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実際会ったら…なんか違う!? LINEとのギャップはなぜ生まれるか【心理学者・平松隆円のモテ女子講座】

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

「友達に彼氏候補を紹介してもらう」ということは、よくあります。紹介の方法が、友達も含めて三人で一緒にご飯ならいいのですが、ときにはLINEやFacebookで紹介してくれることもあるでしょう。

メッセージのやり取りでいい雰囲気になったあとで、実際に会ってみたところ「なんか、違うな……」とおもった経験があるひとも少なくないのでは?

なぜ、メッセージのやり取りと実際にあったときで、印象のギャップが生まれるのでしょうか?

 

1:プロフ写真のギャップ

LINEやFacebookなどに登録するプロフィールの写真。たいていのひとは、アプリを使って盛ったり、自分が一番魅力的にみえる“奇跡”の1枚を使っていることが多いはず。

そのため加工された写真しか知らない状態で対面すると、想像していた容姿と現実の差から、どうしてもネガティブな印象をもってしまいます。

そもそもひとは、見た目の印象で相手のことを想像し、そのひとの性格や人間性について、思い込みをもってしまうもの。これは、街ですれ違う見ず知らずのひとにもあてはまります。

見た目の印象で相手を理解した気分になることで、「そのひととのコミュニケーションの仕方」を決めようとする心理が働いてしまうからです。

想像していた容姿と現実の差を埋めるには

しかし、素の自分に近いとはいえ、履歴書で使うような証明写真をプロフィールに使うことにはやはり抵抗がありますよね。

研究で言われているのは、最初は盛った写真を使っていても、徐々にその盛り具合を減らしていけば、相手に気づかれず自分の普通の顔を認識させることができるということ。これを使えば、最初の印象を保ったままギャップを少なくすることができそうです。

 

2:言葉を使わないコミュニケーション

ひとことでコミュニケーションといっても、その方法はじつはたくさんあります。大きくわけると、言葉によるコミュニケーション(言語的コミュニケーション)と言葉を使わないコミュニケーション(非言語的コミュニケーション)です。

言葉によるコミュニケーションとは、言葉そのものによるコミュニケーションのこと。ちょっとややこしいんですが、例えば「ごめん」という言葉から相手の謝罪を理解するということです。これは話し言葉だけでなく、文字のみのコミュニケーションでも同様。

その一方で、身振り手振りなどのジェスチャーはもちろんのこと、言葉にはしないけれど好意をもっているひとの身体に触れたり、嫌いなひととは空間的な距離を保ったりすることが、言葉を使わないコミュニケーションになります。

日常生活のなかで「ごめん」といっているのに、相手からは「本当に、悪いとおもっていないだろう」といわれた経験はありませんか?

「言葉にしないと相手には伝わらない」とは言うものの、言葉によるコミュニケーションと言葉を使わないコミュニケーションでは、ひとは言葉を使わないコミュニケーションを重視する傾向にあります。そのため、口では謝っていても態度が悪ければ「本当に、悪いと思っていないだろう」と言われるわけです。

メッセージ=言語的コミュニケーションから想像する非言語的コミュニケーション

そしてこれは、メッセージのやり取りと、実際に会ったときのギャップにも影響するわけです。

メッセージでは文字しか見ていません。そのため、言葉を使わないコミュニケーションの要素を、自分の願望などをふまえて、想像で補うのです。

ですが実際に会うと、その自分の想像で補っていた要素と、実際の相手の言葉を使わないコミュニケーションの様子が違って、ギャップが生まれてしまうのです。

 

いかがですか?

LINEやSNSで印象が良くても、実際会ってみるとあまり人間関係は、やっぱり実際に会うところからはじめた方がよさそうですね。