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【衝撃インタビュー】「飯マズ女」の作る料理がマズい本当の理由を解明

MENJOY編集部

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前回記事「【オムライス作ってみた】恐怖の“飯マズ女”炎のお料理対決」でオムライス作りに挑戦をしてくれた自他共に認める「飯マズ女」の2名。

期待通り(?)才能を発揮して、残念なオムライスが出来上がったのだが、今回は滅多に聞く事のない、彼女たちの料理の腕の“闇の部分”に迫ってみたいと思います。

ドロシー(30歳)美レンジャー編集部所属

一人暮らし歴:10年
料理の頻度:年に3回くらい、健康的な(?)手作り料理を食べたくなったとき
得意料理:オートミールキムチ

 

ウサ田ピョン子(29歳)社会人

実家暮らし
料理の頻度:月に2~3回、平日仕事帰りの深夜や休日家から出たくないとき
得意料理:ナポリタン・ツナマヨ丼

 

 

ドロシー作の、見るからに危険なにおいビンビンする『(自称)ふわふわタンポポオムライス』。焦げた臭いと過剰なケチャップの塩気でパンチの効いた一品。

そして、こちらがウサ田ピョン子作のオムライス。一見すると“ちょっと見た目の悪い普通のオムライス”だが、中の具が水っぽくジワジワとマズさを感じる一品。見た目が普通なだけに、余計にタチが悪い。

では、普段触れられることのない「飯マズ女」の生態を探るインタビュー、早速スタートです!

「飯マズ」は遺伝するのか?

――二人並ぶと『アリス・イン・ワンダーランド』の様な不気味さがありますね。まずは、自分が料理の才能がないことに気づいたのはいつですか?

ドロシー「いやいや、才能あると思ってますから! 最初に料理したのは実家を出て一人暮らしを始めた18歳のとき。寮で納豆トーストを作って、大学にランチで持っていったらみんなに臭がられました。でも、それがきっかけでみんなと仲良くなったんですよ!」

――はい、恐らく飯がマズいのと関係ないですね、そのきっかけ。ピョン子さんは?

ピョン子さん「私は実家暮らしだったので、大学時代にお金がなくて外食できない時に初めて自分で料理して。失敗した感覚はなかったんですが、ジワジワくるマズさを感じました。

そもそも、母親の料理がマズかったんですよね。本人が料理が好きじゃないのが食べ物から伝わってくるんです。作ってくれるお弁当が“オエっ…”ってなる感じでした」

――おかんが読んだら泣きますね……。飯マズって遺伝するんですか?

ピョン子さん「どうなんでしょうね、でも味覚は育たないですよね。私大好きなのはファミレスの味なんですよね。だから、すごく美味しいものとか食べても感動がなくて。だって“食材の味”とか言いますけど、要は調味料の味じゃないですか?しょうゆとか焼き肉のタレとか。食に対する興味がないんですよね」。

ドロシー「この人、本当に才能がない人ですよ!」(若干、軽蔑の目)

――レシピを見て作ったりはしないんですか?

ドロシー「見ないです! ルールに縛られたくないんですよね。自分を信じてるんです!」

――単に手順通り作るのを面倒くさがってるだけの様に聞こえますが……。ピョン子さんはどうですか?

ピョン子さん「私はちゃんと見て作るんですが、そもそもレシピ自体が料理が出来る人に向けて作られてるんですよ。“一口大”とか“弱火”とか、いやどの位の大きさか火加減か分かんねーよ!って突っ込みますよね。」

ドロシー「こいつ、マジメな下手くそだわ!」(軽蔑の目)

――“弱火”は読んで字のごとくの様な気がしますが……。

ピョン子さん「いや、火の強さの感覚なんて人それぞれ違うじゃないですか。焼き加減も、“きつね色”とか“飴色”とか言われても分かんねーよと。CMYK(※色の表現法の一種)で指定しろよと。

あと、写真が何枚か出てるじゃないですか? まず、1枚目から2枚目に辿りつけないんです。もう、すぐ迷子ですよ」

“ポジティブな飯マズ”と“ネガティブな飯マズ”どっちがタチが悪いのか?

――今迄作った中で一番ヤバかった料理は何ですか?

ドロシー「もやしと鶏肉を入れたカレー。とにかく水っぽくてマズくて! すぐに捨てました」

――もやしから水が出たんですかね? 或いは水の分量を測ってないだけなのか。

ピョン子さん「私はホワイトシチュー。水ではなく牛乳を入れてしまったんですが、とにかく乳臭くて……。私の料理って、見た目は平均点なのに味が全然美味しくないんですよ。安定してずっとマズイんです

――なんだか悲しくなってきました……。二人は恋人や家族に手料理を食べさせた事はありますか?

ピョン子さん「私はないです。人に食べさせるのに罪の意識を持っていますから」

ドロシー「パスタを作ってあげてたことがあるんですが、“見てらんねえよ!”って言われて結局彼に作ってもらいました。

あと、父親に昔野菜スープを作ってあげて、多分塩味が全然なかったんですけど、“パパの健康のことを考えてくれてありがとう”って言ってくれて」

――身内のやさしさって残酷ですねぇ。なんていうか、人をダメにするというか……。

ドロシー「私は料理作ると、必ず姉に写真送るんですが、この前送ったら“お前の料理、きったねーな!!”って返事が来ました

姉に送った、朝食で作ったメキシカンのトルティーヤの写真。左はチン(?)したとり肉とのこと。

――では最後に、料理が上手くなりたい!みたいなモチベーションはあるんですか?

ドロシー「ありますよ! 向上心はあるんです。料理本だって家にいっぱいあるんですよ」

――レシピ見ないって言ってましたよね? ピョン子さんはどうでしょう?

ピョン子さん「“歴史は繰り返す”といいますが、母の姿に自分を重ねて、結婚した後も家族から不評をかっている姿が目に浮かぶんですよね。つまり、モチベーションが湧かないです。最初にいいましたが、食への興味がないのが根本的な原因な気がしますね」

――今日はありがとうございました。最後に一言あれば

ドロシー&ピョン子さん「人が作った飯が一番です!」(同時)

 

以上、2回に渡ってお届けした「飯マズ女」の赤裸々な生態、如何だったでしょうか?

編集部がピョン子さんの話を聞いていて浮かんだ一つの仮説は、「飯マズ女」の生産サイクルとして、

「母親の料理の腕→子どもの舌が育たない→食への興味を失う→料理への探究心も失う」

という流れが存在するのではないかという事。また、「他人に教えて貰おうとしない」「それ故に、火力などの料理の基礎が身につかない」「よって、レシピを見ても分からず、その通り作らなくなるor見なくなる」という共通した特性もあるということ。

自分の彼女が「飯マズ女」なのも残念だが、舌バカ(味オンチ)なのも、男としては残念に違いない。

彼が、記念日に気合を入れて高級レストランに連れて行ってくれた時、あなたは心から「わ~、これ美味しい!!」と言えていますか?