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経験者が語る!バツイチ子持ち女性が抱えやすい恋愛のハードルとその乗り越え方やデートのコツ
三浦 希枝K.Miura
目次
隠す1:婚活に苦労する時代…バツイチ子持ちの再婚は難しい?
初婚女性でも婚活に苦労する時代なのに、「バツイチ子持ちだったら再婚は難しいのでは?」と考えている人も多いことでしょう。
しかし、厚生労働省平成28年度人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」によると、現在日本では再婚による婚姻率は年々増加しており、平成27年では再婚率は26.8%に。婚姻総数63万5156組に対し、17万181組が再婚カップル。つまり約4組に1組が再婚しているのです。
再婚そのものが珍しいことではなくなっていますし、シングルマザーも十分に恋愛を楽しめる時代なのだと筆者は考えています。
バツイチ子持ちだからといって、結婚や恋愛をあきらめたりする必要はなさそうですね!
2:モテるなんてウソ!バツイチ子持ち女性がかかえやすい恋愛のハードルと乗り越え方5つ
ただし、離婚歴があり子持ちの女性の恋愛となると、越えなければならないハードルが多いのも事実。巷でバツイチ子持ちがモテるなんて噂もあるようですが、なんとも言えないところです。
この章では実際に、ドロ沼離婚歴のある筆者が恋愛をする中で感じたハードルと、どう乗り越えたかを具体的に紹介します。
(1)前の結婚生活で「男性への偏見」を持っている
一度結婚をし、そして破たんしているシングルマザー。少なからず前の結婚生活で様々な後悔や挫折をしています。
大きなすれ違いがあって離婚まで至っているのですから、「男なんて……」といった、男性への偏見も持ってしまっています。
我が家はこのハードルを、「話し合いでお互いの価値観を示す」ことで乗り越えました。
前の結婚生活では転勤を短いスパンで繰り返し、仕事をしたかった筆者は退職を迫られ様々なことをあきらめてきました。
それを気にかけてくれた今の夫は、土地勘が無いにも関わらず、子どもの環境まで変えてしまわないように……と、筆者の住んでいる地域に引っ越し&転職をしてくれたんです。
人生におけるプライオリティをすり合わせ、お互いの負担をどう分け合うか。話し合いを重ねることで、自然と前の結婚生活での失敗からきている偏見やトラウマも解消していきました。
(2)大人同士が男女の仲になる前に、子どもに受け入れてもらう必要がある
恋愛をするのは大人、結婚して離婚したのも大人の都合……そこからまた再婚なんてしてしまっては、子どもが大迷惑なのでは?と、恋愛に消極的になってしまうシングルマザーも多く存在します。
筆者も、子育てをする傍ら「人を好きになっていいものか」と悩み、「子どもはどう思うだろうか」と葛藤していたものです。
それで、今の夫と交際するかどうかを悩んでいたときに、夫が当時言ってくれたのが、
<「大人同士がどんなに仲良くなっても、子どもに受け入れてもらえなかったら再婚は無理だろう。だから、会うときは子どもも必ず一緒に会いたい」>
という提案でした。
そこで決心して、子どもと夫を引き合わせました。
案外、素直に挨拶した子どもたち。そしてそんな子どもたちに対して「2人と同じように、ママのことを好きだと思っているんだよ」と夫が自己紹介。
それを見て、大人同士で事を進めてしまわず子どもと先に会わせて良かったと思えました。
「わたしもママが好きだよ! 一緒だね!」と長女と夫は意気投合し、そこからたくさんのことを話してどんどん仲を深めていってくれました。
ひとりの女性でありママでもある……。「愛している」と子どもに面と向かって伝えてもらうことは、とても有意義であると知ったのです。
(3)2人でのデートの時間をどう作るか
仕事があったり、自分の予定もあったりで、大人2人でデートをする時間というのは皆無といっても良いでしょう。
なにより、子ども抜きで会うとなると、親などの協力が必要になります。
「育児を放棄して恋愛しているみたいだ」なんて罪悪感が胸をしめつけ、シングルマザーの心が傷むんですよね。
筆者の場合、
<「大人2人だけのデートの時間を作るのは、現実問題として難しい。
なので、子どもも含め皆で遊びに行く車内でかわす会話だったり、スイーツを皆で食べに行ったりして、ささやかながらデート気分を出すようにする」>
夫がこんな発想でデート気分にしてくれました。
「シングルマザーが恋愛をしてもいいのか?」という葛藤と、罪悪感から抜け出せたのは、そもそも「無理をして大人2人でデートをしなくても良い」ということに気付けたから。
子どもと一緒でも、デート気分を出せるようにちょっとしたスイーツを食べたり、手を繋いだり……と、十分に恋愛を楽しめましたよ。
(4)女の子がいる場合、真正面から接することが出来るかどうか
年齢にもよりますが、未婚男性がシングルマザーと結婚をするとなると、いきなり父親になる必要があります。
子どもが生まれる前から一緒にいる夫でも、父親になり切れない部分はあるもの。だからこそ、言い方が悪いですが「途中参戦で父親になる」ということは相当難しいことでもあります。
特に難しいのが、女の子どもとの接し方。月齢がまだ低い頃だと、トイレの際にどうするか……や、お風呂って一緒に入っていいの?などの迷いや戸惑いが出てくるのです。
しかし、男の子の兄弟がいる場合、女の子と男の子との対応に差をつけてしまうと、それこそ意図していない取り返しのつかないすれ違いを生んでしまうので注意が必要です。
トイレやお風呂、生理時の対応など女性しかわからないような部分は、女性側がしっかりとケアをすると同時に、「こうするんだよ」と彼に教えてあげるのが大事。
家族になるのですから、恥じらいなく堂々と接してもらうことが重要です!
