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シングルマザーからお妃に!? 本当にあったシンデレラストーリー3選
中田綾美A.Nakata
1:離婚歴のあるレティシア(スペイン王妃)
「スペインのレティシア王妃は、スペイン王室では初めての民間出身で、離婚歴があります。
結婚前はテレビのニュースキャスターとして活躍しており、知人宅の夕食会でフェリペ皇太子(現在、国王)と出会い、恋に落ちました。
もちろん、離婚歴があるということで反対の声はありましたが、フェリペ皇太子は、“彼女と結婚できないなら王冠を捨ててもいい”と断言するほど、彼女にぞっこんだったのだとか。
フェリペ皇太子の思いが実って、レティシア王妃は王室に迎えられ、のちに2人の王女を出産。卓越したファッションセンスでスペイン国民の人気を集めています」
2:シングルマザーで結婚したメッテ=マリット(ノルウェー王太子妃)
「ノルウェーでは、シングルマザーながらノルウェー王室に嫁いだメッテ=マリット王太子妃がいます。
彼女は荒れた少女時代を送り、20代半ばでシングルマザーとなりました。出産を機に一念発起して仕事、育児をしながら猛勉強に励み、ノルウェーの最高学府であるオスロー大学に進学。そこでホーコン皇太子(現在、王太子)と出会います。
意気投合した2人は、メッテ=マリットの子どもとともにアパートでの同棲生活を開始。ノルウェーは比較的、開かれた王室といわれますが、それでも2人の関係は国中から大ブーイングを受けました。
皇太子とシングルマザーが同棲……というだけでもスキャンダラスですが、さらに、メッテ=マリットの元夫や彼女自身が過去に薬物と関わっていたことまで発覚したのです。
ところが、メッテ=マリットが婚約会見において涙ながらに自分の過去の不祥事を告白、謝罪したことで国民の支持を得るに至ります。
結婚後は王太子との間に一男一女をもうけました。また、元夫の子どもは王位継承権こそないものの、王室の一員として暮らしています」
3:外国人ながら王室に嫁いだ女性たち
「外国人ながら王室に嫁いだ女性としては、モナコ大公と結婚した、ハリウッド女優のグレース・ケリー(アメリカ出身)が有名ですね。
女優として人気絶頂だったグレース・ケリーは、カンヌ国際映画祭で知り合った、モナコ大公・レーニエ3世と結婚し、女優業を引退しました。
このほか、アジア系女性でヨーロッパ王室に嫁いだ史上初の女性といえば、アレクサンドラ・マンリー前妃。彼女は香港出身のイギリス人ですが、デンマークのヨアキム王子と結婚しました。
ただ、彼女の場合、2005年に正式離婚し、現在では王族ではありません」
バツイチだったりシングルマザーだったり、日本では結婚において不利とされる条件を抱える女性でも、こんなシンデレラ・ストーリーを実現しているのですね。
もちろん、今回ご紹介した女性たちのような容姿、内面の魅力があってこそではありますが、あなたも海外で大和撫子ぶりを発揮すれば王族と結婚……なんてことも夢ではないかもしれませんよ!?
【取材協力】
つげのり子・・・テレビ東京、BSジャパン「皇室の窓」の放送作家。テレビ東京・BSジャパンで放送中の「皇室の窓」は、私たちが知っているようで知らない皇室の世界を、貴重な映像をもとに伝えている皇室番組です。次回の放送は7月17日(月)、次々回は8月13日(日)を予定。公式HP:http://www.bs-j.co.jp/koushitsu/