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原因は2つ!「なぜか既婚者ばかり引き寄せる」を卒業するには…?

中田綾美

中田綾美A.Nakata

目次

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1:両親が不仲である

同書において、スピリチュアル・カウンセラーのみちよさんは、報われない恋愛ばかりを引き寄せる一因として、“両親の不仲”を挙げています。

<不仲の両親を見ていて、「結婚するとこうなってしまう。いつも喧嘩ばかりしていた両親のようになるのは嫌だ」という恐怖感があるのかもしれません。

誰かとお付き合いを始めると、うまくいけば結婚ということになります。

ですが、子ども時代に両親の不仲で散々嫌な目に遭ってきたという場合、パートナーシップに好意的なイメージを持つことが難しくなってしまうのです。むしろ「結婚に結びつくような恋愛をしないように」、手の届かない人に夢中になる、ということもあるのです。>

両親が不仲だからこそ、「私は幸せな結婚をしたい」「早く自分の家庭を持ちたい」という女性も多いことでしょう。

しかし、いくら潜在意識で“幸せな結婚”を願っていても、ネガティブな結婚観に支配されていると、誰かとの安定的な関係を無意識に拒んでしまうのです。

たとえば、独身男性と付き合っても、交際期間を経るにつれて居心地の悪さを感じ、リセットしたくなるような衝動に駆られませんか?

「既婚者といるほうがなぜか気楽」という女性は、親の夫婦関係が影響していないか、自分をよく見つめてみましょう。

2:「私を一番に愛してほしい」と渇望している

既婚者との恋愛、すなわち“不倫”では、女性は“二番目”のポジションです。

とすれば、「私を一番に愛してほしい」という女性が既婚者ばかり引き寄せるというのは、一見すると矛盾しているように思えますが……。

<子どもの頃、兄弟や姉妹と比べられてはいませんでしたか? 優先されることはなく、いつも後回しにされてきた感覚はありませんでしたか?

(中略)「わたしを一番に愛してほしい」という思いは、一見するとポジティブな願いのように思われるかもしれませんが、実のところは「わたしは一番には愛されていない」という恐れの裏返しなのです。>

つまり、「私を一番に愛してほしい」というのは、奥さんや本命の女性など別の女性の存在を前提として、“優先”されたいという欲求というわけです。

“一番”にこだわる限り、あなた“だけ”を愛してくれる誠実な男性は現れないかもしれません。

不毛な関係から抜け出すためには?

報われない恋愛ばかりを引き寄せる上記2つの原因は、いずれも“親との過去の関係”が深く影響しているといえます。

しかし、今さら親や過去を変えることなんてできませんよね。むしろそれらに執着するほど、ネガティブな恋愛・結婚観にしばられて、ますます不幸のループにはまることにもなりかねません。

心理学的には、不幸な恋愛から脱却するためには下記の方法が有効だといわれています。

(1)認める

(2)いつものパターンに気づく

(3)自分を愛する

“認める”とは、自分の過去をありのままに受け止めること。つまり、過去を見て見ぬふりをするのではなく、「親が喧嘩しているのを見るのは辛かったな」「あのとき親にもっとこうしてほしかったのだな」と、事実とそれに対する自分の感情を冷静に見つめることです。

そうすることで、“なぜか”いつも不幸な恋愛にハマっていた人も、再び同じパターンが巡ってきた際に「こんな気持ちになるのは、きっと過去のせい」「ま~た“一番に愛してほしい”病が出てきた……」と徐々に気づけるようになるはず。

そして、過去や親を変えることはできない以上、“自分で自分を愛する”ことが解決への近道となります。

誰かにほめられたことを思い返してみるのもいいですし、すぐに思いつかなければ無理に“いいところさがし”をする必要はありません。かえって自己嫌悪に陥っては本末転倒ですからね。

「何はなくともがんばって生きている私ってえらいな~」と自分で自分をほめてあげましょう。

まずは自分と向き合ってみて

「結婚して幸せになりたいのに、なぜ既婚者ばかり!?」そう悩んでいる人は出会いを求めたり、女磨きに励んだりする前にやることがあるかもしれません。

ぜひ自分の過去と感情にしっかり向き合って、幸せへの一歩を踏み出してくださいね。

【参考】

みちよ(2016)『マンガでわかる 理想のパートナーと引き寄せの法則』(SBクリエイティブ)