自分で思う「太った!」と他人から「太った?」のギャップはなぜ? ~心理学者・平松隆円のモテ女子講座~

大学で教鞭をとる心理学者の平松隆円が、世の中のモテと恋愛について語る本連載。今回は、この季節になると気になってしまう自分の体型について語っていきます。
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自分ではなにも変わっていないつもりでも、久しぶりに会った友達に「ちょっと、太った?」と言われた経験があるというひとは、少なくないでしょう。

反対に、自分では太ったと思っていても、友達からは「ぜんぜん、一緒だよ」と言われたことがあるというひともいるのでは?

その自分と他人の認識の違いって、どこで起こるのでしょう?

 

“主観”と“客観”

自分と他人とのあいだで、太ったかどうかに認識の差があるのは、簡単に言えば“主観”と“客観”の違いが影響しています。

わたしたちが、「自分が太ったかどうか」を判断するのは、体重計に乗って、体重が増えたときかもしれません。ですが、友達はあなたの体重が何キロ増えたかなんて知らないわけですから、見た目が太ったかどうかが判断の基準になってきます。

ですが、この“見かけ”というのも大きな問題です。というのも私たちは、自分が「見た目的に太った!」と思っても、体重が増えたときほど客観的に自分を見ることができていないからなんです。

 

“主観”としてのセルフイメージ

自分が自分のことを、「私はこういう人間だ」と思っていることを、セルフイメージと呼んでいます。言い換えると、自分が自分に対して思い込んでいるイメージです。

「私はバカだから勉強ができない」とか、「体が弱いから風邪をひきやすい」とか。これもセルフイメージです。そして、セルフイメージは自分の体型に対しても存在しています。「私は太っている」とか、「私は脚が短い」とか。本当はそんなことないのに自分でそう思い込んでいる人は、少なくありません。

そして、その体型に対するセルフイメージは、鏡で自分の姿を見ているという客観的な状況ですら、自分自身に対する見方を変えてしまいます。つまり、セルフイメージが色眼鏡となって、自分自身を客観的に判断できないようにさせてしまうんです。

セルフイメージが生み出す悪影響

自分自身を客観的に見えなくさせてしまうセルフイメージは、ときに大きな問題を生み出します。

たとえば、拒食症。

客観的にはすごく痩せているのに、自分では太っていると思い込んでいて、一切の食べ物を受けつけなくなるという場合もあります。骨と皮みたいにガリガリになってしまってもまだ、太っていると思い込んで、もっと痩せようとしてしまうのです。

自分を客観的に見るというのは、実はものすごく難しいことなんです。

 

他人の判断を素直に受け止める

そこで筆者からの提言。

「太ったかどうか」を自分で判断するのは、やめましょう。

たとえば、ファッションだったら、どんなに自分がオシャレだと思っている服装でも、友達が「ダサくない?」といえば、なんだか恥ずかしくなってやめてしまいますよね。

同じように、自分の体型が太っているかちょうどいいかの判断を、信頼できる友達に委ねるんです。それが、一番間違いのない方法です。

友達は、過去のあなたの体型と比較したり、その場に居合わせたほかの友達の体型と比較したりして、あなたが太ったかどうかの判断をしています。自分の状態を客観的に判断するには、その評価を素直に受け入れるのが、一番なんです。

 

いかがですか。

友達の意見と自分の自覚している状態があまりにも食い違いすぎて、なかなか素直に受け止められないこともあるでしょう。

でも「この人の言うことなら信用できる」という人を作っておくことが大事。そしてあなたも、スマートな友達が「太ったかも……」と悩んでいたら、「そんなことないよ!」とハッキリ言ってあげましょうね。