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外食のプロに聞いた「ぼったくり飲食店を一発で見抜く方法」4つ

中田綾美

中田綾美A.Nakata

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飲食のプロが見抜く“残念なお店”の特徴とは?

“パリの三つ星レストランで修業”、“高級食材をふんだんに使用”、“あの食通もおしのびで通う”……などお店のキャッチフレーズにだまされてはいけません。

フードコンサルタントの氏家秀太氏は著書『パスタは黒いお皿で出しなさい。』において、“残念な店”の特徴を明かしています。

グルメを自負する彼が選んだお店でこんな料理が出てきたら要注意! 

1:サラダがドレッシングの味しかしない

氏家氏によれば、レベルの高いお店の条件はずばり“野菜がおいしい”こと。

肉や魚などメイン料理の食材だけでなく、野菜のような脇役にまでこだわれるお店というのは、まずハズレがないのだそうです。

野菜がおいしいかどうか判断するには、サラダをドレッシングなしで食べてみましょう。

野菜のうまみが感じられるのであれば、よい素材を厳選して仕入れている良店だといえます。逆に、ドレッシングなしでは味がしないなら、工場などで処理された“カット野菜”の可能性あり。

“素材はすべて産地直送”などと謳いながら、味のしない野菜を使っているのは、非常に残念なお店といえるでしょう。 

2:ステーキに“成形肉”を使っている

“成形肉”を“高級ステーキ”としてお客に提供していたというニュースが世間をにぎわした時期がありましたよね。

“成形肉”とは、肉の切れ端やクズ肉をかためたもののことですが、これを見破るにはステーキの断面を見ればいいのだそう。

繊維の向きで“成形肉”なのがバレバレ!

肉の繊維の向きがそろっておらず、タテ・ヨコ・ナナメとランダムな方向に入っている場合は成形肉の可能性が高いとのことです。

さもブランド牛のステーキかのように見せかけて、実は成形肉だとしたら、かなり悪質なお店だといえるでしょう。 

3:フライメニューの衣がかたい

フライメニューを食べてみて衣がやたらかたいと感じられるなら、冷凍品の可能性が高いといいます。

冷凍のフライはパン粉が乾燥したり、衣が二度づけされたりすることで、どうしてもおいしさが犠牲にされてしまうのです。

安いチェーン店ならともかく、シェフのいるおしゃれな雰囲気のお店で冷凍品が使われていたら、心底ガッカリですよね。 

4:寿司店でしょうゆの味が濃すぎる

寿司店でネタの質のよしあしを見破るためには、お店のしょうゆを一舐めしてみましょう。

よいネタを用いているお店では、それを引き立てるためしょうゆの味は控えめとのこと。

ペロッ、これは……!

逆に、鮮度が悪く味の落ちるネタを用いている場合、それをごまかすために、しょうゆがやたら濃い味がするといいます。

また、しょうゆをドバドバかけさせるために、しょうゆ差しの口が大きい傾向もあるのだとか。

頑固そうな寿司職人がカウンターでにらみをきかせているような“まわらない”お店でも、しょうゆの味が濃いならば見かけだおしだといえるでしょう。 

安いお店なら安い食材を使っていて当然ですが、高級ぶっているくせに品質の悪いものを使っているお店なんて行くだけ損ですよね。

そんなお店をデートに選んだ彼は、残念ながら“見る目がない”男かもしれません……。

  

【参考】

氏家秀太(2016)『パスタは黒いお皿で出しなさい。』(日本実業出版社)