「黒目が大きい=盛れてる・カワイイ」のはなぜ?~心理学者・平松隆円のモテ女子講座~

大学で教鞭をとる心理学者の平松隆円が、世の中のモテと恋愛について語る本連載。今回は、メイクで気になるポイント“アイメイク”、その中でも“黒目の大きさ”について。なぜ人は“黒目が大きい”ことを“盛れてる”と感じるのでしょうか?
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たいていの女子がメイクで気をつける部分といえば、やっぱりアイメイクですよね。

少しでも目が大きく見えるように、テープや接着剤で二重にしたり、つけまつげを利用したりするひとが多いでしょう。そして、なかには瞳自体が大きく見えるようなコンタクトレンズを使っているというひとも。

では果たして、それらにはどんな効果があるのでしょう?

 

目を大きくみせる“つけまつげ”の効果

目が大きく見えるように、ビューラーでまつ毛を上向きにしてマスカラを多用するだけでなく、つけまつげをするというひともいます。これは、心理学的にいえば、実に利にかなっています。

心理学には、“錯視(さくし)”という言葉があります。簡単にいえば、目の錯覚のこと。たとえば、平面に書かれた幾何学模様が、動いてみえたりということがありますよね。それが錯視です。

実はメイクには、たいてい錯視のテクニックが使われています。そして目が大きく見えるように、まつげを上向きにするのも、錯視のテクニックなんです。

ミューラー・リヤーの錯視と“まつげ”

ドイツの心理学者に、フランツ・ミューラー・リヤー(Franz Carl Müller-Lyer)というひとがいました。このひとがいまから100年以上も前に、ある錯視の図形を発表しました。それが、ミューラー・リヤーの錯視です。

横棒の線の長さは同じなのに、両端の矢印が内向きか外向きかで、長さが違ってみえるということで有名なこのミューラー・リヤーの錯視の図形。一度は見たことがあるでしょう。

これがまつげとどう関係があるのか?

実はこの図の横棒の線が目尻から目頭までの長さだとすると、両端の矢印がまつげになります。つまり、まつげをビューラーで上向きにしたり、つけまつげを利用したりするというのは、両端の矢印を外向きにするということと同じ。だから、目を大きくみせることができるんです。

それでは、目を大きく見せることが、一体なぜ「かわいいという印象をつくる」のでしょうか?

 

黒目を大きくすることの意味

研究によれば、実際よりも瞳のサイズを大きく加工した写真と、小さく加工した写真とを男性にみせて、その女性の魅力を評価させると、男性は写真の瞳のサイズの違いには気付かないものの、瞳の大きな女性に対して「より女性的で、かわいい」と評価する、ということがわかっています。

これにはどうやら、女性の排卵と瞳の大きさに関係しているよう。排卵期に女性の瞳が大きくなることから、男性は無意識のうちに女性の瞳の大きさで妊娠の可能性を読み取り、その可能性の高い女性を魅力的だと感じているのだとか。

ですから、瞳自体を大きく見せることは、モテと深い関係があったんですね。

 

いかがですか?

最近では、自撮りアプリや写真加工アプリなどで、自動的に黒目の大きさが修正されるものもありますよね。私たちがそうした画像を「盛れてる!」と感じるのにも、ちゃんとした理由があったんですね。