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ダブル不倫で離婚危機…それでも辞められない不倫恋愛のリスクとは

文平サチオ

文平サチオS.Fumihira

何度も世間を騒がせる不倫の話。最近も清純派のタレントが不倫のせいで芸能活動を休止に追い込まれる……なんてことがありました。

実際問題、不倫がバレた際にはまさに修羅場……。慰謝料はもちろん、酷い場合には仕事を失うことだって考えられます。

普通に考えてデメリットばかりの不倫ですが、様々な事情で不倫に嵌ってしまう人々が多いのも事実です。

そんな不倫なかでも、よりリスキーであるにも関わらず、嵌る人が後を絶たないのが“ダブル不倫”。

今回はそんなダブル不倫の実態について迫りながら、不倫恋愛が持つ潜在的なリスクについて見ていきたいと思います。

 

目次

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■ダブル不倫の定義とは? 「お互いに家庭があるのに……」

本来、不倫というのは、配偶者のある人間が配偶者以外と恋愛すること全般を指します。男性または女性どちらかが既婚者であるときの恋愛に使われる言葉で、旦那さんが若い女の子に手を出したり、奥さんが夫に内緒で浮気をしたりというパターンが一般的です。

しかし、“ダブル不倫”とは、男性と女性、そのどちらかが既婚者なのではなく、男女の“両方”がそれぞれに家庭を持っている不倫のことを言います。

つまりカップルの片方が既婚者ならば、ただの不倫。両方が既婚者ならばダブル不倫というわけです。

男女ともに家庭を持っているわけですし、それぞれに結婚している相手がいるというのですから、ただでさえリスキーな不倫の危険度も2倍になってしまいます。そんな危ないダブル不倫にどうして嵌ってしまう人が多いのでしょうか?

 

■男性からみたダブル不倫の利点とは

不倫をする多くの男性が気にしていることのひとつに「今の家庭を壊したくない」という思いがあります。

実に自分勝手な考えですが、男性は奥さん以外の女性と楽しみたいと考えている一方で、浮気相手の女性が原因で自分の家庭が滅茶苦茶になることを恐れています。本気になった女性が奥さんに離婚を迫る……なんて事態は最悪なのです。

しかし、ダブル不倫の場合だと相手の女性も既婚者であり、家庭を持っています。つまり独身の女性とは異なり、「奥さんと別れて私と結婚してよ!」と女性に迫られることが少ないのです。これは男性にとって非常に都合がいいですよね。

不倫相手の女性に“自分の家庭”を脅かされないという安心感があれば、男性は気楽に不倫を楽しめますし、その不倫がダメになっても自分には帰るべき場所があるのですから、こんなに都合のよい条件はありません。

 

■女性からみたダブル不倫とは……男のメリットだけじゃない

男性と同様に、女性のほうも不倫相手が家庭を持っているということであれば、自分の家庭を脅かされず安心して不倫を楽しむことができます。

ただの不倫であれば、相手の男性が熱を上げて、女性に本気になってしまうこともありますが、ダブル不倫の場合、そんな危険性も少なく、露骨に“身体だけの関係”なんてこともあり得ます。

そんなふうに単純に“女として求められる”関係というのも、結婚生活がマンネリ化し、夜の営みも少なくなってきたような女性には魅力的に見えるのかもしれません。

また独身の男性と不倫をする場合、何だかんだと相手の男性の世話を焼いてあげたり、普段から構ってあげたりしなければいけないと思いがちですが、ダブル不倫の場合、相手には奥さんがいるわけですから、本当に不倫するとき以外はノータッチで大丈夫だという気軽さもあります。

やはり女性が不倫に走ってしまう一番の原因は、結婚した男性が“恋人”から“家族”に変化してしまい、恋愛で得られるようなドキドキ感やときめきを他の男性に求めてしまうことなのかもしれませんね。

 

