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【似てる!を大研究】「石原さとみ」よりも…好きな人に言われたいのは?

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

顔の記憶に関する4つの特徴

ちょっと話はずれますが、他人の顔を覚えるのが得意な人とそうではない人っていますよね。顔の記憶のメカニズムには、4つの特徴があります。

(1)知っている人の顔と知らない人の顔とでは、知っている人の顔の方が視覚的な変化による影響をほとんど受けることなく思い出しやすい

(2)自分と同じ人種や国籍の人の方が、違う人種や国籍のひとより思い出しやすい

(3)人混みの中でも見つけやすいような特徴を持っている顔は、思い出しやすい

(4)目や顔の形や大きさよりも、親しみやすいかどうかといった印象の方が、思い出しやすさに影響する

ちょっと難しいですか?

簡単にいうと、「相手のことをよく知っていて、他の人とは違う顔の特徴を認識している」と思い出しやすい……というわけです。

このあたりに、誰かを誰かに似ていると判断する秘密が隠れていそうです。

 

顔は特徴ごとに記憶している

双子(一卵性双生児)は当然ながら、見分けがつきにくい(似ている)顔をしています。ですが、同じように全くの他人でも、見分けがつきにくいと感じる顔があります。

というのも、人は顔を単純に顔として記憶しているわけではなく、いくつかのカテゴリーに分けて記憶し、それを組み合わせて認識しているから。

これは、顔の記憶に関する4つの特徴にも、「顔のパーツの特徴や人種的背景」、「その人の印象」などがあげられていることからもわかるでしょう。

具体的には、(1)物理的形状の特徴、(2)顔全体のイメージ、(3)顔の表情。この3つが顔の認識に影響しているとされています。つまり、もしあなたが「石原さとみちゃんに似ているよね」といわれた場合、顔がうり二つということではなく、目の大きさなどが似ている、雰囲気が似ている、顔の表情が似ているということ。

逆にいえば、もし石原さとみさんのような顔になりたいと思って、同じ顔にしてくださいと整形しても、雰囲気や表情を似せていかないと、似ている顔になれないということでもあるんです。

それでは冒頭でお話した問題の正解を。

恋愛心理的にいえば、上手くいくカップルは顔が似ているという研究があります。なので芸能人と顔が似ているよりも、彼氏と顔が似ているほうが嬉しい結果になるかもしれませんよ。