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まさかの…妊娠!? 「プラトニック不倫」の切なすぎる罪と罰

月島もんもん

月島もんもんM.Tsukishima

ミキ(仮名)/34歳の犯した「罪と罰」

キスされそうになって…

「いつも飲みに行くメンバーである会社の後輩のことを好きになってしまいました。バリバリ仕事もできるし、真っ直ぐな性格で優しい。同じペースで飲める。そして、見た目もタイプだったんです……。

でも私は既婚者なので、ちゃんと一線を引いていましたよ。じつは一度、その彼からアプローチされたことがあったんです。酔った勢いなのか、“俺、ミキさんのこと好きなんです。男として!”と、ふたりで歩いているときに言われて。

そのまま肩を掴まれて、キスされそうになったけど、“それはダメだよ。ねっ”と拒みました」

毎日、「おはよう」から「おやすみ」までLINE

「その後、前のように仲の良い友達関係に戻ったのですが、私のほうが、彼に肩を掴まれた感触を忘れられなくなってしまい……。勘違いさせないように気を使いながら、振って傷つけてしまったフォローという言い訳を自分にして、何度か食事に誘いました。

若く、性格もいい彼のことを好きになってしまった……。私がそのことに気づくのに、そう時間はかかりませんでした。“どうしよう……。でも、ダメ”。そう思いながらも、毎日のように、“おはよう”から“おやすみ”までLINEをする仲に。

正式な告白はなかったし、体の関係はなかったものの、それ以外は彼氏・彼女のような雰囲気。彼が合コンに行くときなど、“浮気しちゃダメだよ”なんて送ってしまって。完全に浮かれていましたね」

彼からの告白、そして、私の決意

「でもある日、真っ直ぐな彼から、“俺、ミキさんが離婚するまで、ずっと待ってる”と言われ……。ふと気付いたんです。“このままじゃいけない、大好きなこの人の一生をダメにしてしまう”って。そして、悲しいけれど、お別れを決意しました。会ってしまうとダメだから、会社を辞めることにしたんです。

自分のキャリアに不安はあったけど、そのときの私には、彼と離れることが“もっと大事なこと”だと思えて。そして、強く、新たな気持ちで転職活動をはじめたころ、思いもよらない大きな展開が起きました」

まさかの妊娠発覚……!

「私……妊娠したんです。彼とは肉体関係がなかったので、もちろんそれは、夫との間にできた子です。

彼のことが大好きだったけど、夫と夜の関係はありました。嫌な気持ちはありましたが、あまり拒むと、なにかを疑われてしまうかもしれない……。そう考えた私は、彼のために、夫に抱かれていたのです。彼には“夫とは最近、話もしないよ”なんて言っていましたが。

いままでも冷え切っていましたが、彼のことが好きになって以来、夫への愛情は完全になくなっていました。抱かれているときは目をつぶり、ずっと彼のことを考えていました。彼とつながったままだと卑怯だから、一度別れて、真っ白な状態で考えようと思っていた夫との関係。そんな矢先の妊娠発覚」

無邪気に喜ぶ夫を見て、気づいたこと

「“やった! ついに俺たちもパパとママだね!”。私の気持ちをひとつもわからず、無邪気に喜ぶ夫。そんな姿を見たとき、今までぐるぐると頭を回り続け、夜もなかなか寝付けなかった“彼への想い”“夫への嫌悪感”がすべて吹き飛び……私、何を考えたと思います?

“出産って痛いんだろうなぁ”

先に待ち受けている、自分の体の痛みのことばかりが気になりはじめて……。おかしいですよね。一生で一番好きになった彼に、最後まで許さなかった体。夫への義理でもなんでもない、それは自分のエゴだったんですよ。

夫がいる状態の私、その状態で関係をもつのは卑怯だって。卑怯な自分になりたくなかっただけ。夫よりも、彼よりも、ただ自分のことが大好きで、大切にしたかっただけなんですね……。でもね、今では自分よりも、産まれてきてくれた娘が一番、世界一大事なんです」

 

プラトニック不倫の体験談をご紹介しました。なんとも……女性の弱さと強さの両面が極端に見え隠れするようなエピソードでしたね。今では夫と娘と3人で幸せに暮らしているというミキさん。二度と過ちは繰り返さないよう、祈るばかりです。