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結婚式の着物「着こなし術」!選びたい色から髪型、バッグまで徹底解説

並木まき

並木まきM.Namiki

目次

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1:友人として、結婚式に着物を着ていきたいッ!

友人から結婚式の招待状が届くと、まず考えるのは「何を着て行こう?」じゃないでしょうか?

そして、「ハレの日だし、たまには着物を着て行きたい!」と思う人もいるはず。

でも、着物スタイルって着慣れていないと「何をどう選んだらいいのか……」と、頭を抱えてしまいますよね。

結婚式に着物を着ていくなら、色々なマナーがありそうで、よくわからないとためらってしまいがちでもあります。

(1)「髪型」も合わせなきゃダメ?

着物を着慣れていないと、「髪型、どうしよう?」というお悩みにも、ぶち当たりますよね。

着物に洋風な髪型を合わせるスタイルもありますが、結婚式や披露宴は正装の場、「髪型は美容院でセットしてもらわないとダメかも……」と思うのも当然です。

実際、髪型までトータルでコーディネートしたほうが、着物スタイルはグッと華やかになりますし、目上のゲストから見たときにも好印象です。髪型は着物のテイストに合わせて損はありません!

(2)色はどんなのがいいの?

「花嫁さんの衣装とカブる色は、避けるべき」というのがマナー。

ですので、お色直しのカラードレスと被る色は避けたいところ。事前に花嫁となる友達に聞くとよいでしょう。

せっかく着物を着て行ったのに、花嫁さんと色が丸かぶり!という事態になれば、マナーがない人だと思われかねません。

洋装の場合と異なり、着物の場合には白を避ける必要はないという説もあります。しかし、年齢もまちまちな方が集う場で「あの人、マナー違反じゃない?」と思われることは避けたいところ。わざわざ白を選ぶ必要もないでしょう。

どうしても白色の着物を着たい場合には、小物や帯などで色を入れて、“真っ白”な印象にならないようにしましょう。

また、黒地の着物も親族と間違えられることが多いので、友人として参列する場合には避けたほうがよいでしょう。

 

2:自分でできる?結婚式で着物に合わせる髪型8つ

では、ここからはヘアサロンや式場でセットしてもらわなくとも、自分でできるアレンジを、髪の特徴別に8つほど見ていきましょう。

結婚式に参列するときには、やや華やかな雰囲気に仕上げつつ、マナー違反にならないレベルを心がけたいものです。

(1)ボブの場合

ボブのレングスの場合は、しっかりブローして、艶やかな美しいボブスタイルにセットするのが王道。

ハネている箇所のないようにセットしていきましょう。

(2)ミディアムの場合

ミディアムヘアの場合は、ダウンスタイルにしてしまうと、やや重さが出てしまうため、アップスタイルにするのがベター。

お団子にする場合には、毛先に動きを出すと華やかな印象になります。

(3)ロングの場合

ロングヘアの場合には、どんな着物にも合わせやすい“夜会巻き”のスタイルがオススメです。

少し華やかさに欠けると思うならば、かんざしなど、和のヘアアクセを使うと、着物スタイルによく合う華やかヘアになります。

(4)ショートの場合

ショートヘアの場合には、毛先に少し動きをつけると、着物に負けない華やかなヘアスタイルに。

ヘアワックスなどで、動きを出しつつ髪にツヤも与えていきましょう。

(5)白髪がある場合

もし白髪がある場合には、染めていくほうが華やかヘアに。

ヘアセットした上から、白髪部分に色を塗るリタッチアイテムが手元にあると、セット後に「あっ。白髪があった!どうしよう!」という場面でも、慌てずに済みます。

(6)カラーリングが明るい場合

明るい髪色にカラーリングしているヘアは、正統派の着物を着ると髪色と着物がマッチしないことも。

着物には、黒髪がいちばん合います。結婚式に参列する前に、色のトーンを少し抑えておくと、髪だけ悪目立ちするということがありません。

(7)髪にツヤがない場合

ツヤがない髪で着物を着てしまうと、なんだか貧相に見える……のも事実。

髪にツヤがないときには、アップヘアにしてごまかしてしまったほうが、ゴージャスな雰囲気になります。

(8)奇抜な色に染めている場合

赤やパープルなど奇抜な色に髪を染めている人は、結婚式参列前に暗めのカラーリングに変えておきたいところ。

奇抜な髪色は、同世代にはステキに見えても、多くの世代が集う結婚式という場では、年配の方から眉をひそめられることもあります。

 

3:どんな着物がOK?友人・未婚編

では、ここからは結婚式に参列する際に、どんな着物を選ぶべきなのかを見ていきましょう。

着物には色々な“格”があるので、場にそぐわない着物を選んでしまうと、それだけでマナー違反になります。

(1)振袖は?