(5)母親がダウンしたとき、父親として育児家事をできるか
交際をしていて1番の難関なのが、「母親がダウンしたとき」。いくらシングルマザーといえど、体調を崩してしまうことはあります。
筆者も、今の夫と交際しはじめた頃に1度、寝込んでしまったことがあります。さて……そんなとき、夫はどう思ったでしょうか。
<「家事はある程度出来るかと思ったけど、育児はやっぱり難しい。
例えば子どもに食後の薬を与えるとき、粉薬をどうやって飲ませてるの?とか……些細な疑問だらけ。
嫁さんが寝込んだ日、はじめて子ども2人と一緒にお風呂に入ったけど、戸惑ってたら信頼されない!と覚悟を決めました。
堂々と接することが出来たのが良かったと思います」>
母親が何気なくこなしている家事や育児も、男性がひとりでやるとなると「これっていつもはどうやってるの?」ということだらけ。
かといって、父親マニュアルを用意するわけにもいかないですよね。
普段から少しずつ、「日常を共有」することで、独身生活から妻子持ちの暮らしに対応していけるでしょう。
3:時間や子どもはどうするの?バツイチ子持ち女性のデートのコツ5つ
大人同士のデートと違って、子ども連れのデートはやはり子どものことを最優先に考えてするべき。
でないと、デートが楽しい思い出にならなくなってしまいます。そこで、実際に筆者がどんな部分に気を付けてデートを行い、絆を深めたかと紹介していきます!
(1)子どもの体調に合わせる
保育園に通っていると、風邪をひいていない日の方が少ないのでは……なんていう感覚でした。何事も、体調が第一。
キャンセルしたらキャンセル料が発生してしまうような予定は、入れないようにしていました。キャンセル出来ない予定を入れると、多少無理をしてでも出かけようと思ってしまうからです。
楽しむためには健康であること、子どもの体調は変化しやすいことを頭に入れて、デートに行くか行かないか、どんなデートをするかをその都度相談していました。
(2)トイレが綺麗な場所をチェックしておく
これは月齢が低いお子さんであればオムツ替えスペースがあるか、大きなお子さんでも和式の古めかしいトイレよりは水洗の綺麗なトイレがしっかりあるところがいいな……といったポイントを要チェック!
トイレに困らない場所であるかは下調べをするようにしました。
トイレを我慢したり、落ち着いてトイレ出来ない状況だったりすると楽しめるものも楽しめなくなってしまいます。
もしもトイレに失敗してしまったら、子どもの自尊心を傷つけることにもなりますから、トイレチェックはお忘れなく!
(3)大人目線ではなく「子どもが楽しめる場所」に行く
例えば、映画デートでは大人は夢中になって見て楽しいですが、何時間も静かにしてければいけないので子どもは辛いですよね。また、映画館の暗さや、音の大きさに驚いてしまうかもしれません。
大人目線ではなく、「子どもが楽しいかどうか……」で行先を選ぶというのも大事なポイントですよ。
ちなみに、大人ではなんてことない公園だって、子どもにとっては楽しい遊び場。
筆者の場合は未就学児が2人ということもありますが、夏は近くの公園の噴水で水遊び、冬は雪遊び……といったお出かけを数多くしました。
子どもにとってはそれも楽しい思い出。子どもの笑顔は、大人同士もほっこりして、デートは毎回大成功でしたよ!
(4)あったら便利なものを持って行っておく
「なくてもいいけど、あったら便利なもの」って、持てば持つだけに荷物が増えてしまいますよね。
可愛いハンドバッグなんか持ってデートしたくなるのが女性ですが、シングルマザーは大概大きなマザーズバッグを持っているものです。
荷物を少なくしたい気持ちはわかりますが、ウエットティッシュや子どもの着替えなど、多めに持っていくことをオススメします。
(5)子どもの月齢に合わせて昼寝の時間を考えておく
お出かけをすると、移動で結構な時間を使ってしまって、子どもが眠たくて機嫌が悪くなってしまうこともしばしば。
なので、子どもの月齢に合わせて、昼寝をして休ませるということも考えてデートをするとGOOD!
