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男と女の違いは大きい!心理学者が教える「恋愛が上手くいかない」理由

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

目次

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1:男と女は違う生物なのだ

私たちは「男と女」といいますが、そこにはいろいろな「男女」があります。例えば、生物学的な男女。いわゆる、オスかメスかの違いです。

また、いわゆるジェンダーとよばれる社会的な性別もあります。男らしいとか、女らしいとか。男らしい女性もいれば、女らしい男性もいます。ほかにもいろいろありますが、それくらい男女の違いは千差万別。男女に違いがあるのは当たり前です。

2:男と女の根本的な違い5つ

あまり複雑に男女をとらえてしまうと話がややこしくなるので、今回は一般的なイメージの男女の違いについて考えていきましょう。世間でいわれていることをまとめてみました。

(1)ストレスの解消法

例えば、ストレス解消法。男性だとスポーツをしたり、お酒をいっぱい飲んだりしてストレスを解消する人が多いでしょう。反対に女性だと、買い物をたくさんしたり、スイーツを食べに行ったりしてストレスを解消する人が多いかもしれません。

これは、女性はお酒をいっぱい飲むのはよくないとか、男性は甘いものをたくさん食べるものじゃないというような世間のステレオタイプ(=思い込み)が影響して、それぞれ男らしいストレス解消や女らしいストレス解消の方法を選ぶ傾向があるからです。

(2)コミュニケーション方法

なにか悩みごとがあり、男性と女性が話をします。すると、男性はすぐに解決策をアドバイスする。しかし女性は、「わかる!」という共感を示すことが多く、具体的なアドバイスは二の次……といわれています。これはまさにコミュニケーションの方法が違うからです。

歴史的にみると男性は狩りや戦に出かけたりしていました。そこでは、いちいち相手に共感しているヒマなんてありません。そのため、すぐに解決方法を求めようとします。

それに対して女性は、男性が出かけている間に、ほかの女性たちと家事や育児などを協同で行っていた歴史があります。一緒にいる時間が長いわけですから、相手を思いやり共感することが必要とされたのです。その名残が、いまのコミュニケーション方法に影響しているという説もあります。

(3)問題の解決法

コミュニケーション方法で紹介した男女の違いは、問題解決の方法にもつながります。男性はすぐに解決方法を見つけようとします。そこには、共感している時間的な余裕がないだけではなく、相手を自分の思いどおりにしたいという心理(=支配欲)も影響している可能性があります。

それに対して女性は、まず相手がどう感じているのか、相手がどうしたいのかを探ろうとします。なので、女性の場合は一方的なアドバイスをするのではなく、相手がいってほしいことを察して、問題の解決方法を探ろうとします。

(4)ハッピーになる瞬間

男性は、なにか具体的なものを手に入れたときに幸せを感じることが多いといわれています。仕事で目に見える結果を出したときや昇進したとき、プレゼントをもらったときなどです。もちろん、女性だってプレゼントをもらってうれしくない人はいません。

ですが、女性の場合は一緒にいる時間やプレゼントを選んでくれた事実など、目に見えないものに幸せを感じることが多いといわれています。これも、男女のコミュニケーションの違いが影響していることが考えられます。

(5)物事の判断基準

男性は、自分にとって得か損かで物事を判断する傾向が強いといわれていますが、女性の場合は、たとえ自分が損をしていても、周囲の人たちが得をするかどうかで判断している場合があります。

獲物を手に入れる、戦で勝つのは一見チームプレーのようですが、やっぱりそれをなしえた人の手柄です。その名残で、自分にとって得か損かで物事を判断してしまうのかもしれません。

一方で女性は共同で生活していた名残で、周囲の人のことを自分より優先すると考えられています。

3:恋愛で知っておきたい男と女の違い5つ

では、男女の違いは恋愛にはどう影響するのでしょうか。今度は進化心理学をベースに考えていきましょう。

(1)好きになる瞬間

男性の場合は、一目惚れで好きになることが多いといわれています。進化心理学的にいうと、恋愛は繁殖を手助けする行為。男性は、相手が繁殖可能かどうか、性的に成熟しているかの要素で好きになるのです。顔はもちろんのこと、おっぱいやお尻の大きさで好きになるのは、それが影響しています。

それに対して女性は、同じ繁殖でも自分や子どもを守ってくれるかどうかが大切。そのため、浮気しないような誠実な人か、子ども好きかなど、相手の内面を重視して好きになるという考えになります。

(2)恋愛の進展スピード

この進化心理学の考え方は、恋愛の進展スピードにも当てはまります。例えば、男性はすぐに相手と体の関係を求めがちですよね。これは、男性はチャンスがあれば繁殖したいから。ですが、女性は自分が妊娠して出産するわけですから、そう簡単には繁殖させられません。

そのため、相手が本当にパートナーとしてふさわしいか、じっくり見極めようとします。この違いが、恋愛の進展スピードに影響するんです。

(3)LINEの使い方

男女での違いは、LINEの使い方にもあらわれます。どれだけ彼女のことが好きでも用事がないとLINEしてこない男性が多い一方、女性は用がなくてもパートナーにLINEをする人が多いとされています。

これはLINEが用件を伝えるツールではなく、いまの気持ちを察するツールとして使っているからです。

(4)デート中の行動

デート中なのに、街ですれ違った女性を見ている男性ってけっこういますよね。これも、繁殖したいという本能の悲しい性です。もちろん、だからといって許されるわけではありません。しかし、男はそういう生き物と思ったほうが、イライラしなくていいかもしれません。

(5)別れたあと

残念ながら恋愛が終わりを迎えたとき、よほど自分が傷つけられた場合でない限り、男性は平気で連絡をとろうとしてきたり、恋愛は無理ならエッチをしようとすることがあります。

これもチャンスさえあれば繁殖したいという本能の影響です。ですが女性は、相手の男性が自分には相応しくないと思って別れたとしたら、会いたくもないし、LINEもしたくないですよね。

4:まとめ

男女の違いは、いろいろなことに影響します。恋愛はもちろんのこと、友達同士のコミュニケーションや仕事の進め方まで。この違いを知って、それを逆手にとれば、男女の関係はもっと上手くいくかもしれませんね。