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心理学と脳科学で「失恋の痛手」から上手に立ち直る方法
賭弓郁穂I.Kakeyumi
心理学的に立ち直る!
失恋した時、どういった感情が自分の中に沸き起こりますか?
「なんで私はあの時あんなこと言ったんだろう……」
「もっと●●していればこんなことにならなかったのに」
このように、自分を責めることばかり考えていないでしょうか? もちろんある程度の反省は大切ですし、そうすることで次の恋に活かせます。
しかし過剰なほどに自分ばかり責めているのは、鬱へのきっかけになりやすいですし、何より自分ばかり責めることで逆に「彼は何も悪くなかった」「やっぱり彼しかいない!」などと、彼に固執する原因になってしまいます。
心理分析的にも、こういった“自責の念”は、別れた相手に対する怒りを無意識に自分の方へ捻じ曲げてしまうことで生じているそうです。
実は愚痴ることが最も効果的!
実際に精神科医いわく「失恋後、しばらくは精神状態がまともでないことを自覚するのが大切」なのだそうです。
確かに失恋直後というのは自分を責めたり、突然涙が出てきたり……と、自分で感情をコントロールできなくなりがちですよね。
そんな“失恋の痛手”に心理学的に効果的なのが、「失恋の愚痴を聞いてもらう」ということ!
失恋したばかりで誰にも会いたくない、話したくないと感じるかもしれませんが、そうやって一人で溜め込む方が精神的にも良くない行為。新しい恋へ向かう意欲も削いでしまうのです。
また、愚痴を聞いてもらうということは、自分に起こったことを言葉にして話すということなので、自分の気持の整理にも繋がります。
なので失恋した時こそ、積極的に人と会ってツラい気持ちをハッキリ打ち明けましょう。
相手の欠点や嫌だったことを紙に書く!?
しかし、中には「愚痴る相手がいない」「みんなの都合が合わない」なんて人もいるでしょう。
そんな時は、相手の欠点や嫌だったことを溜め込まずにどんどん紙に書き出してください。
紙に書き出すことで冷静的かつ客観的に失恋した自分や彼のことを考えられるため、失恋の愚痴を話すのと同様の効果が得られるわけです。
最初は「彼以外の男なんて考えられない!」と思っていても、紙に本音を書き出してみると「……別れて(フラれて)正解だったかも」と思えるものですよ。
脳科学的に立ち直る!
失恋すると心も痛ければ、脳が次々に蘇らせてくる彼との数々の思い出もまた、ひじょ~に痛いですよね。
そんな“失恋の痛手”に対し脳科学者は、「脳の中に新しい回路を作るべき」だと主張しています。
というのも、失恋した時の痛みや思い出の苦しみを無理に消し去ろうとしてもなかなか上手くいかないため、脳の回路は何度も悲しみの回路を繰り返します。
ならば悲しみの回路を消すのではなく、「別の新しい回路を作って悲しみの回路を使わなくすれば良い」というわけです。
新しい刺激を脳に与えるには
この新しい回路を作るというのは、新しいことを始めたり楽しい刺激をどんどん受けたりすることによって作られます。
とくに手っ取り早い方法が、失恋した時に聞くイベント“傷心旅行”! 慣れない土地での刺激や新たな出会い、美味しい料理に美しい景色などは、非常に良い刺激となって脳に新しい回路を作ってくれるんです。
“失恋の痛手”は、それこそこの世の終わりかと思えるぐらいツラいものかもしれません。
でも、意外と失恋って誰にでも起こるもので、そういったハプニングにどうやって立ち向かうか、立ち直るかが重要なんだと思いませんか?
ぜひ今回の記事を参考にして、スッキリさっぱり“失恋の痛手”を消し飛ばしちゃってくださいね!