掲載
更新
真っ赤っか!? クリスマスの悲劇!カップルの「聖夜台無しエピソード」
毒島 サチコS.Busujima
「聖夜台無しエピソード」 Hさん(25歳)
彼氏がイブに財布をなくす
当時、学生だった私は、とある会社のインターンで知り合ったインテリ系の3つ上の男性と付き合うことになりました。
そして付き合って初めて彼と過ごすクリスマスイブ。
この日は、クリスマスカラーのレッドワンピースを購入し、着ていきました。
とても楽しみにしていましたが、当日、彼が財布をなくしちゃったそうなんです……。
さすがに私も心配して「どうする? ちゃんと手続きとかを終わらせてから別日にクリスマスしようよ」と提案しましたが、彼なりのプランがあったらしく、そのままふたりでイブを過ごすことになったんです。
まさかの聖夜のトラブル!
けれど、やっぱりふたりにとっての初めてのイブは1度きり……。彼の優しさを感じますね。
予約していたレストランへ向かうも……
そして、彼が予約してくれていたレストランに向かいました。
彼も一生懸命、テンションを保とうとしていましたが、気分がガタ落ちしているのが目に見えてわかりました。
その日はクリスマスのコースを彼が予約してくれていて、ワインが飲み放題だったんです。
私も彼もお酒が好きなので、楽しく会話をしながら飲んでいたのですが……。
疲れていたのか、彼のお酒の周りがすごく早かったんですよね。
メインが来る前に、彼の顔が真っ赤になっちゃったんです。
まさかの! 聖なる夜によっぱらってしまった彼……。財布をなくしたこともあり、精神的にもまいっていたのでしょうね。
酔っぱらった彼、財布が「今は亡き祖母の形見だった」と号泣
かなり顔が赤かったので「大丈夫?」と声をかけたら、彼が下を向いて震え出したんです。
「まさか……」と思って顔を覗き込むと……。顔を真っ赤にして号泣していました。
突然の出来事に戸惑う私は、「どっ、どうしたの?」と声をかけました。
すると、号泣しながら「なくした財布は、祖母の形見だった」と語りだしたんです。
もちろんその日はクリスマスイブなので、レストランは満席。
彼が号泣するので、周りはこちらを見ながらひそひそ話をしていました……恥ずかし過ぎましたね。
ひぇ~! なんという最悪な展開! 周りからは、別れ話をしているカップルに見えたことでしょう。
その後、聖なる夜に「母への愛」を語る
その後、祖母への想いと、祖母に自身の不倫によって迷惑をかけた叔父の話……ひたすら長い身内ネタを聞かされました。
「僕は、タケヲおじちゃんを一生恨んでいるんだ!」。
……あまりにも彼が号泣するので、私は彼にハンカチを渡そうとしたのですが、その日に限って私はハンカチを持ち合わせてなかったんです。
バッグをごそごそする私を見て彼が
「ハンカチすらもってないのか! ダメじゃん!」
と言いながらも
「あ、ちなみに、これはママからのプレゼント」
と言って、自分のハンカチで涙を拭き出しました。
……やばいですよね。この日初めて知ったんですが、彼は生粋のマザコンでした。
……最悪すぎる! クリスマスイブに彼が「マザコン」だったと知る、そんな辛い展開はなかなかないですよね。
サプライズでバラの花束を渡される
私もさすがに、彼の酒癖の悪さと「マザコン」で自分の「身内ネタ」ばかりを話すのに嫌気がさしてきていました。
店員さんも最初は一皿ずつていねいに料理説明をしてくれていたのに、途中からは料理をさっとおいて、すぐにはける、というように気を遣っていましたし、周りからの視線も痛かったです。
そんなタイミングで、彼からありえないプレゼントをもらったんです。
食事がデザートに差し掛かったときです。おもむろに彼が立ち上がり、店員さんに「例のものを」を声をかけました。
すると奥から「真っ赤なバラの花束」が出てきたんです……。
満員の終電の小田急に「真っ赤なワンピの真っ赤なバラを持った女」
私はその花束が出てきたとき、嬉しいという気持ちは皆無で、「絶句」。
すると彼が片膝をついて、真っ赤な顔で「メリークリスマス! これからもよろしくね!」とやや声を張って私にその花束を渡したんです。
彼はイタリアの高校に通っていたらしく、海外ではそれが当たり前だったのかもしれませんが……。ここは日本だし!と思わず叫びたくなりました。
周りからは拍手が起きました。
号泣の展開から一転、プロポーズだと思ったのかもしれません。
もう私は恥ずかしくて逃げるように彼とそのレストランを出ました。
そのあと、本当はホテルに泊まる予定でしたが、彼はベロベロ。
「ごめ~ん。僕、帰るね~」と言って私を置いて先に帰ったんです。
もう最悪。私はそのまま終電の小田急に乗りました。
で、乗るまで気付かなかったのですが、やたら周りの視線を感じたんです。
なんでだろう?と思ったのですが、ふと窓を見て絶句。
そこには、「真っ赤なワンピースに真っ赤なバラ」のヤバそうな女がひとり、写っていました。
……私でした。
気付かなかった彼の「マザコン」と「酒癖」
どうでしたか?
今回はクリスマスの悲劇!カップルの「聖夜台無しエピソード」をご紹介しました。
次の日のクリスマス、Hさんは彼と別れたそうですよ。
開放的な気分になりやすいクリスマスイブ。今年は日曜日ですが、飲み過ぎには注意!
そして男性諸君! 間違っても彼女が恥ずかしいと思うようなプレゼントを贈るのはやめましょうね。