【連載24:AFTERⅡ】彼に抱かれて…快感の中「あなただけよ」

部屋に訪れた恋人ハーディンを、アルコールの勢いで誘惑するテッサ。彼を許せない気持ちとは裏腹に身体は彼を求めていた。そんなテッサに翻弄されたハーディンもまた彼女を求め、二人はついに絶頂へ……快感の中で口にした言葉は本心なのか、それとも……!? 『AFTER seasonⅡ 壊れる絆』連載第24回。
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「あなただけよ」告白……絶頂と共に

「最初はこんなふうにやりたいの」

テッサはおれのモノをつかむと、あそこに当てがって腰を動かした。

敗北と悦びの入り混じった声がもれてしまう。彼女はゆっくりと円を描くようにしながら甘いリズムを作り出す。

くびれの美しい腰を振り動かしておれを乗りこなすテッサがセクシーすぎて、頭がくらくらしてくる。もうイキそうだ。長いこと、セックスなんてしてなかった。最近は、テッサを思いながら自分で自分を慰めていただけだったから。

「何か言いなさいよ、ハーディン、前みたいに話しかけて」

テッサはせつない声とともに、おれの首に両手を回して抱き寄せた。“前みたいに”なんて言われると、すごい昔みたいでムカつく。

おれはテッサに合わせてすこし体を起こし、耳元に唇を寄せた。

「おれにいやらしいことを言われるのが、好きなんだろう?」

息を吹きかけると、彼女は低くうめいた。

「答えろよ」

テッサは首を縦に振った。

「やっぱりな─きみは何も知らないふりをしてるだけだってわかってたよ」

おれは彼女の首筋をついばんだ。その瞬間、自制心が吹き飛び、おれは皮膚を強く吸った。キスマークをつけてやる。トレヴァーのくそったれに見せてやるために。いや、テッサに目を留める男全員に見せてやるために。

「きみをこんなふうに感じさせるのはおれだけだって、わかってるよな……あんなふうにイキながら声をあげさせるのも……どこに触ればきみが感じるかわかってるのもおれだけだ」

ふたりの体がつながってるところに手を伸ばして、彼女のあそこに触った。ぐっしょり濡れてて、指はなかまで楽に入っていった。

「ああっ」

「口に出して言えよ、テッサ、おれだけだって言え」クリトリスをつまむようにしながら腰を打ちつける。彼女は彼女で、勝手に動いている。

「あなただけよ」テッサはおれを深く奥で感じたいという気持ちのあまり、悶えながら白目をむいた。

「おれがなんだって?」

うそでもいいから、テッサが言葉にするのを聞きたい。

ここまで必死になる自分が怖くてたまらない。彼女の腰をつかみ、おれが上になるよう位置を入れ替わる。

叫び声をあげるテッサに向かい、いままでにないほど強く腰を打ちつける。彼女のウエストにおれの指が深く食いこむ。おれを、おれのすべてをテッサに感じてほしかった。こんなふうに彼女をおれのものにするのを、好きだと言ってほしかった。テッサはおれのもの、そして、おれは彼女のものなんだ。

柔らかな肌に汗が浮かぶ姿がすごくセクシーだ。おれの動きに合わせて彼女の胸がリズミカルに弾む。テッサはすっかりイキそうだった。

「あなただけよ……ハーディン……あなただけが……」

テッサが唇を噛む。自分の顔をつかみ、おれの顔をつかむ。組み伏せられたまま彼女がすっかり快感の波にさらわれるさまを、おれはじっと見つめた……すごくきれいだ。絶頂を迎えるとともにすべてを解き放つ様子がたまらなくすてきだ。

テッサの言葉を聞いて、こっちもイキそうになる。彼女がおれのうなじに爪を立てる。痛いけど、激しい感情をあらわにしてくれるのがうれしい。

おれはテッサを抱き寄せて太ももにまたがらせた。両腕を彼女の背中に回したものの、彼女は頭をおれの肩に預けてきた。腰を持ち上げてペニスを確実に抜き差ししたあと、おれは彼女の名前を呼びながらすべてを解き放った。

 

「愛してる」……眠る彼女へ

テッサの体に両腕を回したまま、背中からベッドに倒れこむ。じっとり濡れた髪を額から払ってやると、彼女はため息をもらした。激しく上下する胸を見ていると、なんだか落ち着く。

「愛してる」おれはテッサの目を見ようとした。でも、彼女は顔をそらして、おれの唇に乱暴に指を当てた。

「しーっ」

「“しーっ”じゃねえよ……」おれは彼女を下ろしてやり、静かに言った。「おれたち、このことについて話し合わなきゃだめだ」

「寝ましょう……あと三時間で起きるの……寝るのよ……」テッサはつぶやきながら、おれの腰に腕を回した。

こうして抱かれてるのは、いまやったばかりのセックスよりよかった。同じベッドで彼女と眠ると思うと、わくわくする。すごくひさしぶりだ。「わかったよ」おれはテッサの額にキスをした。彼女はすこしびくっとしたけど、ぐったり疲れていて言い返す気力もないらしい。

「愛してるよ」もう一度言ったが、返事はない。きっと、もう眠ってしまったんだろう。

どういうことかわからないけど、おれたちの関係はたったひと晩で様変わりしてしまった。おれは、ずっと恐れていた状態に自分から飛び込んでいき、テッサの思いのままだ。彼女はおれを地球上でいちばん幸せな男にできる。でも、たったひと言でおれの胸を張り裂けさせることだって、彼女にはできるのだ。

 

次回、二人の関係を大きく変化させたシアトルの夜が明ける。ハーディンの腕の中で目覚めたテッサは……?

 

 

【参考】

アナ・トッド(2016)『AFTER season2 壊れる絆 1』(小学館文庫)

 

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