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あげまんは絶対に言わない!男性を叱るときのNGフレーズ5つ

中田綾美

中田綾美A.Nakata

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なぜ男性が言うことを聞いてくれないの?

「もっとこうしてほしい」「そのクセはやめてほしい」

いくら真剣に訴えても全く聞き入れてもらえなかったり、逆ギレされたりしたことはありませんか?

男性を上手に育てるには、まずは男心をしっかり把握しておく必要があります。

そこで、ビジネス心理研究家の神岡真司氏にお話をうかがいました。

神岡「そもそも男性が憧れる、異性としての“女性像”は、母性と優美さの漂う存在です。

優しく慈愛のこもった目で、男性を見守り育てる、麗しき存在なのです。

そして、男性を、自分(女性)よりも格上の存在として扱ってくれる従属性も備えた女性が望ましいと思っています。これが、男性一般の深層心理に根ざしている本能的願望なのです。

ゆえに、理想の女性像に反する叱り方では、嫌悪感、拒絶感をもたれるだけで、逆効果のおそれがあります」

男性が求める“女性像”……一言でまとめると“優しいお母さん”といったところでしょうか。

「気持ち悪っ。そんなの無理!」と言うなかれ。自分の言い分を男性に通すにはある種の“演技”が必要かもしれませんよね。

では、神岡氏に聞いた“男性を叱る際のNGフレーズ”5つを具体的に見ていきましょう。 

NGその1:地位や役職をふりかざす

(例)「私はあなたより3年先輩だし、係長として言ってるのよ」

上記の通り、男性は女性に対し“自分を格上の存在として扱ってほしい”という心理があります。

ですから、いくらあなたの言い分に正当性があるとしても、「私のほうが上!」と地位や役職をふりかざすのはNG。その瞬間、男性は「絶対にこの女の言うことなんか聞くものか」と、かたく心を閉ざしてしまうことでしょう。

 

NGその2:男性を格下に扱う

(例)「汚らわしいんだから、男って最低!」

男性を育てたいのであれば、“男って○○”、“しょせん男は……”という、ネガティブなレッテル貼りは完全に逆効果。

“自分を格上の存在として扱ってほしい”という男性心理にとってNGというだけでなく、この言い方にはひとつ致命的な問題があります。

それは、叱る相手に対するネガティブな先入観です。

“男って○○”、“しょせん男は……”という言い方は、「どうせ男には何度注意してもムダ」という心理が見え隠れします。

そもそも叱る目的は相手の行動を改善させること。なのに、そんなバイアスのかかった気持ちで叱っても、相手の胸にひびくわけがありません。

誰かを叱るときは、本気で相手をよくしたい、伸ばしてやりたいという気概が必要なのです。

 

NGその3:男性のメンツをつぶす

(例)「それでも男? 度胸もないし、根性もない、ヘタレなのね」

前項の“男って○○”は男性全体をおとしめる発言ですが、他方で“本来、男性はこうあるべきなのに、あなたはできていない”という種の発言も、男性のメンツをぶちこわしにする禁句です。

男性が女性からほめられて一番うれしいのは、自分の男らしさ、たくましさなど、男性ならではの“頼りがい”の部分であるといいます。

逆に、相手の男らしさを否定する発言は、男性にとってもっとも受け入れがたいものだと心得ましょう。

 

NGその4:乱暴な言葉を使う

(例)「てめー、なめんなよ。マジうぜえんだよ」

乱暴な言葉遣いは、男性が女性に求める“母性”、“優美”、“慈愛”にことごく反するもの。

反省を促すどころか、「うわぁなんだこの女……」という嫌悪感をもたらすことにしかなりません。

どれだけ腹に据えかねていても、感情的にならず丁重な言葉遣いを心がけましょう。

 

NGその5:シナを作って媚を売る

(例)「いやん、困るわ、こーゆーの。あたしを泣かせたいのん?」

キツく言って効果がないのであれば、下手に出てオンナの武器を使えばいいのかというと、武器の使い方を誤ってはなりません。

色仕掛けで丸め込もうとしたって、“優しいお母さん”を求める男性の目には「品がない」「俺をバカにしてるのか!?」としか映らず、裏目に出てしまうおそれがあります。

 

男性を“思い通りに育てる”魔法のフレーズ

では、男性に欠点や問題行動を改善してもらいたいときには、どのような言い方が効果的なのでしょうか?

神岡「女性が意のままに動かすための要諦は“男尊女卑”を逆手に取って、手玉に取ることです。これで、万事がうまくいきます。

男心のツボさえ押さえれば、男性はゴロニャン状態で、女性の言うことをよく聞くようになります」

具体的には、上から目線、命令口調は避けて、以下のようなフォローを入れるのがオススメとのことです。

「女性の私が、男性のあなたにこんなことは言いたくないのですが」
「ごめんなさい、男性に向かってこんな生意気を言ってしまって」
「優秀なあなただからこそ、私からの一言を受け止めてほしいのです」
「あなたには、もっと立派な男性になってほしいのです」

 

ちょっと言い方を工夫するだけで、男性を意のままに操れると思えばお安い御用だと思いませんか? 彼氏や夫、職場の後輩、部下などに不満がある人は、“女性からえらく見られたい”という男心をくすぐって男性を育て上げるあげまんを目指しましょう!

  

【取材協力】

神岡真司(かみおか・しんじ) ・・・ビジネス心理研究家。日本心理パワー研究所主宰。最新の心理学理論をベースにした法人対象のモチベーションセミナー、コミュニケーショントレーニング、人事開発コンサルティングなどで活躍中。最新著作に『効きすぎて中毒になる最強の心理学」(すばる舎)、『コワいほどお金が集まる心理学』(青春出版社)、『嫌いなヤツを消す心理術』(清流出版)がある。