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すれ違いって悲しいッ!ドラマチックな「すれ違い」の体験談6つ

山根ゆずか

山根ゆずかY.Yamane

目次

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1:「すれ違い通信」がある時代

(1)「すれ違い通信」とは?ゲームで使う仕組みだけど……

すれ違い通信とは、携帯型ゲーム機の本体を持ったユーザー同士がすれ違うことで、自動的にお互いのデータが交換される仕組みです。

また、同じような機能を利用したマッチングアプリも存在し、日常の偶然を出会いに変えるという画期的なアイデアが実現されています。

これまでは、道ですれ違った、超絶タイプの男性とお付き合いできる可能性はほぼゼロでしたが、この技術により彼と知り合いになることも夢ではなくなりました。

(2)「すれ違い通信」ができる距離はどのくらい?「出会い」とかある?

任天堂DSの公式情報によると、『すれ違い通信』が行われるのは30メートル以内にいるユーザーとのこと。

この『すれ違い通信』がクセになり、ゲームよりもすれ違い通信を楽しみにゲーム機を持ち歩くユーザーも存在するほど魅力的な機能。プロフィールの交換がされるわけですから、男女の出会いが生まれる可能性だって当然ありますよね。

また最近では、ゲーム機を携帯せずとも、『Cross me』や『Happen』といったすれ違い通信同様の機能を利用したマッチングアプリも存在します。

ニューヨーク在住の友人曰く、現地ではすでに数多くの男女が『Happen』での出会いを楽しんでいるそうです。

 

2:「すれ違い」の恋愛ってやっぱり辛い?ドラマチックなすれ違い体験談

「すれ違い」って言ったら、やっぱり恋愛……。この章では、みんなの辛すぎる「すれ違い体験談」をご紹介。辛いけど、ドラマチック!?

(1)彼の運命がふたりを物理的に離れ離れにしてしまう恋

友人Aちゃんには、中学1年生のころから憧れ続けてきた同級生の男の子がいました。

卒業後、彼があるスポーツを本格的に行うために遠く離れた東北地方に行ってしまうことを知ったAちゃん。このままでは後悔すると思い、ダメ元で卒業間近に告白をしました。でもそれまでほとんど会話をしたことなかったので、ほとんど諦めモードでした。

ところが、彼からの返事はなんとOK。その日から卒業まで、プラトニックなデートを重ね、彼が東北に行ってしまったあとも文通をしていました。

高校を卒業したら、きっとまたそばにいられるという彼女の期待をよそに、彼はそのあと、更に上を目指して海外へ留学することを決意。

この時点でお別れすることを決めたふたり。それから10年以上経った現在は、いい友達として、LINEでの会話を楽しんでいるそう。

いくらお互いが好きでも、物理的に離れることで終わってしまう恋もあるようです。

(2)結婚したかったけど……タイミングによるすれ違い

知人Kちゃんは昔から結婚が夢だった女性。当時、大学在学中にお付き合いをしていた10歳年上のイタリア人男性との結婚を信じて疑いませんでした。

ところがKちゃんが大学を卒業するころになって彼の心がフラフラ。彼女の気持ちを知りながらも、全く将来の話をしてくれない彼に愛想が尽きたKちゃん。彼を愛していながらも自ら別れを告げました。

その後、1年程して彼女が立ち直ったころに彼から連絡がありました。

「やっと心が固まったから結婚して欲しい」

でも「時すでに遅し」とはこのこと。Kちゃんはすでに苦しみを乗り越え、次の恋を始めたところでした。

気持ちのタイミングさえ合っていればふたりはきっと結婚していたことでしょう。

(3)お互いに帰るところがある恋愛

友人Yは、入社して2年目に希望していたニューヨーク勤務が決まりました。でも期限は1年間。

うら若き女性がニューヨークに行き、恋をしないわけがありません。彼女は現地でイギリス人のこれまた研修生で、1年後にロンドンに帰らなければならないという男性とお付き合いを始めました。

何から何までピッタリのふたり。異国の地であることが手伝って、ふたりの恋は大いに盛り上がりました。

でもそれは、やはり期限付きの恋。若いがゆえに、そのままどちらかの元へ行くという決断は下せず、帰国後すぐに別れてしまいました。

(4)バックグラウンドの違いはすれ違いにつながる

超お嬢様と言っても過言ではない先輩のTさん。幼稚園から大学まで一貫校に通い、ご両親からとても大切に育てられました。

そんな彼女が初めて心から愛した男性は、高卒の経営者でした。ハンサムで仕事もとてもうまくいっており、一見するとお似合いのふたり。

でもお付き合いが長くなるにつれ、様々な点で細かい価値観の相違があることに気づいたTさんは、将来のことを思い断腸の思いで別れを決断。

彼女はその後、ご両親が勧めた男性とすぐに結婚してしまいました。

(5)恋人達の行方を握るのは本人だけではない

「結婚は家同士で行われる」と言われるほど、本人の情熱だけでは決めきれない部分があるものです。どれだけ本人が相手を愛していても、両親から猛反対されては、どうしても最後の一歩を踏み出し難くなってしまうものです。

