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子育て熱心ほどヤバイ!? 既婚女性が「不倫相手と出会いやすい場所」
中田綾美A.Nakata
既婚女性が不倫相手と“もっとも出会いやすい場所”は?
岡野「男女を問わず、既婚者が不倫相手ともっとも出会いやすいのは“職場”です。
特に、女性ではずっと働き続けている人よりも、結婚や出産を機に家庭に入ったあと、子育てが一段落してからパート勤めを始める女性のほうが危ないです」
主婦がパート勤めを始めると、なぜ不倫に陥りやすい?
岡野「主婦が家庭で家事や育児をいくらがんばっても、夫からは“当たり前”扱いされがちなのに対し、職場では仕事について男性からほめられたり、感謝されたりすることがあります。
仕事面だけじゃなく、たとえば髪型やメイクなど見た目上のことでも、夫は気づいてくれなくても、職場の男性は“キレイだね”なんて言ってくれたりする……。
ずっと家庭に入っていた女性にとって、こうしたパートの環境は刺激が強いため、不倫にハマりやすいといえるのです」
子育て熱心な女性ほど不倫しやすい!?
岡野「既婚女性の場合、子育てにかかわる人物と不倫関係になるケースも多いです。たとえば、学校のPTA関係者、習い事の先生、塾の先生など。
子育てに熱心だけど、育児について夫ときちんとコミュニケーションをとれていない女性は危ないといえるでしょう。
女性は不倫において“心のつながり”を重視します。夫には言えない子育ての悩みを先生などに相談するうちに、“夫と違って、彼は私の気持ちをわかってくれる!”という気分になって男女の関係になりやすいのです」
このほかこんな場所でも不倫が発生!?
マッサージ店、美容院
岡野「さきほど申し上げたように、女性は“心のつながり”を大事にしますから、マッサージ店や美容院も危ないです。
マッサージ師や美容師は、お客さんのからだにふれながらコミュニケーションをはかりますよね。心も体も癒されることで、特別な感情を抱いてしまう女性もいるのです」
ーーなるほど。マッサージ店や美容院は定期的に通う場所でもありますし、しだいに距離が縮まってしまうのはわからないでもないです。
マンションの管理組合や不動産屋でも!?
岡野「それから、同じマンションの管理組合で既婚者同士が不倫関係になったというケースもあります。マンション内でのトラブルを一緒に解決することで急接近しやすいのです。
さらに、住宅の営業マンを好きになってしまった女性もいました。夫婦そろってではなく、奥さんがひとりで住宅購入の手続きを進めていて、いろいろ相談に乗ってもらっているうちに……というパターンです
女性の場合、ともに悩んだり戦ったり“共通目的”のある相手に惹かれやすい傾向があるといえます」
ーー日常生活のあらゆる場面に、不倫相手の候補者は潜んでいるのですね……。
既婚女性が不倫に走らないためには?
ーー女性の場合、自分から積極的に男性にアプローチをかけるというより、「そんなつもりじゃなかったのに流されて……」というケースが多いような気がします。こうした不倫を防ぐにはどうすればいいのでしょうか?
岡野「不倫に走る女性って、結局は心が満たされていないんです。寂しさを埋める現実逃避の手段が不倫といってもいいでしょう。
だから、不倫を予防するには、“自分を満たす”ことが何より大事。
女性は“夫のため”とか“子どものため”が強すぎて、“自分のため”がおろそかになっている人が非常に多いのです。
でも、そんなふうに自己犠牲が過ぎると、心身ともに疲れてしまいますし、見返りがないことに不満を募らせることにもなります。
それが不倫の引き金になるわけですから、自己犠牲は必ずしも美徳ではありません。
結婚しても、子どもがいても“自分のため”という軸をしっかり持っている女性のほうが、生活が充実しているので、不倫に逃避する可能性は低くなるといえるでしょう」
ーー“不倫女性”というと、なんとなく自分勝手なイメージがありますが、自己犠牲で我慢ばかりしている女性のほうが危ないかもしれませんね!
自分は家事や育児をがんばっているのに、夫は家庭に無関心……。そんなふうに不満を募らせていませんか? 鬱憤晴らしに不倫に走ってしまうぐらいなら、“夫のため”、“子どものため”という価値観にしばられず、“自分のために生きる”ことも考えてみましょう。
【取材協力】
岡野あつこ・・・夫婦問題研究家。91年に、岡野あつこの離婚相談室を設立。丁寧なカウンセリングと、的確なアドバイスは多くの相談者からの信頼を集め、離婚カウンセラーとしてこれまでに受けた相談件数はすでに3万件を超える。夫婦問題や離婚に関する著書多数。近著に『最新 離婚の準備・手続きと進め方のすべて』、『貴女が離婚を決める前にしなければならない8つのこと』などがある。公式サイト『離婚相談救急隊』:http://www.rikon.biz/