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心理カウンセラーに聞く!「結婚する気のない彼」への対処法5つ
中田綾美A.Nakata
1:まずは自分の気持ちをはっきりさせる
「『彼がなかなかプロポーズしてくれないんです……』という女性の悩みは、カウンセリングでもよくお聞きします。
でも、彼への不満を漏らす女性に対して、『ではあなた自身はどうしたいの?』と尋ねると、はっきりと答えられない人がとても多いのです。
『彼がプロポーズしてくれたらいいのに』『彼が私を幸せにしてくれれば……』と主語はあくまで“彼”。『私が彼と結婚したいです』という明確な意思がないのです。
“彼がプロポーズしてくれない”のは、彼だけの問題ではありません。実は、女性のほうこそ、本当に彼と結婚していいのかどうか、不安を感じているケースが多いということです。
男性は、“結婚”というものにとても強い責任感をもっています。ですから、彼に幸せにしてもらえるのかどうか?といった姿勢でいると、彼の責任は倍増してしまいます。
そんな女性に、軽々しくプロポーズなどできません。ですから、彼がプロポーズしてくれないと嘆く前に、まずは自分の気持ちをはっきりさせ、自分も自分自身やふたりの幸せに責任を持って関わる姿勢をもちましょう」
2:結婚生活についてポジティブなイメージを持つ
「私は彼と結婚したい。その気持ちが固まったら、結婚生活について具体的にイメージしてみましょう。ポイントは、ネガティブな面もできるだけポジティブにとらえること。
たとえば、“結婚すると自由がなくなる”といわれますが、その反面、彼と夫婦、家族として一緒にいられるという安心感が得られますよね。
また、お金や生活面でさまざまな不安・心配があるといっても、結婚すれば夫婦で責任を分担することが可能です。
それも含めて、“分かち合える相手を得る”ということは、大きな喜びかもしれません。
前項でもお伝えしたように、あなたの気持ちは彼に伝わります。彼の背中を押すためには、まずは、あなた自身が、“結婚生活にはこんなメリットがある”と具体的にイメージしましょう」
―そういえば、筆者の友人で、「ご飯はひとりよりふたりで食べるほうがおいしいね!」と彼氏に言い続けたらプロポーズされた……という人がいます。結婚生活のメリットをイメージして、それをちゃんと彼に伝えることはとても大切なことなんですね。
3:結婚のプレッシャーを軽くしてあげる
「男性は結婚に対して、女性に対して、とても強い責任感をもっている人が多いです。だからこそ、失敗するのがすごく怖いのです。
そんなプレッシャーを少しでも軽くしてあげるためには、“困ったことはふたりで分かち合う””きっとやっていけるよ“そんな明るい姿勢を示しましょう」
オススメの話題は「もしも介護が必要になったら?」
「『もしも2人が結婚したら?』という話し合いをするのもいいのですが、ともすればこれを結婚の押し付けととらえて、負担に思ってしまう男性もいるでしょう。
そこで、もう少しライトにふたりの将来についてイメージしてもらうオススメの方法があります。それは、ちょっと遠い将来にある“介護”について話し合うこと。
たとえば、新聞やテレビで介護や高齢者のニュースが大きく取り上げられた機会などに、“もしもパートナーに介護が必要になったら?”という話題を彼に振ってみるんです。
『○○くんに何かあったら、わたしが面倒見てあげるからね』など、辛いときには分かち合う姿勢を見せれば、この女性となら……と彼の結婚へのハードルはぐっと下がるでしょう」
4:自由を認めてあげる
「また、男性が結婚を避ける大きな理由として、“結婚=束縛”というイメージがあります。
そのイメージを払拭するためには、彼の自由を認めてあげること。たとえば、彼の友達づきあいとか趣味、ひとりの時間といったもの。
逆に、『友達よりも趣味よりも私のことを優先して!』というスタンスだと、男性の結婚欲は失せてしまいます。友達づきあいや趣味、ひとりの時間は、彼にとって大事なリフレッシュの一環。そこを理解しつつ、温かく見守ってあげてくださいね」
5:彼がしてくれることを褒めて認めて感謝する
「彼がしてくれることは、とにかく“褒める・認める・感謝する”。これはやりすぎて損ということはありません。
もちろん、人から褒められたり認められたり感謝されたりするのは、男性に限らず女性だって嬉しいですよね。
でも、男性にとって彼女からのポジティブな言葉は、女性が想像する以上に何よりも励みになるものなんです。逆に、彼女からのダメ出しは私たちが思う以上に大きなダメージになります。
女性によく覚えておいてほしいのは、“男性は失敗するのを非常に恐れるデリケートな存在である”ということ。彼女からの言葉は、ポジティブであれネガティブであれ、彼にものすごく強い影響を及ぼします。
褒める、認める、感謝するというポジティブな言葉がけを彼にしてあげられるほど、あなたは彼にとってエネルギー源、かけがえのない存在になれることでしょう」
―ー彼に「もう君なしでは生きていけない!」と思わせることができれば、プロポーズはもう目前かも……。
「彼がプロポーズしてくれない!」と悩んでいる女性自身が、実は結婚生活に不安を抱えている……。これは盲点でしたね!
まずは自分自身の心をしっかり見つめたうえで、今回ご紹介した彼への接し方をぜひ実践してみましょう。
【取材協力】
眞田遊子・・・カウンセリングサービス所属カウンセラー。恋愛、家族関係、対人関係、子育て、介護などに関する問題から、自己実現に関するテーマまで幅広いジャンルを扱うカウンセラー。その明るく元気なキャラクターも人気の元で、お客様からは「楽しかった」「楽になった」「元気になった」「分かってもらえて安心した」などの声を多数頂いている。