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「目を見れば分かる」って本当?言葉よりも雄弁な彼の愛してるサイン【心理学者・平松隆円のモテ女子講座】
平松隆円R.Hiramatsu
男女のあいだで繰り広げられる典型的な会話に、「私のこと好き?」というのがありますよね。男子からすれば、「言わなくても、好きだから一緒にいるに決まってるだろ!」と思うのですが、女子は「言ってくれなきゃ、わかんない!」となるわけです。
ですが、本当に「好き」という気持ちは、言葉にしないと伝わらないものなのでしょうか?
言葉よりも大事なコミュニケーション
人間関係で重要なのは、コミュニケーションです。ですが、ひとことでコミュニケーションといっても、その方法は実はたくさんあります。
専門的に言えば、言語的コミュニケーション(Verbal communication)と非言語的コミュニケーション(Non Verbal Communication)とに、大きく分けることができます。
言語的コミュニケーションとは、言葉そのものによるコミュニケーションのこと。恋人に投げかける、「愛してるよ」という言葉そのものが、まさに言語的コミュニケーションです。
その一方で、言葉にはしないけど、好意をもっている人に対しては、そばに近寄ったり、手を握ったり、相手の身体に触れたりしますよね。言葉を使わなくても、好意をもっていることが伝わります。これが、非言語的コミュニケーションになります。
人はよく、「言葉にしないと相手には伝わらない」というものの、言葉を相手に投げかける言語的コミュニケーションと言葉を使わない非言語的コミュニケーションとでは、実は言葉を使わない非言語的コミュニケーションを重視する傾向にあります。
そのため、非言語的コミュニケーションの方が、恋人に好意を伝えることができるんです。
コントロールできない無意識な好意のサイン
意図的なコミュニケーション以外でも、じつはひとは無意識のうちに相手に好意を伝えていることがあります。
たとえば、目。
“目は口ほどにものをいう”なんてことわざがありますよね。好きなひとを知らず知らずに目で追っているということもありますが、実は好きなものを見ているとき、ひとの瞳孔は大きく拡大することが研究であきらかになっています。
好意があって、興味があるからこそ、相手をしっかり見ていたいと瞳孔が拡大するのかもしれませんね。
とはいえ、人が、相手の瞳孔の拡大を意識的に読み取るのは難しいですよね。しかし、長い人類の歴史のなかで、人はそれを無意識に読み取り、相手の好意を感じ取ることができるようになりました。
これが“言葉にしなくても目を見れば分かる”、“目と目で通じ合える”の正体なのです。
好きという感情を言葉にすることは大事です。ですが、それ以上に、言葉以外でおこなう好きという感情の表現を大事にしましょう。
ずっと相手のことを見ているとか、ずっと相手のそばにいるとか、スキンシップが多いとか。見つめ合って伝わる感情があるのなら、それこそが彼の本心です。
口先だけで「愛している」と言うのは意外と簡単なもの。それよりも、行動に表れた愛情表現を伝え、そして受け止めることが大事なんですよ。