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「好きって何?」恋愛感情がわからない人が本当の気持ちを確かめる方法
大山奏K.Ohyama
1:好きって何?
(1)「好き」の心理学上の定義
「好き」というのは、心理学的には「態度の中に含まれる感情的要素」ということができます。
態度とは、好き嫌いのこと。
「物、人、状況あるいは、抽象的思想や社会実践を含む、世界におけるそのほか側面に関する、好意的あるいは非好意的な評価および反応」
(引用元:『ヒルガードの心理学(第13版)』プレーン出版)
のことです。
難しく聞こえてしまいますが、つまり、人や物に対して、自分がどういう情動を持つかということ。
「好き」という言葉は、恋愛感情にとどまらない、もっと全般的な、「モノに対する感情」と言うことができます。
(2)“like”と“love”は違うの?
英語では「好き」を“like”と“love”のふたつの言い方をします。上記の「好き」の感覚は、“like”であり、異性だけに向ける感情ではありません。
“love”は日本語訳をすると“愛”と訳すこともできるので、異性に対する感情の様に感じるかもしれません。しかし、英語では「すごく好き」なことも“love”で表すので、これも異性だけに使われるというわけではありません。
ただ、両方とも異性に対して使うという限定付きで違いを考えるとしたら、「その感情の強さの差」と言うことができるでしょう。
2:「友情or愛情?」彼への本当の気持ち診断チェック7つ
ここからは、彼への気持ちが“恋愛感情なのかどうか”迷ってしまったときのチェック項目を紹介します。多く当てはまるなら、それは愛情と呼んでもいいレベルでしょう。
(1)相手のことはなるべく多く知りたい
相手を知りたいと思うのは、仲良くなった同性にも感じる感情です。なので、単に「相手のことを知るために話をしたいな」と思っている段階では、友情の可能性もあります。
ですが、相手のことで知らないことがあると不満に感じている自分がいるなら、それは愛情に寄っているでしょう。
(2)独り占めしたい
相手に対して愛情を持っているのなら、「自分だけを見て欲しい」と感じるものです。それは生物的にも普通の感情。もし、相手がほかの女性と仲良くしている姿に嫉妬するようなら、愛情だと思って間違いはないでしょう。
(3)自分のことに関心を持って欲しい
たとえば恋人には、自分の誕生日など、自分にとって大切なことをしっかりと覚えておいて欲しいと願うもの。
友情程度の感情しかないなら、もし忘れられていても「もう! 覚えててよー」と軽く流せるはずです。
(4)離れていると不安を感じる
相手に愛情を感じているとき、なるべく相手と行動を一緒にしたいと感じます。この感情は、一旦離れることでさらに強く感じることができます。
もし相手への感情がよくわからなくなったなら、1度少し長い時間離れて、連絡を取らないでいてみましょう。そのとき不安を感じたり、相手が何をしているのか気になってしかたがないようなら、それは愛している証拠です。
(5)将来を思い描いたとき隣にいる
相手を愛していると、自分の将来を思い描いたときにも、自然と相手が自分の隣にいる状況を想像をしてしまうもの。友情関係なら、そうはなりません。
もちろん、「一緒に遊びに行きたい」くらいの思いは出てくるかもしれませんが、年を取ったときを想像したりしたときに、相手と一緒に暮らしている想像ができるなら、それは愛情でしょう。
(6)彼が死んでしまった想像をしてみる
付き合いが長くなったカップルで、恋愛感情がよくわからなくなったと言う場合は、「彼がもし死んでしまったら……」という想像をしてみるといいでしょう。
相手を愛しているのなら、そんな想像をすることすらイヤでしょうし、想像をしてすぐに不安になって、彼に連絡を取りたい衝動に駆られるかもしれません。
愛とはそのくらい強い情動なのです。
(7)エッチをしたいかどうか
友情と愛情の大きな違いのひとつと言えば、肉体関係を求めるかどうかです。
人間は動物なので、魅力的な異性と出会えば、本能的にエッチを求めてしまうのです。ですが、友達だと思っている相手とはエッチをしたいという感覚にはならないはずです。
彼とのエッチを想像して胸が熱くなるのなら、それは愛情がちゃんとそこにあるという証明です。
3:愛情を感じられないと感情がわからなくなる!?
恋愛感情とは、とても不安定なもの。恋をして、すぐのときには強い感情がありますが、時間が経つにつれ、落ち着いてきてしまうものでもあります。
また、相手から愛情をしっかり受け取れていないと、自分も恋愛感情があるのかないのかわからなくなってしまうことも。
そんなときには、今回紹介したチェック項目をチェックしてみたり、ひとりで静かに考えられる場所に旅などをして、1度彼から離れてみたりするとよいでしょう。
本当の愛に迷ったときの答えは、いつでも自分の中にしかないはずですよ。