは絶対にまた暴力をふるうから、絶対に別れたほうがいい。男はいっぱいいるし、許してはいけないと思う」(28歳/山羊座A型)
「今までの情もあるかもしれないけど、別れたほうがいい。その男性は“女性の暴力をふるう”男。そういう人と何もなかったら付き合う? 冷静にジャッジして」(26歳/蟹座O型)
「先のことはわからないけど、今すぐに許してはいけないと思う。まず別れて、ちょっと冷静になってから考えたほうがいい。別れるときも注意しないと、また暴力をふるわれるかもしれないから、会わないほうがいいと思う。それくらい危険」(25歳/蟹座A型)
■別れなくていい・・・11人(22%)
50人中11人と、およそ2割は「別れなくていい」と回答。どうしてでしょうか。
「突発的に手が出ちゃっただけかもしれないから、1回だけなら許してもいいのではないでしょうか。まだ好きなわけだし。もう1回されたら別れれば?」(24歳/牡羊座A型)
「好きって気持ちがあるんだったら、別れなくてもいいのでは? 2人のことは2人にしかわからないし。殴られても好きなら、そういうものなんだと思う。自分の気持ちに正直になって」(27歳/魚座O型)
■訴える場合
元No.1キャバ嬢で、恋愛コラムニストのナナミ・ブルボンヌさんにお話をうかがいました。
「交際している男性に殴られたら、まず病院に行き診断書をもらい、警察に行くという手があります。早ければ早いほどいいでしょう。後のために、日付入りで写真を撮っておくことも大切です。傷害罪で訴えることができます。
結婚されているなら、離婚の理由にすることもできます」
■別れる場合
「交際している相手ですから、そこまではしたくない人もいるでしょう。
別れるか、別れないかの選択になります。
まず、別れる場合は、別れ話の際にまた暴力をふるわれないように、人の多い喫茶店などの場所を選ぶことが大切です。“暴力をふるわれたから、もう気持ちが冷めた”ときっぱり伝えましょう」
■別れない場合
「別れないを選択した場合。もう二度と暴力をふるわせないように注意する必要があります。とはいえ、人はそんなに簡単に変われるものではないということを、肝に命じておいてください。
“お別れが寂しい”という気持ちと、“まだ好き”という気持ちを混同しないで。
もし、それでも別れないと決めたならば、“なんで、こんなことしたの?”、“本当に悲しい”、“戻れるか自信がない”ということを伝えましょう。
相手がちゃんと反省していて、二度としないなと信じることができるのならば、許してもいいと思います。
好きな気持ちがあるのにムリして離れても、大きな傷になってしまうので、相手が冷静になって“戻りたい”意思を表明してきたら、ちゃんと話を聞きましょう。
それで信じられると思ったならば、許してください。
ですが、最後に“次にやったら、傷害罪で訴えたうえで別れる”ことをしっかりと伝えてください」
■戻る意味はあるのか?
「殴られた時点で、相手との関係は崩れています。それを修復できるほどの大きな愛情を、暴力をふるう可能性のある相手にもてるのならば、自分の人生ですので、チャレンジしてもいいと思います。
ですが、一度身体が覚えてしまった恐怖心は、なかなか消せるものではありません。彼のちょっとした怒りに、どうしても脅えてしまうこともあるでしょう。そんな関係を、本当に続けたいですか?
“やはりムリだ……”と身をもって知る前に、ここで引いてもいいと個人的には思います。身の安全も保証できませんので、自己責任でよく考えてみてください」
いかがでしたか。殴られた傷は消えたとしても、心の傷は決して消えません。やり直したとしても、本当に元の関係に戻れるのか、よく考えてみることが大切です。
【取材協力】
※ ナナミ・ブルボンヌ・・・元No.1キャバ嬢のライター。スポーツ新聞などでライターをつとめる傍ら、ネットショップでレディースウェアやコスメも取り扱っている。著書『キャバ嬢とヤれる極意』も絶賛発売中。現在も勉強のためキャバクラに勤務中。