我が家は朝早くから出発し、夕方はすでに家に帰る道中というパターンが主。
帰りの車内で子どもは爆睡です。大人2人の作戦勝ちです。子どもの寝顔を写メに撮って、「可愛いね!」とノロけていたものです。
4:最悪?別れてよかったなんてウソ?バツイチ子持ち彼女に対する初婚男性の本心5つ
バツイチ子持ち女性に対して、別れてよかった、最悪だなんてことも言われているようですが、それはもう人の感じ方次第、といったところでしょう。筆者が再婚した今の主人も、初婚男性。人生ではじめての結婚で、いきなり父親になったのですが、実際のところどういう気持ちだったのでしょうか。
主人を含め、シングルマザー歴のある友人女性と再婚(初婚)した旦那さんに本音を伺ってきましたので、紹介します!
(1)行動力がある
結婚は勢いで出来るともいうけれど、離婚は相当なストレスがかかるといいますよね。
離婚をしたいと思っても、中々実行出来ずにいる夫婦だって多いはず。
でも、離婚を経験してきているという点で、行動力があるというイメージがあるようです。
<「子どもがいて離婚をするというのは勇気が要ったと思う。
それを行動に移せたんだから、行動力のある女性だなと思った」(30代男性・配管工)>
父親のいない子どもにしても良いのかの葛藤があったり、自分が我慢して子どもが自立してから離婚しようと考えたり……。
離婚に踏み切るには、皆が多かれ少なかれ「勇気が要った」といいます。
それでも実行したというところに、男性は行動力を感じ取っているのですね。
(2)思いやりがある
相手を不快にさせないように……という思いやりに長けているという意見が。
<「相手のことを考えて、言葉選びが出来たり思いやりある対応をしてくれたりして、素敵な女性だなと思いました。」(20代男性・会社員)>
思いやりに長けているというのは、とっても良いことですよね。
辛い経験をしてきているからこそ、人に優しく出来るようになることもあるのです。
(3)謙虚で素敵
一度失敗したんだから……と、謙虚な姿勢で過ごしている女性がバツイチ女性に多いと感じた男性も!
<「わたし、こんな出来る子なんです! みたいに売り込まれても逆に引いちゃうところがありまして。
バツイチ女性って謙虚なんですよ。奢りが無くて、愛想も良い。魅力的だと思います」(30代男性・公務員)>
ガツガツ自分をアピールする女性よりも、ちょっと謙虚なバツイチ女性が素敵だと感じる男性もいるのですね。
(4)家計管理がしっかり出来ていそう
ひとりで子どもを育てていくためには、お金の苦労がありそうですよね。実際、シングルマザー時代は金銭的な不安感が常にありました。
「わたしが病気でもしたらおしまいだ……」なんて気持ちで、常に追われている感があったのを鮮明に覚えています。
家計管理は必然的に行っていましたが、男性としてはお金の管理がちゃんと出来るという点すごく心強いんだとか!
<「女性がひとりで稼いで、そのお金で家族養って……ってするんだから、家計簿とかしっかりつけていそうなイメージがありましたね。
お金ってあれば使っちゃうから、派手に遊んでいる同年代の女性よりもシングルマザーのほうがお金の管理しっかりしていると頼りになると思っていました」(30代男性・製造業)>
実際に、筆者もシングルマザー生活の頃はお給料が出てから、なににどれくらい使えるか……と逆算して家計をやりくりしてました。
子どものためのお金に、学資保険だけは解約せず強制的に貯められる環境を整えたことも、今では良い判断だったと思えます。
離婚して、お金で苦労をしているぶん、お金を大事に扱えるようになったと感じます!
(5)家事力が高い
掃除洗濯、料理……シングルマザーですから、エブリデイ・ワンオペ!
家事力を上げようと考えずとも、毎日に追われているうちに自然と家事力が身に付くものです。
家事力の高さを魅力だと考える男性の意見がこちら!
<「大人同士の付き合いだと、掃除はたまにでいいや……とかね、食事は外食でいいや、とかしちゃいますよね。
でも、子どもがいれば掃除しなきゃとか食事も手作りしなきゃって意識になる。
だから、シングルマザーは家事をしっかり出来て、手早くこなせるイメージがあります」(30代男性・会社員)>
自分磨きをしたいと考える女性が、こぞって家事力を磨く……シングルマザーはこの手間が省け、生活していく中で自然と家事力が育ちます。
5:本当に愛し合える相手との再婚って、とっても幸せです
ドロ沼離婚を経てシングルマザーになったときはもう結婚なんて二度とするもんか!と思っていました。
いざ本当に愛し合える相手と再婚を果たしたら、毎日がとっても楽しく幸せで溢れています。
ひとりで抱えていた不安も共有し、助け合える……バツがあろうが子どもがいようが、ひとりの女性として再婚は本当に有意義なものですよ。
【参考】
厚生労働省平成28年度人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」結果の概要