振袖は、未婚女性の正装スタイルです。

袖の長さが三尺三寸(約115cm)のものを大振袖と呼び、振袖の中でももっとも格式が高い着物です。しかし、打掛など、花嫁衣装になることもあるので、ゲストとして参列する場合には、二尺八寸(約105cm)の中振袖か、二尺三寸(約85cm)の小振袖を選ぶのがマナーです。

(2)色無地は?

色無地の場合は、準礼装の着物として扱われる「一つ紋」が入った色無地を選ぶのがマナー。

友人の結婚式への参列ならば、格を上げすぎずに、一つ紋を選ぶのが最適と言われています。

シックな装いにしたい人にオススメです。

(3)訪問着は?

訪問着は、準礼装と呼ばれる部類に入る着物で、未婚女性でも既婚女性でも着ることができるとされる着物。

格式としては、ゲストとして着ていく際に、もっとも無難と言える着物でもあります。

結婚式らしい華やかな柄を選びつつ、ここでも、花嫁さんの衣装とカブらない配慮はマストです。

(4)色打掛は?

色打掛は、花嫁さんが着る花嫁衣装ですので、ゲストが着ていく着物ではありません。

艶やかな色や柄が多いものの、友人の結婚式にゲストが色打掛を着ることは強烈なマナー違反に……。

 

4:着物に合わせるバッグは?

昨今、着物にも洋装のバッグを合わせるスタイルが流行っていますが、格式を重んじるのであれば、フォーマル用の和装バッグを選ぶのが正解。

エナメル製や、唐織、佐賀錦のバッグを持つと、しっくりします。

友人の結婚式は、年配の方も多く参列する場。現代風な装いにアレンジするよりも、正統派の装いをして行ったほうが安心です。

時折、大きめのトートバッグなどを合わせている人を見かけますが、せっかく着物を着たのにバッグが“ふだん通り”だと、とても残念な印象を与えがちです。

 

5:着物を安く着たい!レンタル?中古?どっちがいい? かなり安く買えるところもあります。

友人の結婚式に「着物を着ていきたい!」と思ったとき、いい機会なので新しい着物を買い足したいという女性もいれば、「持っていないから、この機会に買いたい!」という人もいますよね。

着物を安く着たいなら、レンタルや中古品の購入が手っ取り早い方法になります.

また、「買っても、多分1度しか着ない」と思うのでしたら、レンタルが最適な選択でしょう。自分の親や親戚が持っている着物を借りていくのもアリですね。

また、昨今はネットオークションで着物を手にいれる若い世代も少なくないようですが、購入する際は、着物の“格”は絶対に忘れないようにしてくださいね。

 

6:お呼ばれされた結婚式で着たい着物の色は?

さて、ここからは、お呼ばれされた結婚式、披露宴に着ていきたい着物の色について見ていきましょう。

この色を選んでおけば「まず、間違いナシ!」な鉄板カラーを集めました。

(1)淡いピンク系

ゲストに人気のカラーのひとつが淡いピンク系。

ショッキングピンクだと、ほかのゲストにどぎつい印象をもたれることもあるため、淡めの色みが正解です。

年齢を問わずに着られる色でもあるので、1枚持っておくと、そのほかのシーンでも重宝します。

(2)明るめのグレー系

ゲストとして上品な装いを心がけたいなら、淡いグレー系もオススメです。

地味すぎず派手すぎない、シックな装いが叶う色みで、幅広い年代層から支持されています。

(3)くすんだブルー系

くすんだブルー系の着物は、モダンな印象に仕上がります。

淡い地色の着物は、古典的なスタイルになるので、結婚式などのフォーマルな場でも使いやすいといえます。

淡いブルー色、普段、寒色系の洋服を選んでいるクールビューティ系の女子にも着こなしやすいでしょう。

 

7:結婚式には現代的な着物スタイルより古典的なスタイルが正解!

ゲストとして参列する結婚式に着物を着ていくのなら、現代的な柄物よりも、古典的な着物を選ぶのが正解。

奇をてらった色柄物は、同世代からはウケがよくとも、目上のゲストや新郎新婦の親族が見たときに「非常識ねッ」とも思われかねません。

結婚式の主役は、新郎新婦。

友人の結婚式に着物を着ていくのでしたら、装いの色数も減らしつつ、古典的な柄をセレクトして、正統派なスタイルで臨みましょう。

その「わかってる感」が男性からも魅力に映るのです。

着物スタイルで自分らしさを出したいときには、かんざしや帯などの和小物でアレンジを楽しんでみてください。

会場のテイストも意識しつつ、色や柄を選ぶことができてこそ大和撫子。モテること間違いなしですよ!