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LINEを既読無視する男女の心理!男子に既読スルーされたときの対処法も

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

目次

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1:LINEの既読スルーに男女の違いはある?

今回このテーマでコラムを執筆するにあたって、いろいろと論文などを調べてみました。この5年くらいで、LINEにまつわる研究はいくつかおこなわれていますが、残念ながら、既読スルーに関して男女を比較しておこなわれた研究はみつかりませんでした。

ですが、参考までに相模女子大学の加藤由樹氏が、LINEの既読表示機能に関する基礎調査というのをおこなっているので、それを紹介したいと思います。

その調査によれば、大学生81名のうち、既読スルー(既読無視)が不快だと答えた人は66%という結果でした。ここで興味深いのは、未読スルー(未読無視)が不快と答えた人は54%でした。やっぱり、みんな返事がもらえないことに、嫌な気持ちになるようです。

その理由として加藤由樹氏は、「既読スルーは読み手による意図的な無視であり、コミュニケーションのルールに反する行動という考え方があるのではないか」と推測しています。また、その一方で、既読スルーをされた原因を、メッセージを送った自分自身の失敗にあるのではないかと考えて悩む人もいることを指摘しています。

たしかに、筆者も女子にLINEを送って既読スルーをされると、「なにか変なことをいったかな」と不安になることは多々あります。

ちなみに、未読スルーを不快だと感じる人は、スマートフォンは誰にとっても肌身離さず携帯している物であって、メッセージを受け取ればすぐに見られるはずだという認識が前提。そのため自分が送ったメッセージを読まないというのは相手の意図的なルールに反する行動だと考えているからと指摘します。

たしかに、ポップアップしてきたメッセージを読んで、たいした内容じゃないときや返事が面倒なときは既読にしないということは、ありますよね。

2:脈なしなの?LINEを既読スルーする男子の心理3つ

さて、このような既読スルーに関する調査結果をふまえて、LINEで既読スルーする男子の心理について考えていきましょう。

(1)返事の必要性を感じていない

男性で会話がヘタな人ってけっこう多いです。これは、二人で直接会って会話をしているときを、思い出してください。「YES / NO」で答えるような会話しかできない男子って、けっこういますよね。

こういう会話の仕方をする人は、相手からメッセージが届いても、「YES / NO」で答えるものではないと、なかなか返事を返さなかったりします。

(2)返事が面倒

そして、必要性を感じないこととも関連するのですが、「YES / NO」で答える会話をする男子は、話題を発展させるような会話が苦手。「YES / NO」で答える以外の返事に面倒さを感じることがあります。そうなると、もう読んだけど返事をしないという行動をとってしまいます。

(3)単純に忙しい

もちろん、単純に忙しいという場合もあるでしょう。車の運転中で、信号で止まったときにメッセージは読んだけど、返事をするほどの時間はないという場合はけっこうあります。つまり、無視をしているわけではなく、返信したいけど、諸事情で無理という状況は、必ずあるわけです。

3:女子がLINEを既読スルーする心理3つ

では、反対に女子の場合はどうでしょうか。

(1)返信するのが面倒

女子だって、男子同様に返信するのが面倒と感じることはあるでしょう。ですが、女子の場合は、メッセージのやりとりをしている相手があまり好きではないという理由が大きいかもしれません。

そう考えると、面倒というよりも“迷惑”という感情の方があてはまるかもしれませんね。

(2)駆け引き

好きな相手じゃないから面倒だとか迷惑と感じて既読スルーをすることもあれば、反対に好きな相手とのやりとりだから、相手の気を引こうと思って既読スルーにしちゃうという女子もいるのでは。

ですが、既読スルーは相手に不安や悲しみ、ときには怒りといった不快な感情しか与えません。そう考えると、既読スルーはかなり危険な駆け引きなので、あまりオススメはできませんね。

(3)会話が終わった

男子と女子では、一般的に会話の質が違います。これは、恋愛相談なんかでも、よくいわれますよね。女子は、話を聞いてもらって共感してもらえば、そこで満足だけど、男子はそこからアドバイスをしようとするといったように。

この例からもわかるように、男女で会話の区切りがちがうことが、既読スルーにつながってしまうことが考えられます。

4:LINEで男子に既読スルーされたときの対処法3つ

では、いったい男子に既読スルーされたときには、いったいどうすればいいのでしょうか。

(1)しばらくしてからメッセージを再度送る

これはちょうど、スマホの電波が届かないところにいたときに、しばらくたってからかけ直すのと同じこと。車の運転中で、信号で止まったときにメッセージを読んだけど返信できず、そのまま仕事が忙しくて、ついつい返信を忘れていたということもあります。

まずは、忘れていないかの確認も含めて、しばらくたってからもう一度、メッセージを送るようにしてみましょう。

(2)「YES / NO」で答えられる質問をメッセージする

これは、男子の会話の特性を生かした対処法。話を広げるような会話が男子は苦手な人が多いですが、答えを求めるような会話、特に「YES / NO」で答えるような会話なら、男子も返事に苦労しません。

なので、そのような質問のメッセージを送ってみましょう。

(3)話の流れを無視してでも、相手の好きなテーマでメッセージをする

最終的には、相手の好きなテーマで会話をふってみましょう。たいていの人は、自分の好きな物や自分が詳しいことについて話をふられると、話したくなるもの。特に男子の場合は、うんちくを傾け、あなたより優位な立場を強調しようとします。もし、これでも返事がなければ、よほど忙しいのか、よほどあなたに興味がないのかどちらかです。

5:まとめ

ここまで既読スルーのテーマでこのコラムを書きましたが、実は個人的には、既読スルーの問題は既読スルーをする相手よりも、既読スルーされた自分の心のあり方が問題ではないかと思っています。

つまりは、既読スルーされたからといって、ちょっと悩み過ぎなのではないかと。

だれだって、仕事が忙しくて返事ができないときはあります。あとで返事をしようと思っていて、そのまま忘れてしまうということだってあるわけです。既読、未読機能があるものの、メールみたいにいつでも読めて、いつでも返事が返せるというのがLINE本来のあり方。

それを思い出せば、不必要に悩むこともなくなりますよ。

【参考】

加藤由樹(2016)「既読無視と未読無視 : LINEの既読表示機能に関する基礎調査」(メディア情報研究)