後輩男性のM君は大学時代から付き合ってきた彼女と結婚を考えていました。すでに8年もお付き合いをしていたので、相手の両親にもご挨拶済み。

ところが、結婚に対して相手のご両親が大反対。彼の学歴が彼女よりも低いことが原因でした。

やがて別れてしまうかもしれないと誰もが心配していましたが、彼女が下した決断は、親を捨てて彼と一緒になるというもの。

結婚式も、彼の親族のみの参加。友人も呼ばず、こじんまりとした式を挙げました。

現在は1児をもうけ、3人で幸せに暮らしています。

(6)パリ拠点のフライトアテンダントとの結婚

知人男性のNさんは、テレビ業界で働く男性。仕事柄、キレイな人との出会いが山ほどあり、はっきり言って彼の恋愛観は擦れきっていました。

でもあるとき、出張で向かったパリへの機内で、激務で疲れ果て、眠っていたNさんの食事をまるごとパッキングして帰り際にそっと渡してくれたフライトアテンダントの女性にひと目ぼれします。

その後、なんとかしてその女性を探し出し交際することに成功。

そして彼女のキャリアを潰すことなく、彼女にはパリ拠点で仕事を続けることを勧め、彼が事あるごとにパリを訪れる形の結婚生活をスタートさせました。

距離的なすれ違いを乗り越え、今でも幸せな生活を続けています。

 

3:悲しいッ!「すれ違い」をテーマにした歌

「すれ違い」は悲しくドラマチックな出来事。それだけに、すれ違いをテーマにした人気曲もたくさんあります。この章では、筆者選りすぐりの「すれ違いソング」を紹介!

(1)宇多田ヒカル『花束を君に』

たとえお互いを想っていても、どちらかが旅立たなければならなかったり、一緒に生きることが難しくなってしまうことも人生には起こりえます。

真実を言葉にすることはできないからこそ、その思いを花束に込めるという表現に心打たれます。

涙色の花束、受け取ってみたいものですね。

(2)JY『最後のサヨナラ』

「許されない恋したあと、前向きに歩き出そうとしながらもまだその恋を忘れられない」という曲。

「自分にとって本当の恋と出会いは、ふたりが結ばれるために最適のタイミングで起こるとは限らない」。そんな切なさを唄っています。

『最後のサヨナラ』というタイトルの中に、何度も別れを決意したが、それができなかったという、想いの強さを感じ取ることができます。

(3)EXILE『Heavenly white』

自分が未熟過ぎたがゆえに、深く傷つけてしまった女性の幸せを思う曲です。そのあと、何度恋をしても、その女性への思いが後悔とともに心に残り続けます。

たとえ自分はそこに存在することができなくても、彼女の未来を想うという姿勢に胸を打たるこの曲。

こんなふうにかつての恋人から思われていたら、その女性はきっと幸せでしょうね。

 

4:絶対泣ける!「すれ違い」をテーマにした恋愛マンガ

この章では、「すれ違い」をテーマにした恋愛マンガをピックアップしてみました。

(1)矢沢あい『ご近所物語』

筆者世代の女性がこのマンガを読んでこぞってファッション業界を目指したのも今は昔。時は過ぎても、このマンガで描かれている切なさたるや、今でも一読の価値アリです。

夢を追いかける若者たちが集まって繰り広げられる、絶妙なグループ交際。残酷をも孕んだ人間関係から目が離せません。

個人的に勇介、茉莉子、歩の三角関係に最もグッときました。

(2)浅野いにお『ソラニン』

映画にもなった『ソラニン』。どんなに気のおけない仲間に囲まれていて、自分を愛してくれる恋人がいたとしても、若者を襲う得体の知れない不安を拭うことはできない。そんなどうしようもなさが描かれています。

物理的にはそばにいるのに、心はいつの間にかすれ違ってしまっている。そしてそのすれ違いにお互い気づいているのに、何かを変えていく力はまだ持ち合わせていないという、若さゆえの緊迫感や、やるせなさが描かれています。

(3)矢沢あい『NANA』

“上京”というのは、どうしてこうも切なさを生み出すのでしょう。夢を追うために、別れを選択する“上京”にはドラマがつきものです。

ふたりのNANAが出会い、友情を深めながら夢と恋を追いかけるこのストーリーは、読者が持つ青春の思い出をチクチクと刺激し、たくさんのことを思い出させてくれます。

一時のすれ違いを経てこそ、愛がより強いものになっていく過程に心打たれます。

 

いかがでしたか? 様々な形で起こる「すれ違い」。「恋愛において“すれ違い”はつき物である」と言っても過言ではありません。

不可抗力である場合が多いものですが、たとえそのせいで恋がうまくいかなかったとしても、それを糧にしてそのあとの恋愛や人生を素敵な方向にシフトさせていきたいものです。

そして願わくば、そのすれ違いを乗り越え、より強い愛をふたりで育んでいきたいものですね。