筆者も被害者…ラブ旅行を中止に追い込む「危険な旅行会社」のサイン

世間を賑わせている旅行会社「てるみくらぶ」の業務停止騒動。ラブ旅行を手配していて、途方に暮れているカップルもいるのではないでしょうか。しかし、安すぎる旅行にはやはり落とし穴が潜むよう。「てるみくらぶ」で全額入金済のツアーがあり返金の行方に不安を抱く筆者が、ガチで危ない旅行会社の見分けかたをプロにうかがいました。
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せっかくのラブ旅行に行けなくなる!?

旅行会社の「てるみくらぶ」は、27日、東京地裁から破産手続き開始の決定を受けたことが分かりました。

今回の件では、騒動の後も当該企業から正式なコメントが出されず、旅行者や申込者に混乱を招きました。

しかし、消費者の立場からすれば、「自分が旅行を申し込む会社が、ヤバいのか正常なのかなんて、よくわからない!」というのも正直なところでは!?

せっかくのラブ旅行が、手配会社のせいでダメになってしまえば、後悔先に立たず……。

とくに、海外旅行はかなり前もって予約するパターンも多いため、出発日が近づいて、あるいは当日に「ウチは今日から事業を停止します」などと言われても、ボーゼンですよね。

しかし、旅行業界に15年以上従事している男性、A氏によれば、「必ず前兆はある」と言います。

今回、この男性A氏が、完全な匿名を条件に、その見分けかたを次のように教えてくれました。 

1:カード決済不可のツアーが多いのは現金が必要な前兆!?

旅行代金は、それなりにまとまった額になるケースも多いですよね。

「現金支払いのみ! 格安ツアー・ハワイ6日間49,800円」「現金払いでおトク! 韓国3日間19,800円」などの激安広告が目に入ったとき、その支払い方法にクレジットカードが選べないのは、アブナイ兆候でもあるのだそう。

A氏「カード払いができないツアーを多く募集している会社には、資金繰りが厳しく、現金を集めたいという意図が見えます。

とくに、いわゆる“大手”なのに、カード払い不可のツアーばかり売り出している場合は、即金で現金を手にしたいという意図が隠れている場合もあると考えます」

なるほど、カード払いだと代金を手にするまでに時間が必要になるため、現金のみで募集をかけるというわけですね……。

 

2:「今月中の振込だからこの価格」など、格安の理由づけが怪しい

また、資金繰りが厳しくなっている会社ほど、激安旅行をたくさん広告に出す傾向もあるのだそう……!

A氏「資金繰りが苦しくなると、激安旅行で現金を集めだします。

“この料金は早割だからできる価格”と言われれば、消費者は“そんなもんかな”と思ってしまう。

しかも、“安いから現金のみ”と説明されれば、これも“そうか~”と感じてしまう人が多い。

でも、数ヶ月も先の旅行なのに、現金のみの支払いで、他社より激安、しかも振込期日が異常に早い、これは何かあると思ったほうがいいです。

“今月中だからこの値段で!”と言われても、他社より著しく安価なのには、やはり隠された理由があると肝に銘じたほうがよいでしょう」

やはり、他社より突出して安価な旅には、なにかウラがあると疑ったほうが賢明なようです。

“安物買いの銭失い”にならないよう、くれぐれも気をつけましょうね。

 

トラブルに巻き込まれてしまったら……?

同社の破産申請を受け、筆者はJATA(日本旅行業協会)に債権者として認証申込書の送付を依頼しました。書類が届くのは、6月中旬以降とのこと。

なお、JATAでは、認証申出に際し、旅行の見積書・申込書・請求書・パンフレット・領収証等の関係書類の提出が必要となるため、必ず保管しておくよう呼びかけています。

また、インターネットで取引をした場合など、取引に関係するメールは削除せずに保存を。申込み過程で印刷したり保存した取引条件説明書面(ご旅行条件書等)も必要です。

今回のような事例でなくとも、何かトラブルがあった場合、これら関係書類やその控えが必要となることは多いです。旅行前、旅行期間中はもちろん、すべての旅程と決済が終了するまで、書類は保管しておくのがベストです。

 

以上、ラブ旅行を申し込むべきではないアブナイ旅行会社の見分けかたをご紹介しましたが……いかがですか?

A氏は、「大手の場合には、いきなりの業務停止ではなくその前に前兆になるような出来事が起きているはずなので、旅行を手配する前に口コミサイトやTwitterなどで旅行会社について情報収集すべき」とも述べていました。

せっかくのラブ旅行が「出発できない!」なんて事態にならないよう、旅行会社は慎重に選んでくださいね。

  

【取材協力】

男性A・・・日本人。旅行会社に勤務ののち独立。旅行業界に15年以上従事している。