■気持ちが離れたら……ダブル不倫は別れるのも比較的簡単

いくら盛り上がったとしても、不倫は不倫。真実の愛とは言えない代物ですから、二人の関係はいつか終わりを迎えます。

そんなとき。片方だけが既婚者の“ただの不倫”だった場合、妻帯者の男性が独身女性に突然の別れを切り出したら……と考えると、いかにも揉めそうですよね。「奥さんと別れてくれるって言ったじゃない!」というお決まりの修羅場が始まります。

しかし、男女の両方が既婚者であった場合、相手にも“戻るべき家庭”があるのですから、こじれることなくスマートに関係を解消することができそうですよね。

自分の気持ちが離れてしまった場合はすぐに別れてもらいやすく、相手の気持ちが離れていった場合でも自分の家庭があるので心に傷を負うことも少ない。ダブル不倫は別れる際にも都合がよいと言えそうです。

また、万が一相手のほうが「別れたくない!」と言い出しても、相手にも壊したくない家庭がありますから、強く出ることができないので、相手にゴネられても比較的対処が簡単です。

 

■でも不倫は不倫。バレたときには離婚のリスクも大きい

気楽に不倫できるし、別れるのも簡単。ここまで紹介してきたのはあくまでもダブル不倫の“メリット”です。しかし、光があれば影もあるように、メリットが多いということはそれだけデメリットも大きくなりますよね。

ダブル不倫といえども、不倫は不倫です。社会的に許されない行為であることに変わりはありません。それどころか、両方が既婚者なのですから、万が一、二人の関係が白日の下に晒された場合、普通の不倫よりも大変なことになってしまいます。

ダブル不倫がばれてしまった場合、まず考えなければいけないことは「二人の関係をどうするか?」ということです。

もし二人が「お互いの家庭を捨てて一緒になる」という選択をした場合、単純に考えて二組の離婚を成立させなければいけません。それにはもちろん時間もかかりますし、浮気をしていたのは自分たちなのですから、慰謝料を請求されるかもしれません。

しかも、ダブル不倫の場合、慰謝料もダブルで請求される危険性があります。二人が結ばれたのは良いものの、お財布は空っぽ……なんてこともあり得るのです。

また、不倫関係を解消し、お互いが自分の家庭に戻るという選択をした場合でも修羅場が待ち受けています。

自分の配偶者と、相手の配偶者、その両方が許してくれないと“元通り”ということにはなりません。“片方の家庭はそのままだったけれども、片方の家庭は離婚してしまった”という状況になれば、離婚したほうは悲惨な目に遭ってしまいます。

最悪の場合、「俺は妻と離婚して独りぼっちなのに、あの女は何事もなかったような顔をしてやがる!」などと、相手から逆恨みを買ってしまうかもしれません。

 

■離婚して結ばれたとしても、慰謝料がヤバい

先に少し触れましたが、お互いの家庭を捨てて二人が結ばれたとしても不倫していた同士が結婚するのですから、相手に慰謝料を払わなければいけないという事態も考えられます。

男性だと、収入も多いのでそのぶん、元妻に多くのお金を取られてしまいますし、子どもがいた場合、その養育費を延々と払い続けなければいけないということにもなります。

また女性の場合であっても、離婚の原因が女性の浮気なのですから、元夫から慰謝料を請求されるという可能性は十分に考えられます。こちらの場合、慰謝料を取られるだけではなく、男性名義のマンションや車なども奪われてしまいますから、ほとんど家から裸一つで追い出されるような状態になるかもしれません。

無一文で家を追い出された女性と、お金を毟り取られ、今後も養育費を払い続けなければいけない男性。そんな二人が結ばれたとしたら、文字通り「愛はあってもお金がない」という状態になってしまうことでしょう。

その愛が“真実の愛”ならば、それでもよいのかもしれませんが、所詮は“浮気”から始まった関係です。上手くいかない可能性も高いことを覚えておきましょう。

 

いかがでしたか?

確かにダブル不倫のメリットだけを聞けば、都合のよい恋愛ができて楽しいように見えるかもしれません。しかし、その関係がバレたり、こじれたりしてしまった場合、普通の不倫よりも遥かに危ないことになるということを肝に銘じておいてくださいね。

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