イラッとしたときほどコーヒーブレイク…「アドラー心理学」的アンガーマネージメント

新年度もはや1か月がたとうという、今日この頃。新入社員君や部署を移動してきたひとに、なぜか、イライラ。つい、怒ってしまうというひとも多いのでは。そこで今回は、大学で心理学を担当する筆者が、“アドラー心理学”を使ったアンガーマネージメントを紹介したいとおもいます。
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アンガーマネージメントってなに?

最近、テレビなどでもよく耳にするアンガーマネージメント。アンガーマネジメントとは、イライラする感情や怒りの感情(アンガー)を、上手くコントロール(マネージメント)しようという方法のことです。

誰しも、イライラしたり怒りの感情をもったりするのは自然なこと。ですが、そういった感情は、時に不利益を生じさせます。

たとえば、イライラや怒りの感情を相手にぶつけることで人間関係が悪くなったり、スポーツ選手だと怒りにまかせたプレーをして失点してしまったりということもあるでしょう。会社だと、パワーハラスメント(パワハラ)の原因になることだってあります。

その意味で、イライラや怒りの感情を上手くコントロールすることは、すごく重要なんです。

 

アドラー心理学は原因よりも目的に注目

そこで今回紹介したのは、アドラー心理学を使ったアンガーマネージメント。アドラー心理学も、書店に並ぶビジネス書や雑誌で取り上げられることが多く、知っているというひともいるのでは。

アドラー心理学は、オーストリアの精神科医で心理学者のAlfred Adlerによって提唱された心理学です。その内容を説明するのは、なかなか難しいのですが、アンガーマネージメントに関連していえば、ひとの行動は過去の何かによってすべて決められているわけではないという考え方。

一言でいえば、ひとの行動は原因があっておこっているのではなく、目的があっておこっているということ

例えば、子どもの頃に大人から性的虐待を受けていたから、それがトラウマになって自分が大人になったときに性的虐待をしてしまうと考えるひとがいます。ですが、アドラー心理学によればそんなことはないんです。

性的虐待のトラウマがあっても、自分が性的虐待をしないというひともいます。つまり、アドラー心理学によれば性的虐待をしたいからしてるということなんです。

 

アドラー心理学的アンガーマネージメント

つまり、ひとがイライラしたり怒りの感情をもつのは、イライラや怒りの原因があるからではなく、イライラしたり怒ったりしたいから。

例えば、彼氏の態度が悪いからとか、新入社員君が仕事ができないからなどの理由で、イライラしたり怒ったりするひとがいます。ですが、同じ様な出来事に遭遇してもイライラしたり怒ったりしないひともいます。

結局は、そのとき、たまたま自分が抱えていたストレスを発散するために怒る理由を探していて、そこに彼氏や新入社員君が目の前にいたにすぎないんです。

そのため、彼氏や新入社員君にイライラや怒りの感情を持ったときは、その場を離れてコーヒーブレイクをするように心がけましょう。目の前から、イライラしたり怒ったりしてもいい理由さえなくせば、いいんです。

 

いかがですか。イライラしたり怒ったりすることに、メリットはありません。ストレスは、コーヒーブレイクで発散させましょうね。